放送日:2024年11月20日
あらすじ
公式
秋深い宿で起きた殺人と幽霊騒動
不可解な謎を解く鍵は“幻の蝶”!?右京(水谷豊)が休暇で訪れていた山間のホテルで、客室スタッフが刺殺される事件が発生。遺体の手にはなぜか、東南アジアにしか生息していない珍しい蝶が握られていた。そんな中、宿泊客が“人魂”を見たという噂を耳にした右京は、興味津々で調査を開始。聞けば、このホテルは心霊スポットとして知られていて、わざわざ幽霊目当てで訪れる物好きもいるという。捜査に合流した薫(寺脇康文)は、館内で問題の蝶をスケッチしている少女と出会い、一緒に蝶を探すことに。しかし、療養中だという少女が体調を崩してしまい母親が保護。その場に父親も現れるが、夫婦は別居中らしく、関係はギクシャクしていた。さらに、殺害現場は父親がチェックアウトしたばかりの部屋だと判明。いっぽう、支配人の織田(遠山俊也)は、捜査に協力的なものの、最近悩んでいる様子だったという証言があり…!?
捜査のかたわら人魂探しに没頭する右京
殺人と幽霊騒動に意外な繋がりが…!?
連鎖する奇妙な事件に特命係が挑む!ゲスト:遠山俊也
ネタバレあり
- 右京、幽霊が出るといううわさがあるホテル秋川に滞在していて殺人事件(客室清掃係の宮原正志が遺体で見つかる)に遭遇。
- 鑑識によると表で殺されて部屋に運ばれた可能性が高い。また、被害者の手にスマトラシジミ(スマトラ島一帯に住んでいるチョウで日本には生息していない。標本はマニアの間で大人気。夜行性でメスの方が体が大きく、好物はジャスミンの花とカンナビスの花)が握られているのを発見。
- 右京が「名物を見た」と言っていた古川に話を聞くと「人魂を見た」という。他にも人魂を見たという宿泊客がいたが、右京がカメラを持った男(町山慎吾)に話を聞くと「地道に心霊スポット巡りしている僕が幽霊に出会えなくてたまたま泊まった素人が人魂に遭遇するなんて不公平」と言い出す。
- 亀山、スマトラシジミの絵を描いている女の子(中井雫)を見つける。雫は生きたスマトラシジミを見掛けたということで、亀山は雫と一緒にスマトラシジミ捜し。
- 伊丹らは中井和彦(遺体が見つかった部屋を利用していた宿泊客)から話を聞く。スマトラシジミについて話を聞くと「気味が悪い」と言う。
- 右京と亀山が話をしていると常連だという堀が話し掛けてくる。
- 右京は館内の見取り図をもらい、人魂の目撃地点をチェック。人魂の目撃地点には飾り花があり、いずれもジャスミンが使われているというが、光ったスマトラシジミを遠くから見て人魂と思ったのではないかと考える。
- 右京と亀山は城南大学の生命理工学研究室を訪ね、花岡教授に話を聞く。蛍光スマトラシジミ(蛍の遺伝子を導入したもの)について話を聞く。「このチョウが研究室の外に逃げた可能性はないか」と聞くが「ちゃんと管理している、もしそんなことがあれば自分の首が飛ぶ」と答える。
- 中井母娘のブログにあった写真を見て、右京と亀山は雫に話を聞きに行く。「チョウの飼育もしてたんじゃないか、捜していたのは偶然見つけたものではなく自分が逃がしたものではないか」と聞くと母親に内緒で飼っていたことを認め、「ジャスミンの花の蜜を飲ませてあげようとしたら逃がしてしまった」という。
- 右京は「誰かが虫かごに入ったスマトラシジミをプレゼントしたのだろうか」と考えを巡らす。
- 右京と亀山が中井和彦に話を聞くと「たまにしか会えない罪滅ぼしのつもりで贈った、スマトラシジミは宮原に譲られた」という。
- 清掃業者とは契約を結ばずにインターネットでバイトを募集していることを指摘して花岡教授に話を聞くと「宮原も過去に何度か清掃のバイトをしていたがホテルに就職後も一度来たことがありその時に粗大ごみの隣にスマトラシジミが入った飼育ケースが置かれていて処分するものと勘違いした宮原が持ち出した、病気の女の子にあげてしまったと聞いたがすぐに取り返せと怒鳴った、逃がしたと聞いて捕獲しなくていいから握りつぶせと指示した」と答えるが宮原を殺してはいないと強調。
- 右京は「犯人は宮原がチョウを始末した場所から尾行した、カンナビスもあのチョウの好物、宿泊客の誰かがカンナビスを隠し持っていたとしたら。カンナビスは麻属の植物全般のことで種類によれば」と推理。角田に話を聞くと、バッズ(大麻草の花)の取引をする場所は「フォール」(秋)と呼ばれていると聞き、ホテル秋川ではないかと考える。そして「事件当時、あのホテルのどこかにカンナビス(大麻草の花)が存在していたとすればスマトラシジミはその花に引き寄せられた、チョウを追っていた宮原はバッズの取引の場所に近づくことになった」と推理。
- 右京と亀山が町山慎吾(幽霊マニアを装っていたが実は半グレ集団スコルピオの幹部)を問い詰めると「刑事が化けてると思って殺した、正体を知りたくてポケットを探ると茶色っぽい粉末があった」と認める。
- 伊丹らから「宮原は支配人とこそこそ話したり何かを渡したりしていた」と聞き、右京と亀山はホテルへ。支配人の織田から「雫が母親がいない時には薬を飲まなかったり窓を開けてたりしていることに気付き、宮原に頼んでごみを回収していた、両親に話そうとしていた矢先に事件が起きた」と聞き、中井夫妻に「自分が病気でいる限り週末だけは家族が元の姿に戻るが回復するとそれを失ってしまうのを恐れたのではないか」と伝える。中井夫妻は雫を抱き締める。
- 堀は右京と亀山と話をした後、姿が消える(が右京はそれに気付かず)。
感想/気になる点など
- 角田、「一種の罪滅ぼしで息子にカブトムシを買って帰ったもんよ」って言うけど、オオクワガタの幼虫を買ったエピソード(シーズン4 第14話 「アゲハ蝶」)があるんだからそっちにすればいいのに。
- 堀龍之介、事件の本筋に絡んでないのにわざわざ右京と亀山に絡んできたのは幽霊だから? ある意味、メインゲスト?
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
森口瑤子:小出茉梨
鈴木砂羽:亀山美和子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
田中隆三:益子桑栄
篠原ゆき子:出雲麗音
遠山俊也:織田照仁(ホテル秋川 支配人)
前川泰之:中井和彦(雫の父親、雫の病気療養前から別居中で週末だけホテルへ)
須藤音子:中井真紀(雫の母親、雫と一緒にホテルに滞在)
宮崎莉里沙:中井雫(スマトラシジミの絵を描いていた女の子、ホテルで病気療養中)
佐久間哲:花岡久行(城南大学 生命理工学研究室 教授)
平野宏周:宮原正志(ホテル秋川 客室清掃係)
西本銀二郎:町山慎吾(幽霊マニアを装っていたが実は半グレ集団スコルピオの幹部)
松延知明:堀龍之介(ホテルの常連で右京と亀山に協力を申し出。幽霊?)
原金太郎:古川輝一郎(ホテルに滞在してリハビリ中)
うえのやまさおり:「人魂」を目撃した宿泊客
鈴木コウヤ:理学療法士
小林未来:
相馬一貴:ホテル秋川 従業員(事件発生を織田に報告した人)
藤下栞:ホテル秋川 従業員
宮咲久美子:足止めされて「いつになったら帰らせてもらえるんです?」と聞いていた宿泊客
北条晃平:
宮地慶之進:
主な複数回出演者
- 遠山俊也は五島秀宣役で相棒4 第15話 「殺人セレブ」、佐野一郎(教戒師)役で相棒9 第15話 「もがり笛」、炭谷善也(上野の上司)役で相棒12 第14話 「顔」、竹村誠(テイトーハウジング品田支店 支店長)役で相棒18 第6話 「右京の目」に出演。
- 原金太郎は屋久島勝(ヤクトー工業 社長)役で相棒18 第4話 「声なき声」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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ホテル秋川 | 山のホテル[HP][地図] |
城南大学 門 | 千葉大学 西千葉キャンパス 正門[HP][地図] |
中井和彦の勤務先? | 47ホールディングス 東京オフィス[HP][ロケ地情報] |
町山慎吾を逮捕した場所 | 高速第6児童遊園[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
山のホテル[HP]:ホテル秋川
千葉大学 西千葉キャンパス[HP]:城南大学
47ホールディングス(東京オフィス)[HP][ロケ地情報]:中井和彦の勤務先?
高速第6児童遊園:町山慎吾を逮捕した場所
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