放送日:2004年11月24日
あらすじ
公式
夕月を追い詰める右京と薫だが、肝心なところで息が合わない
捜査一課も取り調べに苦労し、捜査は行き詰まったかに見えるが…右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、古谷の自宅2階のトイレの壁に今回の事件と設定がそっくりなストーリー案が書かれているのを発見。偶然とは思えないと夕月(羽田美智子)、松永(岡田浩暉)に話を聞きに行く。2人を犯人とにらむ右京は、今回発見された事実をもとに2人を追い詰めようとするが、逆に夕月から松永と婚約したことを知らされる。夕月が犯人ならあえて婚約を発表するなどと疑われることなどするだろうか。夕月の不敵な挑発に右京も納得せざるを得ない。右京は改めてトイレのメモを見たかと夕月に確認すると、2階のトイレは古谷専用だったため入ったこともないという。
夕月がトイレに入ったという証拠が見つかれば、夕月を追い詰めることができる。右京と薫は改めてトイレ周辺の捜索を。が、何も見つからずイライラを募らせていると、薫がトイレのスリッパのウラについていた女性のものと思われる髪の毛を発見した。薫のお手柄にさすがの右京も舌を巻くが…。夕月から半ば強引に髪の毛をもらい、鑑識で照合させた結果、トイレのスリッパに残っていた髪の毛は夕月のものと判明した。これで夕月はウソをつき、事件前に古谷のアイデアを目にしていた可能性がある。情報を受けた伊丹(川原和久)ら捜査一課は夕月と松永に任意同行を求め、取り調べを開始する。
しかし、夕月はトイレに入ったことは認めたものの、古谷殺しに関しては全面否認。確かにトイレの壁のメモを見たからといって夕月が殺した証拠になるわけではないが…。と、そんな話をしているところへ、鑑識課の米沢(六角精児)がやってきた。米沢は非公式なお話を、と言いつつ、トイレのスリッパについていた髪の毛はねつ造されものではないか、という。現場検証であれだけの証拠を鑑識の人間が見落とすはずがない、というのが彼の主張らしい。ということは…。実はすべては右京の仕業。以前、盗んでおいた夕月の髪の毛をトイレのスリッパにつけ、わざと薫に見つけさせたのだった。お手柄とはしゃいでいた自分がバカみたいだ。薫は右京に怒りをぶつける。
捜査一課の芹沢(山中たかシ)が取調べ中に松永に馬鹿にされたと怒りを爆発。松永に対し暴力を振るってしまった。たちまちその一件がマスコミに取り上げられ、伊丹らは捜査から外されることに。
一方、右京に対する怒りが収まらない薫だったが、当の右京はシレッと薫の前に姿を現すと、夕月と古谷の戸籍謄本を請求してほしいという。それが一体、事件とどう関係するのか…?
ネタバレあり
- 右京と亀山は古谷の自宅2階のトイレの壁に今回の事件と設定がそっくりなストーリー案が書かれているのを発見。偶然とは思えないと夕月と松永に話を聞きに行く。2人を追い詰めようとするが、逆に夕月から松永と婚約したことを知らされる。夕月は「こんな時期に結婚発表したのが潔白である証拠」と主張。また、2階のトイレは古谷専用だったため一度も入ったことはないという。
- 右京と亀山が改めてトイレを調べると、亀山がスリッパから髪の毛を発見。夕月から半ば強引に髪の毛をもらい、鑑識で照合させた結果、トイレのスリッパに残っていた髪の毛は夕月のものと判明。
- トイレのメモや夕月のうそについて知った伊丹らが夕月と松永を任意同行。取り調べで夕月はトイレの壁紙を貼り替えたことは認めるがメモは読んでいないと供述。
- 右京と亀山が花の里で話していると、米沢が登場。「トイレのスリッパについていた髪の毛はねつ造されものではないか」と尋ねると、右京は「何か一つ突破口が欲しかった」と認める。亀山は「俺は猿回しの猿じゃない」と激怒。
- 芹沢が松永にお茶を出したら松永は芹沢にお茶をこぼし、芹沢のことをお茶くみと言ったため芹沢は激昂して松永をなぐる。松永はそのまま署を出てマスコミの前に現れ、なぐられて出血した顔を見せる。
- 右京は亀山の前に現れ、夕月と古谷の戸籍謄本を請求してほしいと頼む。
- 夕月と松永が出国しようとしたところ右京と亀山が現れ、2人を止める。古谷邸で「古谷とは結婚しなかったのに松永とはいとも簡単に結婚宣言した違いが何か考えて戸籍を調べた、あなたが殺したのは内縁の夫ではなく実の父親」と聞くと、「父は死んだと聞かされてきた、女優になるためのレッスンに古谷が講師として来て恋に落ちた、今考えれば引かれたのは父親だからなのに恋だと信じて疑わなかった、でもあいつは最初から私が娘だとわかってて恋人になり私を抱いた、一緒に住み始めて半年ぐらいたった頃に母と古谷と自分が写る写真を見つけて父親と知った、あいつが求めるままに妻を演じた、古谷を殺そうと思ったのは松永と恋に落ちたから」と認める。松永は「自分が殺そうと提案した、彼女が逃げたかったのは警察からじゃなくあいつからだったから目的は十分果たされている」と認める。夕月と松永は婚姻届を提出後、出頭し逮捕される。
- 小野田は木佐貫を首相秘書官にするのと引き換えに右京を復職させる。
- 麹町東署署長は「おまえがいると海音寺がよからぬことを考えるから」と人事と掛け合い、亀山を警視庁に戻させる。
- 特命係復活。
第4話 「女優~前編~」の続き。
感想/気になる点など
- 右京、夕月の髪の毛を手に入れてトイレのスリッパに付け、亀山に発見させる。
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:奥寺美和子
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中たかシ(山中崇史):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
片桐竜次:内村完爾
岸部一徳:小野田公顕
羽田美智子:小峰夕月(女優)/夕月の母親
岡田浩暉:松永慎二郎(マネージャー)
深水三章:古谷彦六(脚本家)
森下哲夫:麹町東署署長
陰山泰:木佐貫功(警察庁首席監察官)
九里美保:記者
潮見諭:
久保田莚子:記者?
永井努:記者?
志水正義:大木長十郎
桝谷裕:
久保田龍吉:小松真琴
鎗田千裕:小峰夕月(少女期)
竹中直人:海音寺菊生(麹町東署刑事課課長)
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
小峰夕月が泊まったホテル | ホテル プリンセスガーデン[HP] |
右京と亀山が車で通った道 | 議事堂通り[地図] |
麹町東署(外観) | 東映東京撮影所 Gスタジオ[地図] |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
亀山の住んでいるマンション 外観 | 港区のマンション0001 |
成田空港 | 成田空港[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
ホテル プリンセスガーデン[HP]:小峰夕月が泊まったホテル
議事堂通り:右京と亀山が車で通った道
東映東京撮影所[当ブログの記事]:麹町東署(外観)
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁 刑事部長室
港区のマンション0001:亀山の住んでいるマンション 外観
成田国際空港[HP]:成田空港
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