放送日:2016年11月9日
あらすじ
公式
転落死を遂げた画家の死因は自殺か他殺か?
数十億円の絵画“ブルーピカソ”が事件を呼ぶ!ある休日、右京(水谷豊)が亘(反町隆史)と訪れていた絵画のオークション会場でちょっとした騒ぎが起こる。出品されていた三上史郎(斉藤陽一郎)という画家の絵画に、三上自身が「こんな駄作に価値はない」とオークションを拒否する騒動を起こしたのだ。その夜、三上が歩道橋から転落死する。伊丹(川原和久)たち捜査一課は、自殺と他殺の両面から捜査を開始。すると、画家としての三上の育ての親といわれるオークション会社の社長・磯田(坂西良太)と三上の間に確執があったことが判明する。事件に興味を持った右京は、亘と共に磯田の会社を訪れる。すると、磯田と社員の貴和子(森尾由美)が言い争う声が耳に入る。聞けば、持ち込まれた“ブルーピカソ”の真贋鑑定で意見が対立しているという。ブルーピカソとは、友人の自殺を目の当たりにしたピカソが、青い絵の具で暗いタッチの絵ばかりを描いていた“青の時代”と称される作品群のことで、持ち込まれた絵画が偽物だという磯田に対して、貴和子は本物の可能性が高いと主張しているという。実は、その持ち込まれた絵画というのが、いわく付きの作品で、8年前に贋作とすり替えられ、ずっと行方不明になっていたものらしい。そんな中、三上が転落死する直前、歩道橋で何者かと争っていたという目撃情報が飛び込んでくる。さらに右京は、すり替え事件の舞台となった画廊で、三上がかつて個展を開いていたことを突き止めて…!?
8年前のブルーピカソすり替え事件と
画家の不審な転落死に意外な関係が…!?
特命係が名画をめぐる時を超えた因縁に迫る!ゲスト:森尾由美
ネタバレあり
- 右京と冠城が非番の日に訪れた絵画のオークション会場で、出品されていた三上史郎という画家の絵画に三上自身が「こんな駄作に価値はない」とオークションを拒否する騒動を起きる。三上は裏へ連れていかれ、オークション会社の社長・磯田に「もう耐えられない、あれから眠れない、なんで今になってあんなものが出てきたのか」と詰め寄るが磯田は「あんたの行動いかんで全てが無になる、われわれの未来も、あんたの未来も」と返す。
- その夜、三上が歩道橋から転落死。磯田と三上の間に確執があったことを知って右京は興味を持ち、冠城と一緒に磯田の会社へ。すると、磯田と社員の貴和子が言い争う声が耳に入る。聞けば、持ち込まれた「ブルーピカソ」の真贋鑑定で意見が対立しているという。ブルーピカソとは、友人の自殺を目の当たりにしたピカソが、青い絵の具で暗いタッチの絵ばかりを描いていた「青の時代」と称される作品群のことで、持ち込まれた絵画が偽物だという磯田に対して、貴和子は本物の可能性が高いと主張しているという。実は、その持ち込まれた絵画というのがいわく付きの作品で、8年前に贋作とすり替えられ、ずっと行方不明になっていたものらしい。貴和子がその絵を持ち込んだ客(中村)に会う約束があるということで右京らも同行し、一緒に絵を見せてもらう。また、三上の経歴に古澤画廊で個展を開いていたというのが載っていたが、すり替え事件の舞台となったのがその古澤画廊であることに右京は興味を持つ。
- 右京は画廊の近くの喫茶店で古澤(元古澤画廊オーナー)について聞く。事件で弁償金3億円を払うことになり画廊を売って廃業した、その前は三上に限らず売れない画家の面倒を見ていたという。
- 古澤に話を聞くと、「持ち主から預かった時は頭の欠けた鋲(画布を止めるくぎ)があったがそれがなくなっていたためすり替えに気付いた、犯人の心当たりはない」とのこと。
- 冠城は「磯田はもともとブローカーだったのがブルーピカソ事件の半年後に突然資本金1億の会社を設立、それは磯田が三上に贋作を書かせた上で本物とすり替えさせて売りさばいて資金を得てその見返りに三上を人気画家に押し上げた、それを古澤が知ったとしたら復讐をしてもおかしくない」と古澤について調べることに。
- 右京は貴和子と一緒に持ち込まれたブルーピカソを調べるが、頭の欠けた鋲は見つからず。
- 中村は亡くなった夫が仕事で上海に行った際に絵を買ったと説明していたが、右京が調べると出張の事実はなかったと判明。また、冠城が調べた結果、古澤のアリバイは完璧。しかし毎週水曜日に出掛けるという気になる情報も入手。
- 右京と冠城は古澤を尾行し、貴和子と会っているところに姿を現す。古澤は「25年前に愛した女性、しかし自分には妻がいた」と説明。貴和子は「それで中村に相談した、そのつてでシアトルへ渡った、去年中村の夫が亡くなって線香を上げるために帰国した際古澤の現状を教えられた、古澤に会って話を聞くうちに当時画廊に出入りしていた無名の画家(三上)がすり替えたと思った」と説明。磯田の悪いうわさも耳にし、証拠を手に入れるために貴和子は会社に潜り込んだが磯田はしっぽを出さず、贋作を使っておびき出す作戦(中村が持ち込んだのは8年前に古澤画廊に残された贋作)に出たのだった。それで磯田は本物を買った相手に接触するだろうと思ったが何も起こらず、三上の様子だけがおかしくなったことで三上が贋作の描き手だと確信。だが目的は三上を罰することではなく盗まれたブルーピカソを取り戻したいだけとのこと。
- 右京がブルーピカソの贋作を見ていて何かに気付き、冠城に古澤画廊の近くの喫茶店でコースターをもらってくるよう頼み、8年前のブルーピカソ事件の「重要人物」を伊丹らに洗い直すよう伝えさせる。
- 翌日、磯田が会社の金を持って逃げるが空港で確保(詐欺容疑)。右京は古澤と貴和子に「8年前磯田は物件を探している時に不動産ブローカーの筒井と知り合った、筒井が伯父から譲り受けた絵画を見て磯田が思い付いた、ブルーピカソは真贋の判定がされる前に贋作にすり替えられたが『偽物が偽物にすり替えられるはずがない』という心理を利用して本物と思い込ませた、三上が描いた贋作の真作はこの世に存在しない、筒井が古澤に持ち込んだ絵がそもそも贋作、変わったのは鋲だけ、狙いは古澤からの弁償金だった、三上は誘惑に負けて協力したが古澤が気付くことに賭けて塔のタロットカード(崩壊、衝撃、緊迫、致命的な失敗が起きたから警戒する必要がある)を描いた」と説明すると、古澤は喫茶店でのやりとりを思い出す。右京は「あなたも磯田も気付かず三上は名声を手に入れたが後悔の念にさいなまれることになったのだろう」と続け、冠城は「三上はブルーピカソが持ち込まれてから情緒不安定になり、そんな三上を磯田も筒井も『自分たちを巻き込んで自滅するのではないか』と恐れて筒井があの晩突き落とした」と説明。
- 取り調べで筒井は「あれから自分が眠れなくなった」と悔やみ、磯田は「ほっとけば三上は勝手に自殺したのに筒井は余計なことをした」と笑う。
- 右京は最後に「あなた方が追い求めたブルーピカソは初めから存在しない、過去の思い出に重ねた名画は幻だった、でも貧しい画家たちを支えることで確かなものを残した、この先その貧しい画家たちの中から花を咲かせる者が出てくるかもしれない、あなたのしてきたことは決して間違いではなかったと思える日が必ず来ると思う」と語りかける。
感想/気になる点など
- オークションでの金額表示、レートが額によって違う。
jpy usd eur cny
800000 7960 7082 52926 100.5025126 112.96244 15.11544421
1100000 10968 9744 72773 100.2917578 112.8899836 15.11549613
2500000 24832 22145 165627 100.6765464 112.8923007 15.09415735
3000000 29913 26575 198474 100.2908434 112.8880527 15.11532997 - 警察に対して「貴和子さん」「加奈ちゃん」と言うのは……
- 本物か偽物かわからないのに3億円もの弁償金を払うものなの?
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
森尾由美:山本貴和子(磯田オークション)
新橋耐子:中村沙織(「ブルーピカソ」の鑑定を磯田オークションに持ち込んだ人物)
斉藤陽一郎:三上史郎(画家)
坂西良太:磯田一輝(磯田オークション社長)
下総源太朗:筒井宏次朗
仲村瑠璃亜:小川加奈(磯田オークション社員)
小林尚臣:井上(喫茶CLOWNマスター)
井上あかね:パシフィック湘南荒磯職員
南風佳子:オークション会場で磯田と三上について説明した人
荒川浩平:ランニングしていて三上が落ちてくるところを目撃
堀内正美:古澤俊文(元古澤画廊オーナー)
主な複数回出演者
- 坂西良太は田所周一(北海道警刑事)役で相棒6 第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!上野~札幌1200kmを走る豪華密室!犯人はこの中にいる!!」、山根幸博(豊日商事部長)役で相棒9 第1話「顔のない男」、第2話「顔のない男~贖罪」に出演。
- 下総源太朗は吉田忠雄役で相棒8 第13話「マジック」、前田智文役で相棒12 第12話「崖っぷちの女」に出演。
- 小林尚臣は松井正役で相棒8 第11話「願い」、山路康介(評論家)役で相棒12 第15話「見知らぬ共犯者」に出演。
- 堀内正美は山浦幹治(外務省事務次官)役で相棒6 第16話「悪女の証明」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
オークション会場 | ホテル ザ・マンハッタン[HP] |
三上史郎が死んだ場所 | ハイテク通り[地図] |
磯田オークション | 富士ビジネス[HP] |
筒井宏次朗が伯父から相続した倉庫の入っている建物 | 桐治ビル(神田)[地図] |
古澤画廊 外観 | クリフサイド[地図] |
喫茶CLOWN | 神田 さぼうる[HP][地図] |
パシフィック湘南荒磯 | オーシャンビュー湘南荒崎[地図] |
山本貴和子と古澤俊文が会った場所 | 横浜港 大さん橋[HP][地図] |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
金岡秋絵の写真を撮った場所 | 東映東京撮影所 技術館前[地図] |
三上史郎が磯田一輝の似顔絵を描きつつ話をした場所 | 大泉学園駅前[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
ホテル ザ・マンハッタン[HP]:オークション会場
ハイテク通り:三上史郎が死んだ場所
富士ビジネス[HP]:磯田オークション
桐治ビル(神田):筒井宏次朗が伯父から相続した倉庫の入っている建物
クリフサイド:古澤画廊 外観
神田 さぼうる[HP]:喫茶CLOWN
オーシャンビュー湘南荒崎:パシフィック湘南荒磯
横浜港 大さん橋[HP][当ブログの記事]:山本貴和子と古澤俊文が会った場所
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(廊下)
東映東京撮影所[当ブログの記事]:金岡秋絵の写真を撮った場所
大泉学園駅前:三上史郎が磯田一輝の似顔絵を描きつつ話をした場所
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