放送日:2005年3月9日
あらすじ
公式
劇作家が自宅マンションで殺害された。
彼の作品に主演している舞台女優に不審を抱いた右京。
が、彼女は犯行時刻、殺害現場から遠く離れた劇場でリハーサル中・・・。知り合いのゲイバーのママ・ヒロコ(深沢敦)に誘われ、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は芝居見物へ。帰り際、ヒロコは店の常連というプロデューサーの川島(市川勇)に頼み、女優のななみ(高畑淳子)の楽屋へ。サインをもらっていると、電話が入り、今回の舞台の脚本を書いた劇作家の武(中丸新将)が自室で何者かに殺されたという。
死因はナイフで刺されたことによる失血死。出前の寿司桶を下げに来たときに武の遺体を発見した寿司屋の話では、出前の寿司を届けたのは午後3時ごろ。そのときには部屋に武はいたという。死亡推定時刻が午後3時から4時の間ということは、届けられた寿司を食べた後に殺されたことになる。しかし、右京は湯飲みが使われていないことに疑問を抱く。武は寿司を食べたというのにお茶を飲まなかったのだろうか。そのとき、突然耳をつんざくような工事の音が・・・。下の部屋がリフォームをしているらしい。川島に話を聞いた右京らは、武は殺される直前、川島と電話で話していたことを知らされる。電話で武はセリフを勝手に変えるななみに怒りを露にしていたという。
「今度セリフをいじったら、殺してやる」。
武はこんなことまで言っていたらしい。
右京らは付き人に弁当の寿司の文句を言っているななみの部屋へ。嫌いなサバが入っているのが気に入らないらしい。だが付き人によると、前日はそのサバを食べていたというが・・・。そんなやりとりを聞きながら、右京は武との不仲について質問する。ななみは自分を疑うのか、と気色ばむが、武が殺されたころはリハーサルの真っ最中。劇場がから片道1時間はかかる武のマンションへ行けるはずがない。右京らの説明にホッと胸をなで下ろしたななみは、改めて武の書いたセリフを批判する。事件のあったころ、武の部屋の周辺にいたのは寿司屋のみ。一課では寿司屋が犯人と捜査を進めるが、鑑識の米沢(六角精児)は武の胃からウニとアワビが検出されなかったと報告する。特上の寿司にウニとアワビがなかったとは考えづらい。右京は不審を抱きながらも、米沢にサバが検出されたことを確認する。
右京らはななみを改めて訪ねると、事件当日スタッフに用意された弁当の寿司をいつ食べたのか質問する。確か付き人がサバを食べた、といっていた代物だ。すると、ななみは芝居の一幕と二幕の間の30分の休憩に一人で食べたという。ということは、その30分間はななみにもアリバイはないことになる。が、30分で武のマンションには行けないはずだが・・・。右京と薫は弁当の寿司と特上の寿司を前に、何が入っているかを比べることに。その結果、特上にはウニとアワビが余計に入っていることがわかった。武の胃から検出されなかったウニとアワビだ。これは一体何を意味するのか? そして右京は、武が本当にマンションの自室にいたのかと疑問を口にする。
そして、寿司屋から改めて事情を聞いた2人は意外な事実を知らされて・・・。
ネタバレあり
- ヒロコに誘われ、右京と亀山は芝居見物へ。帰り際、ヒロコは店の常連というプロデューサーの川島に頼み、女優のななみの楽屋へ。サインをもらっていると、電話が入り、今回の舞台の脚本を書いた劇作家の武が自室で何者かに殺されたという。
- 現場に乗り込み、現場検証に合流。魚住(寿司屋の出前)に話を聞くと、昨日武は部屋にいたと証言(劇場から武のマンションまでは車でも1時間はかかる)。
- 劇場に戻って川島に話を聞くと、死亡推定時刻にはゲネプロを行っており、武からはその時間に電話があった(電話中、下の階の工事の音もした)。また、武は「今度せりふをいじったら殺してやる」と言っていた、とのこと。
- 米沢から「武は特上寿司を頼んでいたが、胃の中からウニとアワビが検出されなかった」と報告。
- 劇場で寿司をもらって特上寿司と比較すると、劇場の寿司はウニとアワビがなかった。
- 魚住に話を聞き、玄関前に金が置いてあり、インターホンでのやりとりのみだったことを確認。
- ななみに会い、「武は別の場所で殺されたようだが、あなたはこの劇場の近くで殺し、武の遺体を運んだのではないか」と推理を披露。しかしななみは「なぜ武は部屋にいるかのような偽装工作をしたのか」と否定。帰り際、「武が持っていたはずの万年筆が見当たらず、殺害現場か運んでいる途中で落としたものと思われる」と「捜査情報」を漏らしてしまう。
- 千秋楽が終わった後、舞台に残るななみと話をする。万年筆が武のマンションの駐車場から見つかったが、実は万年筆の話はうそで、右京がななみの楽屋に置いていったものだった。武は自らのアリバイを作ってななみを殺しに来て(楽屋で待ってる時に置いてあった寿司を食べた)、ななみは楽屋で絞殺されそうになったところを近くにあったナイフで武を刺して難を逃れたが武は死亡。そこで武のアリバイ工作を逆に利用して武の死体を部屋に運んだのではないかと迫るとななみは認める。
感想/気になる点など
- 栗原ななみ、人にはセリフがどうたら言うくせに「いつから私が犯人だってわかったの?」って、ちょっとおかしくない? 「いつからわかってたの?」か「いつわかったの?」じゃない?
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:奥寺美和子
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中たかシ(山中崇史):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
高畑淳子:栗原ななみ(女優)
中丸新将:武龍一(劇作家)
市川勇:川島弘基(舞台のプロデューサー)
深沢敦:ヒロコ(ゲイバーのママ)
江端英久:魚住次朗(寿司屋の出前)
宮沢紗恵子:ミカ(栗原ななみの付き人? 舞台のスタッフ?)
志水正義:大木長十郎
岩本淳:舞台俳優?
久保田龍吉:小松真琴
主な複数回出演者
- ヒロコ(深沢敦)は相棒1 第3話「秘密の元アイドル妻」、相棒1 第6話「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」、相棒2 第20話「1/2の殺意」で登場。
- 中丸新将は今井貞一役で相棒3〜警視庁ふたりだけの特命係に出演。
- 江端英久は刑務官役で相棒2 第21話「私刑」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
武の住んでいるマンション | 杉並区のマンション0101 |
栗原ななみがスタッフと行った焼き肉屋 | 叙々苑新宿中央東口店 |
<撮影場所ごとのまとめ>
杉並区のマンション0101:武の住んでいるマンション
叙々苑新宿中央東口店:栗原ななみがスタッフと行った焼き肉屋
コメント
相棒3 第17話 「書き直す女」を視聴しました。
その中で気になる読み方があったので、お知らせします。
『幕間』ですが、ドラマの中で何度も「まくま」「まくま」と繰り返していたのでとても耳障りレでした。(字幕も「まくま」でした)
「幕間」は、「まくあい」と読むのが正しく、「まくま」は間違いのはずです。
私が気に入っている俳優「水谷豊」だけでなく「高畑淳子」も「まくま」と言っていたので、とて残念でした。
正しい日本語でのドラマを見たいです。よろしくお願いします。
以上
コメントありがとうございます。
そうそう、「まくま」の連発は僕も気になりました。
正しいかどうかはさておき演劇業界ではそれで定着してしまっているのかな、などと思ったのですが、それでも指摘するのが杉下右京なのでそこは「まくあい」と言ってほしかったですね。そういうやりとりをする尺がなかったのかもしれませんが。