放送日:2008年2月6日
あらすじ(ネタバレあり)
公式
有名なウイスキー評論家の勝谷(伊藤高)が何者かに殺害された。現場には「PAIRTICHE(パーチー)」「1970」という高級スコッチが残され、勝谷がそのスコッチをオンザロックで飲んだらしいことがわかる。しかし、このスコッチに氷を入れてはせっかくのシェリーの香りが台無しだ。勝谷ほどウイスキーに精通した人間がそんな飲み方をするだろうか。ということは、ウイスキーに疎い犯人が偽装工作を行った?
しかし、同時にウイスキーに詳しい犯人が、わざと疎い人間であるかのように装った可能性もある。右京(水谷豊)は不審を抱くが、薫(寺脇康文)は氷を入れたのは勝谷の趣味かも、と疑問を。そこで右京らは勝谷のなじみの店で勝谷の酒の飲み方を調べることにする。そんな勝谷の行きつけの店を調べていた右京らは、三好(蟹江敬三)がバーテンダーとして働く店を発見する。かつてオリジナルカクテルを強引に商品化しようとしたオーナーを殺害、右京らによって逮捕された男だ(season1「殺しのカクテル」)。 どうやら出所して再びバーテンダーとして働いているらしい。
三好によると、服役中にシガーバーを経営する英(田山涼成)から声をかけられ、再びバーテンダーとして店を任されるようになったという。が、苦い思い出があるカクテルはどうやら作らないらしい。そんな三好は現場にあった「パーチー」のボトルとグラスの写真を見て、勝谷がこんな飲み方をするのはおかしい、と即座に意見を言う。が、三好はなぜこの写真が勝谷の自宅とわかったのか。右京はふと疑問を口にすると、三好も微かに動揺する。右京らはシガーバーを経営する英を訪ね、今度は勝谷の部屋にあった葉巻の道具などについて聞く。勝谷のパンチカッターで英に葉巻をカットしてもらうが、英もパンチカッターは使ったことがないとか。
「勝谷さんの見よう見まねで…」。
カットしてもらった葉巻と高級なスコッチを味わう右京と薫。しばし最高のひとときに酔いしれて…。美和子(鈴木砂羽)が死んだ勝谷の代わりに雑誌の原稿を書くことになった。担当の編集者から右京と薫は、勝谷が人を殺したバーテンダーを糾弾する記事を書こうとしていたことを知らされる。どうやら三好のことらしい。が、勝谷が殺された自宅の部屋にはそんな原稿はなかった。まさか三好が勝谷を殺害、原稿が世に出る前に持ち去ったのでは…。
右京らは三好に調べ上げた事実を突きつけ自供を迫るが、三好はあくまでも認めようとしない。仕方なく昨日、英の店で飲んだスコッチを飲むことにする。と、薫が昨日のものと味が違うことに気付く。同じ銘柄なのになぜ…。薫の反応に右京は三好が味が変わらないようボトルに窒素を注入していることを確認。現場に残されていた「パーチー」を調べさせ、ボトルに窒素が入っていることをつかむ。
窒素入りのボトルの事実を突きつけられた三好はついに犯行を認める。が、そこに英がやってくると三好を庇う。実は犯人は三好の過去を隠そうとした英、それを知った三好は現場を偽装しただけだった。パンチカッターで葉巻を切ってもらったり、英との会話で右京も当初から英に疑惑を抱いていた。
すべてが明らかになった今、右京はカクテルを作ることを避けようとする三好を責める。
「どんな過去であっても、記憶しておくことから全てが始まるのではないか、と」。
そんな右京の言葉についに三好は心を許す。リクエストに応え、得意のカクテル、ホームスイートホームを作る三好。家に帰れない客を帰すためのカクテル…。
「どなた様もいつか必ず、帰れますように」。
そんな言葉とともに、右京らはゆっくりと三好のカクテルを味わうのだった。ゲスト:蟹江敬三 田山涼成
三好倫太郎(蟹江敬三)は相棒1 第7話 「殺しのカクテル」で登場。
感想/気になる点など
- 英にパンチカッターを見せた(渡した)時、どうして袋に入れてなかったの? 押収したもの以外に、別のパンチカッターも用意してたの? だったら、どうして三好に話を聞いた時は押収したのを見せて英には別のを見せたの? 逆に、同じものだけど英に見せた時は袋から出してたんだとしたら、押収したものを勝手に使ってベタベタ指紋を付けたってことになるけど。
- 右京、三好に「7年ぶり」と言うけど、相棒1 第7話 「殺しのカクテル」は2002年の話で、シーズン6は2007年から2008年の話なのでさすがに7年はたっていない。
- 右京は「英に説明する前に写真が勝谷の自宅とわかった」「勝谷の自宅に行ったことがないのにパンチカッターを使っていたことを知っていたのはなぜか」と言うけど、写真を見せる前に勝谷の事件の話をしてたからそれが事件に関するものと気付いて不思議はない(実際、三好はそう説明して右京も納得した)し、「勝谷は葉巻を持ち歩かなかったけどパンチカッターだけは持ち歩いて店で使った」という可能性もあるでしょ。そう言われて英は否定しなかったけど。
※追記
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:亀山美和子
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
六角精児:米沢守
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
蟹江敬三:三好倫太郎(CaskⅢバーテンダー)
田山涼成:英道明(Caskオーナー)
小橋めぐみ:藤井詠子(CaskⅡ元バーテンダー)
伊東高:勝谷誠(ウィスキー評論家)
松本じゅん(松本海希):家政婦
持田雅代:編集者(勝谷誠のコラムを掲載している雑誌)
小倉馨:老夫婦
木村翠:老夫婦
主な複数回出演者
- 三好倫太郎(蟹江敬三)は相棒1 第7話 「殺しのカクテル」で登場。
- 小倉馨は鈴木(ホテルアマゾン総支配人)役で相棒5 第11話「バベルの塔~史上最悪のカウントダウン!爆破予告ホテルの罠」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
CASK3 | CASK strength[HP] |
CASK | ネ プラス ウルトラ 六本木店[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
CASK strength[HP]:CASK3
ネ・プラス・ウルトラ(六本木店)[HP]:CASK
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