放送日:2017年2月22日
あらすじ
公式
伊丹が一年前に逮捕した快楽殺人犯、再び!!
特命係も因縁深いシリアルキラーの狙いとは!?計6人の女性を殺害し、顔を切り刻むことに執着した快楽殺人犯・北一幸(野間口徹)が、治療中の病院から逃走した。裁判中だった北は、末期がんの治療のためにいったん入院していたのだが、見張りの刑事を殺害して姿を消したという。犯行は病院のシステムがダウンした十数分のうちに起きており、計画的なものと考えられるため、共犯者がいる可能性が高かった。捜査に乗り出した伊丹(川原和久)は、図ったようなタイミングで北の弁護士・連城(松尾諭)から連絡を受け、北から伊丹宛に送られてきたというスマホを渡される。その途端、着信があり、北は犯行の再開を予告するような言葉を発した。どうやら北は、自分を逮捕し取り調べを担当した伊丹に、何かしらの思い入れがあるらしい。捜査本部は、かつて北が殺害対象者としてリストアップしていた女性67人の安否確認を急ぐ。その矢先、伊丹宛に巨大な冷蔵庫が届く。中には、有村みなみ(片山萌美)というリストに載っていた女性の遺体が入れられていた。いっぽう、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、上層部からにらまれながらも独自の捜査を開始。一年前の事件では、特命係によって、北が自分と“同じ臭い”がする殺人犯にシンパシーを覚え、身代わりになろうとしたという事件の真相が解明された。右京と亘の脳裏には、“誰かのために罪を犯すことに喜びを覚える”という、北の不可解な思考が蘇っていた。その考え方を踏襲しているのであれば、今回の犯行も共犯者のために行っているのではないか? 2人は手掛かりを探すため、被害者であるみなみや、担当弁護士の連城、さらには病院で殺害された刑事の相棒の周辺を調べ始める。
連続殺人犯を助ける共犯者はいったい誰なのか?
伊丹に執着する犯人の意図とは…!?
日本を震撼させた猟奇殺人の悪夢が再び幕を開ける!ゲスト:野間口徹 松尾諭
ネタバレあり
- 計6人の女性を殺害し、顔を切り刻むことに執着した快楽殺人犯・北一幸が治療中の病院から逃走した。裁判中だった北は、末期がんの治療のためにいったん入院していたのだが、病院のシステムがダウンした十数分のうちに潮崎(見張りの刑事)を殺害して姿を消した。
- 捜査に乗り出した伊丹は、図ったようなタイミングで北の弁護士・連城から連絡を受け、北から伊丹宛に送られてきたというスマホを渡される。その途端着信があり、北は犯行の再開を予告するような言葉を発する。捜査本部はかつて北が殺害対象者としてリストアップしていた女性67人の安否確認を急ぐが、伊丹宛に巨大な冷蔵庫が届く。中には、有村みなみという、リストに載っていた女性の遺体が。
- 右京と冠城は、かつては「女性の顔を切り刻むことに快楽を覚える」という北が潮崎(男性)の顔を切り刻んだことに疑問を抱き、1年前の事件で「誰かのために罪を犯すことに喜びを覚える」という北の思考を思い出し、共犯者のために潮崎の顔を切り刻み、共犯者のために新たな犯行を企てているのではないかと推理。
- 有村の部屋を調べると、北の病室にもあった赤いフリージアがあり、レシートでは2本購入しているものの部屋には1本のみ。また、手紙で誰かとやりとりをしていた形跡が。
- 連城に「有村から北への手紙を頼まれていなかったか」と聞くと「守秘義務がある」と答えない。「人命に関わる、令状を取ってでも開示してもらう」と迫るが「やれるものならどうぞ、今から事務所をひっくり返してもいい」と返す。右京が「もし僕があなただったら依頼人への手紙などは処分して全て頭の中に記憶する」と言うと、連城は「あなたが言うように全てはここ(頭の中)に、私は会話の98%を記憶できる、依頼人への手紙や伝言は暗記して口頭で伝える、そうすれば検閲で情報が漏れることはない」と返す。
- 田上(潮崎と一緒に見張りをしていた刑事)に話を聞くと、「1時間おきに電話をして愛を証明するよう言われている」とのことで、見張りを組んだ刑事はそれを皆知っているとのこと。
- 北から伊丹に電話があり、殺害対象を広げることを匂わせる。
- 北がバーテンに扮した店に男が来て、北はスタンガンで気絶させる。
- 潮崎の血液から毒物が検出される。潮崎の母親に話を聞くと、潮崎は学校(男子校)の同級生に失礼して自殺未遂をしたことがあるとのこと。
- 潮崎の同級生に話を聞くと、「相手の名前は段原、失恋なんてものじゃなく潮崎の気持ちに気付いた段原が潮崎に告白してそれを盗み撮りし、文化祭でドッキリとして上映されて潮崎は自殺を図った、最近また段原は同じことをして結婚式の二次会で見世物として流した」とのこと。
- 右京と冠城は「潮崎は自殺しようとしていて北は潮崎から話を聞いて殺してあげた、病院から逃げた時の共犯者は潮崎、北は潮崎のために復讐しようとしている」という結論に至り、段原の勤務先に行って話を聞き、「出先から直帰、高校時代の友達と飲みに行くことになったらしい」と段原からのメールを見せてもらうと、有村の写真が添付されていた。
- 段原が店に入ると、北は段原をスタンガンで気絶させる。北は段原を机に縛り、段原が目を覚ました後「私は潮崎の友人、あなたの犯した罪は法律では裁けない、私がふさわしい罰を用意する」と足をナイフで刺す。気絶するとスプレーで起こし、再度刺そうとしたところに右京と冠城が来て北を取り押さえる(他の3人はすでに死亡)。
- 北は「人のために罪を犯すことに喜びを覚えるようになった、潮崎は自分を普通の人間と扱ってくれた、もう1人の刑事が席を外している間に話すようになり結婚式での話を聞いて自分が殺してあげると持ち掛けた、田上が電話のためにいなくなる時間を狙って潮崎が病院のシステムに細工をして潮崎が田上の動きを封じて逃亡する隙を作った、逃亡のための共犯者は潮崎で逃亡後の共犯者は有村、有村は1年前の自分が取った行動にシンパシーを覚えて連城を通して文通が始まった、有村に持ち掛けると北との結婚を条件に協力を約束、逃亡後に2人は結婚、有村が『私も殺して、この顔を切り刻んでください』と頼んだので殺した」と認める。右京が「潮崎は自ら毒を飲んでいて殺す必要はなかったはず、ましてや顔を切り刻むことに合理性はない、なぜそんな行動を」と聞くと、北は「あなたの推理は?」と聞き返す。右京が「潮崎は男性として生まれ女性になりたいと願いながらその願いを拒否され笑われながら生きてきた、一方あなたは美しい女性の顔だけを切り刻むことにこだわりを持ってきた、彼の顔を切り刻むことは美しい女性と彼を認めること、あなたなりの敬意の表現」と言うと、北は「こんなにもわかってもらえるとは、神にはユーモアがある」と歓喜に浸る。しかし右京は「あなたに神など存在しない、そしてあなたを理解する人間はこの世に一人も存在しない」と返す。
北一幸(野間口徹)は相棒14 第12話「陣川という名の犬」で登場。
感想/気になる点など
- 矢島さゆみの遺体が発見されたのは1月30日のはずだが、今回ホワイトボードには「発生日時 1月30日午後10時から31日午前0時15分ごろ」と書かれている。
- 鑑識が入った後だとしても、手袋もせずあちこち触っていいの?
- 「段原さんたちの安全を確認しましょう」じゃなくて「安否を確認しましょう」じゃないの?
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
鈴木杏樹:月本幸子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
浅利陽介:青木年男
小野了:中園照生
野間口徹:北一幸(連続殺人犯)
松尾諭:連城建彦(連城法律事務所、弁護士)
橋本淳:潮崎良純(千代田署刑事)
片山萌美:有村みなみ(図書館の司書)
山上賢治:田上考一(刑事)
宇賀神亮介:段原亮(潮崎の高校時代の友達、片思いの相手)
三谷悦代:潮崎加代(潮崎の母親)
児島功一:綿貫肇(捜査一課刑事)
廣瀬裕一郎:宮島和生(段原の同僚)
末広透:中山肇(潮崎の高校時代の友達)
石坂晋輔:潮崎と同じ高校
青山隼:向山真一(潮崎と同じ高校、段原の仲間、告白の場面を録画)
宮本多喜人:
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
浅田光:松岡愛理(帝都総合病院看護師)
野村ゆき:
小林音子:久保浩子(帝都総合病院看護師)
上田高嗣:
河嶋はるか:北のスマホが取り付けられた車に乗っていた女性?
ライアン:
原田龍二:陣川公平(写真のみ)
黒川智花:矢島さゆみ(写真のみ)
草野イニ:生木拓
主な複数回出演者
- 北一幸(野間口徹)は相棒14 第12話「陣川という名の犬」で登場。
- 山上賢治は中村(タクシー運転手)役で相棒11 第2話「オークション」に出演。
- 末広透は三隅慎二役で相棒11 第9話「森の中」、第10話「猛き祈り」に出演。
- 浅田光は誘拐犯の一味役で相棒13 第10話「ストレイシープ」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
北が入院していた病院 | 四街道徳洲会病院[HP] |
段原亮の友人の店 | ワインホールグラマー(銀座)[HP] |
右京と冠城が中山肇に話を聞いた場所 | 恵比寿町の岸壁[地図] |
段原亮の写真を撮った場所 | 東映東京撮影所 スタジオ21前[地図] |
段原亮の友人の店の外観 | 横浜市開港記念会館[HP][地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
四街道徳洲会病院[HP]:北が入院していた病院
ワインホールグラマー(銀座)[HP]:段原亮の友人の店
恵比寿町の岸壁(産業振興 横浜物流センター付近):右京と冠城が中山肇に話を聞いた場所
東映東京撮影所[当ブログの記事]:段原亮の写真を撮った場所
横浜市開港記念会館[HP]:段原亮の友人の店の外観
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