放送日:2015年10月14日
あらすじ
公式
相棒シーズン14がいよいよ始動
杉下右京(水谷豊)の新相棒は法務省キャリア官僚・冠城亘(反町隆史)!
相棒史上初の捜査員でも警察官でもない相棒が誕生する!法務省が管轄する刑務所内で殺人事件が発生! 受刑者の美倉(小柳心)が刑務官の田代(栩原楽人)を殺害するという前代未聞の事件だった。取調べで犯人の美倉は一切口を割らず、法務事務次官の日下部彌彦(榎木孝明)は元部下の冠城亘(反町隆史)に捜査に加わるよう指示する。
亘は人事交流の名目で法務省から警視庁に出向しているキャリア官僚で、現在は元々特命係があった部屋をあてがわれていた。他省庁から出向してきたキャリアは警視庁ではお客様扱いで特段することもない。そんな中、日下部の命を受けた亘は、伊丹(川原和久)たちと共に取り調べに当たり、美倉から意外な話を聞く。3か月前に死亡し、病死扱いになっていた受刑者の梅津(井之上隆志)が、田代刑務官に殺されたというのだ。美倉はその仇を取ったと主張し、梅津の死後、本人から「田代に殺された」と聞いたと供述する。つまり、美倉の言葉どおりなら、梅津の幽霊が語ったということになるのだが、にわかには信じがたい。当然、捜査関係者は取り合おうとしなかったが、亘だけはその供述に引っ掛かるものを感じていた。
そのころ、無期限停職処分中の杉下右京(水谷豊)は、ある国で意外な捜査をしていた。ゲスト:大和田獏 阿部丈二 井之上隆志 小柳心 栩原楽人 榎木孝明
ネタバレあり
- 西多摩刑務所で受刑者の自傷行為が相次いで起きる。所長らは「梅津を置いとくと悪影響が広がるばかり」と話をする。
- 無期限停職中の右京は英国で捜査協力を行い、「いっそのこと英国に永住したら?」と誘われる。
- 受刑者の美倉が刑務官の田代を刺し殺す。特別司法警察職員の取り調べでは「警察に話す」と言うだけなので伊丹、芹沢が取り調べを行うことになったが、法務省から出向中の冠城も参加することに。
・取り調べでは「田代が梅津を殺したから敵を取った」と説明。梅津は1週間前に獄中死し、刑務官は病死と言うが、美倉は「田代に殺された」と主張。どうやってそれを知ったか聞くと、「梅津が殺された後、私の耳元で『田代に殺された』とはっきり言った」という。 - 冠城は特命係の部屋を勝手に使っているが、部屋に戻ると帰国した右京と遭遇。
- 右京は米沢から美倉の件を聞き、冠城に頼んで一緒に捜査することに。
- 刑務所に行って美倉に話を聞く。梅津のことについて聞くと、「目が覚めると薄明かりがあるはずなのに真っ暗で、体の自由も効かず、梅津と名乗って『田代に殺された、敵を取ってほしい』と言われた」という。
- 医務官に話を聞くと、梅津の死亡時は田代が発見して自分が呼ばれ、心肺蘇生を行なったが死亡し、特に怪しい痕跡もなく病死に間違いないと判断したという。
- 右京は「独居房にいた梅津と美倉はどうやって親交を深めたのか、そもそもなぜ梅津は独居房にいたのか」と疑問を持ち、話を聞くと、「梅津の胸の傷跡をまねて自傷行為に及んだ受刑者が42人いて『信者』と呼ばれている、梅津は最初は反抗的だったが3年ぐらいしてからいったん穏やかになった、その後六法全書を読むようになったがある日『文言通り運用されてるならいいがおまえらは拡大解釈しまくりだ』と刑務官に言い『俺たちは犯罪者で罰はきっちり受けなければいけないがこいつらの理不尽ないじめに屈することはない、皆目を覚めせ』と叫んだ、野獣が言葉という武器を手に入れて怪物になった、そして梅津を英雄視する者が出始めた」という。また、「梅津と美倉は接触したことはないはずだがうわさを聞いて美倉は信者になったのだろう」という。
- 梅津の教戒を行なっていた住職に話を聞くと、「信者が増えることによって梅津はより危険視されるようになった、刑務所は警戒を募らせていた」という。
- 田代は動静小票(受刑者に違反行為があった場合に看守が切る、交通違反の反則切符のようなもの)の発行が少なく、極端に多かった伊達に話を聞く。最初は「田代をうっとうしく思ったことはない」と言うが、冠城が同席していた増渕を連れ出すと「増渕が田代のことを目の敵にしていた、いずれここにいられないようにしてやるとも言っていた」と話す。
- 右京は「梅津が死んだ際に田代がいたことから『田代が梅津を殺した』と話を作って美倉に信じ込ませた」と推理するが冠城は「妄想」と一蹴。
- 刑務所側が右京の「刑務官による殺人教唆疑惑」という推理を聞いて冠城に接触。冠城は「妄想だが揚げ足を取られないように注意が必要」と答える。
- 増渕は休みで他の刑務官に話を聞くと、事件前の捜検で梅津の私物を使った「踏み絵」を行い隠れ信者を探したが美倉はその時見つからなかったという。しかし美倉の房の担当が増渕だったことから宿舎にいる増渕に話を聞きに行くが、冠城はそれを事前に増渕に伝え、増渕は「俺が美倉を見逃したことが今回の事件を引き起こしたとでも言うのか、おかしなこじつけで陥れようとしているようだな」と反発。
- 右京は増渕の発言から冠城から情報が漏れていると察し、冠城に話を聞くと「狙いはあなたを利用して真実にたどり着くこと、あなたの推理はあんまりにもと思ったが相手を揺さぶるにはいいと思ったら探りを入れてきたので話した、過敏に反応したのでにらんだ通りかはわからないが増渕は何かある」と答える。
- 独居房の信者たちが一斉に抗議行動を起こし、刑務官が静止しようと入ると襲われて鍵を奪われ、独居房の信者たちは刑務官を人質に取って増渕を呼ぶよう要求。
- 増渕は冠城に助けを求める。
- 増渕はマスクをして刑務所に現れ、うずくまった際に芹沢と入れ替わり、芹沢が人質と交換になろうと受刑者に歩み寄ったところでつかみかかり、そこからもみ合いとなって受刑者たちを取り押さえる。
- 取り調べで「田代の敵を取るために増渕を殺そうと思った、増渕が美倉に殺させたと伊達から聞いた」と言う。
- 伊達に話を聞くと「美倉と同じ房の受刑者から『増渕は捜検で美倉が隠れ信者とわかったのに不問に付した、その後増渕から美倉に幽霊を信じさせるのを手伝うよう要請があり美倉はだまされて田代を殺した』と聞いた、上司には言ったが『おまえは担がれている』と相手にされなかった、増渕がひどい目に遭えばいいと思って信者に言った」と説明。
- 寝ている増渕の頭に袋をかぶせ、数人で体を押さえつけた状態で右京が増渕に声を掛ける。増渕は「つまらないまねはやめろ」と言うが、右京は「美倉はこれで信じたのだろう」と説明。
- 右京は「信者同士がどうやって連絡を取って一斉に蜂起したのか」疑問に思い、「刑務官にも隠れ信者がいたのかもしれない」と受刑者に貸し出された本を調べると「深夜2時一斉に」と印が付いており、担当の刑務官を調べると梅津の所持品(源氏物語の写本、田代が持っていた物)を持っており、印が付いている部分を読むと「次が来たら決行や 先生に言われたらそうせなあかん」。
- 右京は「次の発作が来たら自殺を決行する 住職の先生に言われたらそうしなければいけない」と推測し、「梅津は発作が来た時に田代が医者を呼ぼうとするのを押しとどめたのではないか、なぜそうするかも田代は聞いて住職に確かめたのではないか」と住職に聞くと、住職は田代に聞かれたことを認め、梅津に「私のことを創造主と言ったが私が創ったのは失敗作だった、あなたの存在は私の罪、あなたが存在し続ける限り私はその罪にさいなまれる」と言ったことを認める。
- 右京は無期限停職処分中だったが解除となる。
感想/気になる点など
- 冠城、右京の車ではかなり苦しそうだけど、芹沢の車ではそうでもなかった。
- 捜検で美倉が「踏み絵」をされた時、他の刑務官は見てなかったの? 見えなかったの?
- 冠城が来たのは8時半を過ぎてるのに「登庁時間」について触れず。
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
鈴木杏樹:月本幸子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
神保悟志:大河内春樹
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
大和田獏:慈光(住職、梅津の個人教戒)
阿部丈二:増渕万里(西多摩刑務所刑務官)
井之上隆志:梅津源平(西多摩刑務所の受刑者、「教祖」)
小柳心:美倉成豪(西多摩刑務所の受刑者)
栩原楽人:田代伊久夫(西多摩刑務所刑務官)
花戸祐介:伊達宏(西多摩刑務所刑務官)
川島一平:磐城賢三(西多摩刑務所所長
川辺邦弘:荒木秀典(西多摩刑務所の受刑者、冒頭で自傷行為
植村喜八郎:藤森善郎(特別司法警察職員
森山栄治:井川茂(特別司法警察職員
中田春介:石井康孝(西多摩刑務所医師
藤岡大樹:中嶋良行(西多摩刑務所刑務官
杉田吉平:入来正次(西多摩刑務所刑務官
真田幹也:坂崎保(西多摩刑務所刑務官(貸し出し担当)
清水一彰:大谷真治(西多摩刑務所刑務官? (所長に報告、星2つ)
スティーブン・アシュトン:スコットランドヤード刑事?
井川哲也:長尾朗(西多摩刑務所刑務官? (所長に報告、星1つ)
アラン・クック:右京のせいで捕まった犯人
高山範彦:
末吉康一郎:西多摩刑務所刑務官
土方鉄:
大賀太郎:西多摩刑務所の受刑者
片山謳歌:
川崎誠一郎:西多摩刑務所の受刑者
松尾由希:
アンナ・エルショワ:冠城をひっぱたいた女
岩間天嗣:木村(美倉と同房だった受刑者?
鈴木康仁:
中野貴生:加東(美倉と同房だった受刑者?
苗村大祐:
庄司浩之:
尾崎淳一:
保科光志:
藤原新太:
金本洪太:
鈴木啓太:
松田祐司:
山田拓実:
駒走秀樹:
東武志:
桑畑智伺:
黒川昌信:
高瀬嵩:
宮久保武司:
荒木秀行:
安田敦:
新鮮誠:
上西雄大:
諸星敦:
大林剛:
大沢直樹:
泊帝:
菅野圭:
山本剛志:
石川慎:
石原有二:
大原清二:
真砂豪:
正村徹:
榎木孝明:日下部彌彦(法務省事務次官)
石坂浩二:甲斐峯秋
主な複数回出演者
- 中田春介はNIA労働組合の常任委員役で相棒11 第4話「バーター」に出演。
- 藤岡大樹は医師役で相棒1 第11話「右京撃たれる~特命係15年目の真実」、山下(整備工)役で相棒8 第6話「フェンスの町で」に出演。
- 清水一彰は飯村(神林の元上司)役で相棒シリーズ X DAYに出演。
- 大賀太郎は自衛隊員役で相棒劇場版Ⅲ 序章に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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西多摩刑務所 | 旧田沼高校[HP] |
スコットランドヤード | 横浜市開港記念会館[HP][地図] |
冠城が日下部や刑務所職員と話をした店 | MEDUSA[HP] |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
冠城、伊丹、芹沢が西多摩刑務所へ行く途中に通った道 | 議事堂通り[地図] |
警察庁 峯秋の部屋 | 川崎マリエン 第5会議室[HP] |
警視庁 地下駐車場 | さいたまスーパーアリーナ 地下関係者駐車場[HP] |
右京と冠城が西多摩刑務所へ行く途中に通った道 | 北通り(新宿)[地図] |
法務省 事務次官室 | 富士通川崎工場[地図] |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
西多摩刑務所 宿舎 | さいたま市の住宅0719 |
伊丹らがたばこを吸いながら話をした場所 | 東映東京撮影所 GスタジオとNo.3ステージの間[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
旧田沼高校[HP]:西多摩刑務所
横浜市開港記念会館[HP]:スコットランドヤード
MEDUSA[HP]:冠城が日下部や刑務所職員と話をした店
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(刑事部長室、廊下)、警察庁(峯秋の部屋)
議事堂通り:冠城、伊丹、芹沢が西多摩刑務所へ行く途中に通った道
さいたまスーパーアリーナ(地下関係者駐車場)[HP]:警視庁 地下駐車場
北通り(新宿):右京と冠城が西多摩刑務所へ行く途中に通った道
富士通(株)川崎工場:法務省 事務次官室
さいたま市の住宅0719:西多摩刑務所 宿舎
東映東京撮影所[当ブログの記事]:伊丹らがたばこを吸いながら話をした場所
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