放送日:2011年11月16日
あらすじ
公式
数年前に起きた東京ビッグシティマラソン事件で知り合った守村やよい(本仮屋ユイカ)が、右京(水谷豊)に相談があると言って突然特命係にやってきた。やよいは現在、通信社でアシスタントをしているという。
相談というのは、仕事で待ち合わせをしていたホテルのラウンジで、ひょんなことから一人の女性・山原京子(森口彩乃)と知り合い、彼女が忘れて帰った社員証を拾う。ところが教えてもらった携帯電話はつながらず、社員証に書かれていた会社でも、「そんな名前の女性はいない」と門前払いされてしまったという。さらに、やよいに案内され、山原京子の自宅マンションを訪れた右京と尊(及川光博)は、管理人から「そんな女性は住んでいない」といわれてしまう。やよいは、京子がこのマンションでタクシーを降り、2階の角部屋だと言っていたのを覚えていたが、その部屋には別の女性が住んでいた…。
「勤務先も嘘、住んでいるマンションも別人の部屋、携帯は通話不能…。もし名前も偽名なら調べようが無いかもしれない。 一体、「山原京子」という女性は何者で、どこへ消えてしまったのか?ゲスト:本仮屋ユイカ
ネタバレあり
- 守村やよいが、右京に相談があると突然特命係にやってきた。相談というのは、仕事で待ち合わせをしていたホテルのラウンジでひょんなことから山原京子という女性と知り合い、彼女が忘れて帰った社員証を拾う。ところが教えてもらった携帯電話はつながらず、社員証に書かれていた会社でも、「そんな名前の女性はいない」と門前払いされてしまったという。
- 右京と神戸は、やよいと一緒に京子のマンションを訪ねるが、管理人から「そんな女性は住んでいない」と言われる。京子が住んでいると言っていた2階の角部屋には別の女性がおり、「2年ほど住んでいる」と言われる。
- いったんやよいと別れ、鑑識へ。やよいの話していたホテルと日時から、殺人事件があった場所と気付き、事件について米沢に聞く。当日の宿泊者名簿を見ると、やよいが京子を見掛けた頃に山野陽子という女が1302号室(事件のあったリネン室の目の前の部屋)にチェックインしていたことが判明。
- ホテルに行って話を聞く。1302号室も見せてもらい、ドイツの彫刻が各部屋に置いてあることを知る。
- 伊丹らが事件当夜、物音を聞いたということで久永(1305号室を年間契約)に話を聞く。
- 右京と神戸は駐車場で伊丹らを待ち構え、情報交換。京子が山野陽子という名前でチェックインした女だと伝える。
- 神戸が京子のマンションに行くと、やよいが近所の住人に聞き込みをしていた。やよいは、京子の部屋の花がしおれているのを見て「やっぱり以前は京子が住んでいて、入れ替わったんだ」と主張。そこで管理人がマンション住人に文句を言われているのを見て話を聞くと、登録している人材派遣会社(ブレイブスタッフ)から言われて今週から働き始めたとのこと。
- 右京はブレイブスタッフへ行き、岸内(営業部長)、橋場(常務)と話をする。その際、京子の所属部署の販売促進課は機密保持のため社外の人間は入れない決まりとなっていると説明を受けるが、ひそかに電話をかけると近くにいた女性が「販売促進課です」と電話を受けるのを確認。
- 神戸は駅前の不動産屋であのマンションの5部屋をブレイブスタッフが借り上げていることを確認。やよいはレンタルビデオ屋によく京子が来ていたことを確認。神戸が「もう深入りするな」と言うとやよいは「隠された真実があるなら、それを明らかにしたい」と言うが、神戸はもう手を引くよう諭す。
- 内村から呼び出され、ブレイブスタッフから抗議があり、これ以上調べるなと命令される。
- 同じくブレイブスタッフの捜査を止められた伊丹らから「ブレイブスタッフはここ数年、警視庁OBを顧問として何人も受け入れている」などの情報をもらう。
- やよいは京子のマンションを見張っていたが、京子の部屋の女性が外出したためタクシーで追う。女性が降りたのは事件のあったホテル。そこで右京に電話し「動くな」と言われるが、岸内を見掛けて尾行。歩道橋まで追ったが、何者かに突き落とされる。
- 右京と神戸は病院に駆け付け、やよいに話を聞く。やよいは京子と会った時に空メールが送られてきたが、実は動画が添付してありそれが目的ではないかと言う。その動画を見ると、リネン室での犯行を撮ったものだった。
- 右京はやよいに頼み、岸内に「京子と連絡が取れた、心配を掛けたようなので一応連絡を」と電話をかけさせる。そして岸内を尾行し、監禁されている京子を発見。京子に話を聞くと、部屋の外から物音がして、見ると男が何かを運んでおり、その様子を撮影したとのこと。
- 京子の証言と動画から久永の部屋を調べると、彫刻から血液検出。凶器は彫刻でリネン室で何度もアイロンでなぐったのは傷の形状をわからなくするためではないかと指摘。また、部屋からコカインの成分を検出。問い詰めると、天谷(殺された男)から薬を買っていたが、マスコミにばらすと脅されてもみ合いになり、彫刻に頭を打ちつけて死んでしまったと供述。
- ブレイブスタッフは「販売促進課」に在籍している女性を高級娼婦として派遣。京子は事件当日、野党の有力議員の相手をしていて、事件を目撃して警察に通報しようとしたが「今は国会の会期中だし、露見したら困る」と止められ、チェックアウト後にブレイブスタッフ側に引き渡されることになったがその場から逃げ出すためにやよいに声を掛け、マンションに帰った。しかし、マンションにブレイブスタッフの人間が先回りしていて監禁された。殺人事件が解決したら通報する必要もなくなるので、それまで存在しないように偽装して監禁しておくつもりだったとのこと。
- やよいは京子と会う。「何か用?」と素っ気なくされるが、やよいが「怖かったよね」と声を掛けると、京子は「ごめんね」と謝る。
守村やよい(本仮屋ユイカ)は相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソンで登場。
感想/気になる点など
- 山原京子(消えた女)の部屋に住んでいる女を追って、事件のあったホテルに着いたやよい。そこで右京に電話をして、すぐに行くからそこで待つように言われる。右京との電話を切った後、岸内(山原京子の上司)を見掛け、尾行。歩道橋の上から何者かに突き落とされる。
で、どのような連絡を受けたかわからないが、病院に着いた右京と神戸。
廊下を歩きながらの会話では、神戸:彼女、やっぱり罠にはめられたのでしょうか。
右京:マンションを張り込んでいたやよいさんのことを、201号室の女性が岸内部長に伝えたのでしょうねぇ。
神戸:そしてホテルまで誘い出し、岸内が自分を尾行させて別の人間に彼女を襲わせた。
右京:しかし、どうして彼女をそこまで……と、ある程度の情報は聞いた模様だが、やよいと会ったら
やよい:すみません、ご心配をお掛けして。
右京:動かないようにって言ったのに、動いたんですね?
やよい:動きました。すいません。
右京:何があったのでしょう。話していただけますか?
やよい:杉下さんの電話のあと、ブレイブスタッフの岸内って人をロビーで見かけて、外に出て行こうとしたから、思わず
神戸:尾行しちゃったんだ。
やよい:(うなずいて)歩道橋で、急に早足になって、追いかけたら、いきなり誰かが背中を。バッグを引っ張られて、とっさにベルトを強く握ったら、犯人の手が私を突き飛ばす形になって。と話す。
これ、どうも釈然としない。
病院に行く前にある程度話を聞いていなければ「岸内が自分を尾行させて」なんて断定はできないし、ある程度話を聞いていたのであれば、「話していただけますか?」の前に「もう一度」あるいは「詳しく」と付けるのが自然では? 「動かないようにって言ったのに、動いたんですね?」と聞くのもおかしい。
キャスト
水谷豊:杉下右京
及川光博:神戸尊
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
本仮屋ユイカ:守村やよい(東都通信社アシスタント)
森口彩乃:山原京子(ブレイブスタッフ営業部販売促進課)
橘ゆかり:橋場冴美(ブレイブスタッフ常務)
高原知秀:岸内雅臣(ブレイブスタッフ営業部部長)
筒井奏:中根有里子(山原京子の部屋に住み始めた女)
谷田歩:久永智一(IT企業社長)
小田桐一:荘司隆昭(野党の有力議員)
関秀人:石井(ホテルのフロント)
川上たけし:天谷楠雄(ホテルで殺された男)
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
川嶋秀明:益田(山原京子のマンションの管理人)
木村みち子:
泉関奈津子:ブレイブスタッフ営業部販売促進課電話番
中嶋直人:議員秘書?
矢作則子:山原京子のマンションの住人?
三宮健:山原京子の監禁場所にいた男
主な複数回出演者
- 守村やよい(本仮屋ユイカ)は相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソンで登場。
- 高原知秀は武川役で相棒6 第2話「陣川警部補の災難」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
レンブラントホテル(13階以外) | レンブラントホテル 厚木[HP] |
レンブラントホテル(13階) | ホテルベルクラシック東京[HP] |
山原京子の住んでいるマンション | 和光市のマンション1005 |
やよいがタクシーを降りた場所(ホテルで事件があった日) | 和光市駅前[地図] |
ブレイブスタッフの入っているビル | 山野美容専門学校[HP] |
神戸がやよいと話をした店 | cafe BIOT(大泉学園) |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
警視庁 伊丹らが右京と神戸に情報を教えた部屋 | 川崎マリエン 研修室[HP] |
やよいが落ちた階段 | 四反道跨線人道橋[地図] |
やよいが手当てを受けた病院 | 三楽病院[HP] |
警視庁 山原京子に話を聞いた部屋 | 川崎マリエン 第7会議室[HP] |
ラストで右京と神戸がやよいと歩いた道 | 国会前の道[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
レンブラントホテル 厚木[HP]:レンブラントホテル(13階以外)
ホテルベルクラシック東京[HP]:レンブラントホテル(13階)
和光市のマンション1005:山原京子の住んでいるマンション
和光市駅前:やよいがタクシーを降りた場所(ホテルで事件があった日)
山野美容専門学校[HP]:ブレイブスタッフの入っているビル
cafe BIOT(大泉学園):神戸がやよいと話をした店
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(刑事部長室、廊下、伊丹らが右京と神戸に情報を教えた部屋、山原京子に話を聞いた部屋)
四反道跨線人道橋[当ブログの記事]:やよいが落ちた階段
三楽病院[HP]:やよいが手当てを受けた病院
国会前の道:ラストで右京と神戸がやよいと歩いた道
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