放送日:2007年2月28日
あらすじ(ネタバレあり)
公式
薫(寺脇康文)はなじみのゲイバーのママ、ヒロコ(深沢敦)から芝木(相島一之)というルポライターが雑踏で危なく人を殺しそうになった、と連絡を受ける。
芝木の部屋を捜索した右京(水谷豊)と薫は、何者からか送り付けられたビデオテープを発見。そこには芝木のマンションの大家・富美代(菊地由希子)が殺害されるシーンが録画されていた。富美代は裏で高利貸しとつながっており、家賃がないという住人を紹介しては高い金利を取っていた。ヒロコによると、芝木もその被害者の一人だったらしい。
さらに捜索すると、「次はあなたの番です」と殺人を指示する手紙が見つかった。
芝木が誰かを殺そうとしたこと、芝木が殺された富美代に敵意を持っていたこと、そして富美代殺害犯から殺人を指示する手紙が来ていたこと。
それらを総合した右京は「交換殺人」が行われようとしている、と指摘する。右京と薫は伊丹(川原和久)ら捜査一課にも強力を依頼。ビデオの撮影場所がとあるレンタルスペースだったことを突き止める。が、レンタルスペースの店員の話によると、部屋を借りたのは富美代で、若い男性と部屋にやって来ると、何事もなかったように2人で帰っていったという。つまり殺人は偽装!? どうやら犯人の目的は富美代を殺したと見せかけ、芝木を殺人者にすることだったらしい…。
芝木がかつて帝都新聞の政治部記者だったことがわかった。当時の同僚から話を聞くと、建設会社の不正献金にまつわるスクープ記事を書いた芝木だったが、その記事で名指しされた田ノ上(国枝量平)という建設会社の総務部長が、厳しい取調べもあって自殺。警察は非難され、記事を書いた芝木も事件がうやむやになったため、社内処分されたという。そして、芝木は田ノ上の遺族に頭を下げに行ったが、面と向かって「人殺し」と言われ、翌日辞表を提出。そして田ノ上を取り調べた伊庭刑事(鶴岡修)も責任を感じ辞職していた。
芝木のもとに届いていた手紙には「今度こそ自分で手を下して…」と書かれていた。以前にも芝木が誰かを殺したことがあるかのような書き方だ。ということは、犯人は芝木が田ノ上の自殺で「人殺し」と言われたことを知っていたことになる。犯人は芝木から富美代にだまされたことなどを聞き出し、犯行を計画した…。そこまで芝木を恨んでいる人物…、自殺した田ノ上の一人息子・啓(辻本祐樹)が怪しい。
右京らは啓の部屋で数々の証拠を発見、そして芝木に殺させようとしている人物が伊庭元刑事であることをつかむ。右京と薫は芝木を止めようと伊庭元刑事の現在の勤務先へ急行。ナイフを構えた芝木だったが、あと一歩のところで思いとどまり右京らも胸をなでおろす。
右京と薫は現場にいた啓を逮捕。胸を痛める芝木に、復讐という愚かな行為にとりつかれた啓を救ってやって欲しいと訴える。
右京のそんな言葉に打たれた芝木は、初めて啓と真正面から向き合い、すべてを告白する。
そんな2人を残して取調室を出る右京と薫。後ろ髪を引かれるように振り向きながら、2人は廊下を歩いていくのだった。
ゲスト:相島一之 深沢敦。
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:亀山美和子
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
深沢敦:ヒロコ(ゲイバーのママ)
阿南健治:大久保康雄(帝都新聞キャップ)
相島一之:芝木倫明(フリーライター、元帝都新聞政治部記者)
辻本祐樹:田ノ上啓(義紀の息子)
鶴岡修:伊庭剛憲(元捜査二課の係長)
土平ドンペイ:山藤洋右(風俗ライター、柴木の同僚)
藤崎卓也:クミ(ゲイバー)
菊地由希子:安田富美代(芝木のマンションの大家)
志水正義:大木長十郎
国枝量平:田ノ上義紀(国裕建設総務部長)
久保田龍吉:小松真琴
角南範子:田ノ上悦子(義紀の妻)
大月秀幸:田ノ上啓の部屋の管理人
佐藤智美:サキ(山藤にあいさつしたタレント? モデル?)
伊藤公宏:
村上尚子:レンタルスペース青山の店員
加藤瑠惟:田ノ上啓(少年期)
小俣竜児:
主な複数回出演者
- ヒロコ(深沢敦)は相棒1 第3話「秘密の元アイドル妻」、相棒1 第6話「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」、相棒2 第20話「1/2の殺意」、相棒3 第17話「書き直す女」で登場。
- 大久保康雄(阿南健治)は相棒3 第11話「ありふれた殺人」、相棒3 第13話「警官殺し」で登場。
- 藤崎卓也はクイズ番組のプロデューサー役で相棒2 第12話「クイズ王」、山路役で相棒3 第16話「人間爆弾」に出演。
菊地由希子は梶多恵子の近所の人役で相棒4 第7話「波紋」に出演。 - 国枝量平は柳瀬和久役で相棒2 第8話「命の値段」に出演。
- 佐藤智美は下着泥棒の被害者役で相棒1 第4話「下着泥棒と生きていた死体」、ヨツバ電機の職員役で相棒4 第6話「殺人ヒーター」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
薔薇と髭と…。 | 壽ビル(新宿2丁目)[地図] |
角栄ハイツ(ヒロコの住んでいるマンション) | 杉並区のマンション0518 |
ヒロコに呼ばれて右京と亀山が車で来た場所 | 東京都道302号線(JR中央線の西側)[地図] |
ヒロコが芝木倫明が人を刺そうとしているところを目撃した場所 | 東京都道302号線(西武新宿線の東側)[地図] |
安田富美代宅 | 杉並区の一軒家0518 |
芝木倫明が仕事をもらっている出版社の建物 | 辰巳出版(新宿)[地図] |
右京と亀山が車で通った場所 | 東京都道443号線(光が丘駅付近)[地図] |
レンタルスペース青山の入っているビル 外観 | 六本木ロアビル[地図] |
芝木倫明が使った公衆電話がある場所 | 東京都道4号線(新都心歩道橋付近)[地図] |
芝木倫明が伊庭剛憲を刺そうとした建物 | NTT幕張ビル[HP] |
所轄(取調室) | [地図] |
所轄(取調室前の廊下) | 東映東京撮影所 本館 3階 廊下[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
壽ビル(新宿2丁目):薔薇と髭と…。
杉並区のマンション0518:角栄ハイツ(ヒロコの住んでいるマンション)
東京都道302号線(JR中央線の西側、西武新宿線の東側):ヒロコに呼ばれて右京と亀山が車で来た場所、ヒロコが芝木倫明が人を刺そうとしているところを目撃した場所
杉並区の一軒家0518:安田富美代宅
辰巳出版:芝木倫明が仕事をもらっている出版社の建物
東京都道443号線:右京と亀山が車で通った場所
六本木ロアビル 外観:レンタルスペース青山の入っているビル
東京都道4号線(新都心歩道橋付近):芝木倫明が使った公衆電話がある場所
NTT幕張ビル(2017年にエム・ベイポイント幕張へ名称変更)[HP]:芝木倫明が伊庭剛憲を刺そうとした建物
東映東京撮影所[当ブログの記事]:所轄(取調室前の廊下)
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