放送日:2008年1月16日
あらすじ(ネタバレあり)
公式
かつて右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)に殺人未遂で逮捕された“ついてない女”幸子(鈴木杏樹)が刑務所から脱獄した。すっかり更生した幸子は、あと1年半で出所したら服飾の仕事がしたいと右京らに手紙を送ってきていたのに。健康診断で異状が見つかった幸子は春麗(MEGUMI)という囚人と医療刑務所に送られることになったが、その途中、春麗の仲間らしき男たちが護送車を急襲。実は幸子は春麗脱獄に巻き込まれただけだった。
が、幸子も春麗らとグルかもしれない。捜査一課は検問を張り巡らすが、右京はあえて幹線道路を避け、裏道に検問を集中させるよう提案。中園警視正(小野了)も賭けとも言える右京の提案に「自分が決めたこと」と言い訳しつつ従う。そんな右京の勘がズバリ当たった。護送車を捨てた幸子らが乗ったワゴン車が検問の前までやってきたのだ。一気に緊張する車内。しかし、石田署長(潮哲也)の「もし裏目に出たら…」という忠告に恐れをなした中園は検問の配置を元に戻してしまう。寸前で検問を免れ歓声をあげる春麗ら。
「あんたがついてるんだよ」。
肩を落とす幸子に春麗は声をかける。検問での逮捕に失敗した右京らは、乗り捨てられた護送車を調査。大量の血が発見されるが、幸子のものだろうか。右京は鑑識の米沢(六角精児)できるだけ採取するよう依頼する。
一方、幸子はスキを見て自らの血で書いたメモをケガをして人質となっている女性刑務官の戸崎(久世星佳)に預けると、交番の前で車外へと放り出す。さっそく巡査に保護される戸崎。春麗らは車を急発進させ、現場から逃げ去る。春麗の父・周文健(谷本一)は台湾マフィアのボスだった。獄中から父へ「逃がして欲しい」手紙を書き、今回の逃亡劇を用意してもらったという春麗。このまま父のいる台湾へ帰るという。
が、捜査一課の調べで春麗の父が1カ月前から日本にいることが判明した。さっそく周の勤務先へと向かう伊丹(川原和久)。
しかし、右京は獄中の春麗のもとに4日前に届いた周の手紙は台湾の消印になっていることに気付く。ということは、1カ月前から日本にいる周が書いたものではない。さらに米沢が集めた幸子の血液から幸子が健康体であることがわかる。これらの事実から刑務所内部の人間が幸子の血液検査を改ざん、幸子は計画的に護送車に乗せられた可能性が高い、と推理する右京。ということは、犯人の狙いは春麗ではなく幸子だったのか?
そのころ保護された戸崎刑務官は護衛する巡査らの目を盗むと、幸子から渡されたメモをこっそりと捨て去り…。幸子が狙いだとしたら犯人は…。右京は幸子に撃たれた上、城代金融を壊滅させられた向島(正城慎太郎)が黒幕ではないか、とにらむ。護送車を襲った男たちの一人が、城代金融の取立てをやっていたことも判明。やはり犯人は向島、狙いは幸子への復讐だった…!
そのころ、とある廃ビルへと連れて来られた幸子は向島と思わぬ再会を果たしていた。銃をつきつけられ、言葉も出ない幸子。
右京らは向島らのアジトへ急行するのだが…。ゲスト:鈴木杏樹 MEGUMI
月本幸子(鈴木杏樹)は相棒4 第19話 「ついてない女」で登場。
第12話 「狙われた女」に続く。
感想/気になる点など
- 事件発生は1月15日で、台湾からの手紙の消印が1月11日。それを春麗は「4日前、父から手紙が来た」、芹沢は「4日前に台湾から届いた手紙」、右京は「4日前に彼から届いた手紙」。台湾で消印を押されたその日に日本に届くの?
- 11話の最後の方で、指紋から割り出した犯人の1人が城代金融と関係のあった組織にいたということで城代金融が怪しいという目星を付けて、元城代金融幹部向島の部屋に踏み込むんだけど、もちろん令状なんかないよね? 犯人は「物騒な組織を渡り歩いてた」らしいし、令状出るほどの証拠はないはずだけど。で、部屋の鍵は管理人か誰かから借りたの? 何の証拠もなく拳銃持って入ったの? いくらなんでもやりすぎじゃない?
12話の冒頭で、向島の部屋に鑑識やらいっぱい来てて、米沢が「指紋はかなり取れそうです。城代金融の犯行であることは明確になるでしょう。」って言うんだけど、逆にこの時点では明確になっていないってことでしょ? それなのに家宅捜索なんかしちゃっていいの?
特命係の2人が無茶するのはわかるけど、警察の組織としてはまずいんじゃないの? - 幸子が書いたメモについての疑問。
幸子:どこに逃げるっていうの?
春麗:私の国
↓
幸子、自分の血でメモを書く
↓
春麗:どこに向かってる? 成田から台湾に飛ぶんじゃないのか?
幸子:台湾?
久保:羽田沖の方のビルである方がお待ちです
↓
幸子のメモを見ると「ハネダ タイワン」
幸子がメモを書いた時点では「羽田」とも「台湾」とも言ってなかったはずだけどどうやって幸子は知ったの? - 何度も「羽田沖(のビル)」と言うけど、どこが「羽田沖」なの? 羽田空港の手前で、海老取川近く(のビル)が「羽田沖」になるの? 住所が「羽田沖」という設定?
※追記
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:亀山美和子
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
小野了:中園照生
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
鈴木杏樹:月本幸子
MEGUMI:吉井春麗(青梅女子刑務所の囚人、303番、強盗致死で懲役6年)
潮哲也:石田(秋川署署長)
池田政典:飯島(秋川署刑事)
工藤俊作:岡(秋川署刑事)
正城慎太郎:向島茂(城代金融の大物)
久世星佳:戸崎美佐(青梅女子刑務所 刑務官)
児玉貴志:田村秀明(城代金融)
久保田芳之:久保(春麗の脱獄を手伝う)
武井秀哲:市川隆夫(春麗の脱獄を手伝う)
谷本一:周文健(春麗の父親)
新城彰:青梅女子刑務所の医師
平尾仁:移送車の助手席に乗っていた刑務官
足立学:移送車を運転していた刑務官、撃たれた方
木立美鳥:青梅女子刑務所 刑務官
山﨑進哉(山崎進哉):秋川署刑事
法福法彦:移送車を発見した警官?
向井恭介:秋川署?刑事
石田哲也:戸崎が車から突き落とされた時にいた警官
主な複数回出演者
- 月本幸子(鈴木杏樹)、向島茂(正城慎太郎)、田村秀明(児玉貴志)は相棒4 第19話 「ついてない女」で登場。
- 池田政典は野崎建夫役で相棒2 第19話「器物誘拐」に出演。
- 工藤俊作は長岡(刑事)役で相棒1 第9話「人間消失」に出演。
- 久保田芳之は富田俊也役で相棒5 第2話「スウィートホーム」に出演。
- 谷本一は林登(製作部長)役で相棒4 第20話「7人の容疑者」に出演。
- 足立学は春菜の農園のスタッフ役で相棒4 第12話「緑の殺意」に出演。
- 山﨑進哉は池永秋男役で相棒2 第14話「氷女」に出演。
- 石田哲也は進藤ミサエの部屋の大家役で相棒4 第8話「監禁」、槙原を捕まえた警官役で相棒5 第4話「せんみつ」、警官役で相棒6 第2話「陣川警部補の災難」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
青梅女子刑務所 | 旧三崎高校 |
法廷 | プラネアール 哲学堂スタジオ[HP] |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
秋川署 外観 | タムラ製作所[HP] |
秋川署 捜査本部 | 東映東京撮影所 Gスタジオ 会議室[地図] |
幸子らが車を乗り換えた後に通った道 | 東京都道443号線(光が丘駅付近)[地図] |
検問で引っ掛かりそうになった場所 | 高架下の道(信濃町駅付近)[地図] |
秋川署 階段 | 東映東京撮影所 本館 階段[地図] |
幸子らが検問に引っ掛かりそうになった後に通った道 | 東京都道443号線(光が丘駅付近)[地図] |
「羽田沖」のビル | 羽田の廃ビル[地図] |
警察病院(戸崎美佐が入院) | スタジオジニアス 池袋グリーンスタジオ[HP]<スタジオジニアス池袋> |
遠東飯店前 | 北大塚2丁目の道[地図] |
遠東飯店(周文健が働いている店) | 遠東飯店 |
向島の家に向かう途中に通った道 | 東京都道14号線(高井戸付近 上り)[地図] |
向島の家に向かう途中に通った道 | 首都高速湾岸線(空港南トンネル)[地図] |
向島の家に向かう途中に通った道 | 首都高速湾岸線(京浜大橋)[地図] |
向島の住んでいるマンション | 渋谷区のマンション0611 |
<撮影場所ごとのまとめ>
旧三崎高校:青梅女子刑務所
プラネアール 哲学堂スタジオ[HP]:法廷
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(廊下)
タムラ製作所[HP]:秋川署 外観
東映東京撮影所[当ブログの記事]:秋川署 捜査本部、階段
東京都道443号線:幸子らが車を乗り換えた後に通った道
高架下の道(信濃町駅付近):検問で引っ掛かりそうになった場所
羽田の廃ビル:「羽田沖」のビル
スタジオジニアス 池袋グリーンスタジオ[HP]<スタジオジニアス池袋>:警察病院(戸崎美佐が入院)
北大塚2丁目の道(遠東飯店前):遠東飯店前
遠東飯店:遠東飯店(周文健が働いている店)
東京都道14号線(高井戸付近 上り):向島の家に向かう途中に通った道
首都高速湾岸線(空港南トンネル、京浜大橋):向島の家に向かう途中に通った道
渋谷区のマンション0611:向島の住んでいるマンション
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