放送日:2018年11月21日
あらすじ
公式
未決囚の女が世界的研究者の不審死に関与!?
特命係を惑わす妖艶な“平成の毒婦”の狙いとは?ある日、右京(水谷豊)は、弁護士の連城(松尾諭)から突然、奇妙な依頼を受ける。顧問弁護士を務めている出版社が、連続殺人事件の被告として拘禁中の遠峰小夜子(西田尚美)に、名誉毀損で訴えられているのだが、和解の条件として「有能な刑事と話がしたい」と不可解な要求をしてきたという。小夜子は、真珠養殖詐欺を行い、返金を迫った被害者を自殺や事故に見せかけて殺害した疑いを掛けられている人物。亘(反町隆史)と共に面会に出向いた右京は、小夜子から気になる話を聞く。海外に行く飛行機の中で知り合った谷岡という科学者に、若い女性向けの黒真珠のネックレスを紹介したという小夜子。谷岡は、数日前、風呂場で溺死したことが報じられた世界的なバイオ技術の研究者。小夜子がなぜ、わざわざ刑事を呼んでそんな話をしたのか、興味を抱いた右京は、事故死として処理されている谷岡の一件も調べ始める。
特命係を捜査に駆り出した
狡猾でしたたかな女詐欺師の目的とは…!?
危うさをはらんだ拘禁中の連続殺人犯が特命係を翻弄する!
ネタバレあり
- 右京は、弁護士の連城から依頼を受ける。連続殺人事件の被告として拘禁中の遠峰小夜子から「有能な刑事と話がしたい」という要求があったという。
- 右京、冠城は遠峰に話を聞きに行き、そこで谷岡(数日前、風呂場で溺死したことが報じられた世界的なバイオ技術の研究者)の名前が出てきて谷岡の件に興味を持つ。
- 遠峰は以前シンガポールに行く飛行機の中で谷岡と隣になり、ブラックパールのネックレスを薦めたから買ったはずだという。
- 麻子(谷岡の妻)に話を聞くもネックレスについては知らず。しかし、谷岡がシンガポールに着いた翌日にネックレスが売れたことが確認される。
- データの横流しを調べるという名目で谷岡のパソコンを調べてドライアイスの購入履歴を見つけて麻子を問い詰めて白状させる。
- ネックレスは好待遇の企業に転職するため、採用担当者への贈り物として買ったものだったが、麻子は浮気していると勘違いしてドライアイスを風呂場の天井に仕掛け、殺したのだった。
- 右京、遠峰は「記憶力が良く飛行機の中やネックレスを買うところを見掛けたのを覚えていただけではないか」「自分も今回と同じ手口を用いて殺したことがあるからすぐにわかったのではないか」と推理。遠峰は同じ手口を用いて殺したことはないと否定しつつ「谷岡が死んだという記事を見て奥さんが仕組んだんじゃないかとピンときた、自分の推理が正しいかどうか誰かに確かめてほしかった、拘置所にいても人を思い通りに動かせるかどうかも試したかった」と右京らに話した動機を説明。右京は「いつもあなたの思惑通りに事が進むとは限らない」と返す。
- 冠城が「無関係の人の死の真相を暴こうとするなんてどうかしている」と言うと右京は「確かにどうかしている、あるいは彼女の狙いは学者と献身的な妻の夫婦愛という美しい虚構の物語を破壊することだったのかもしれない、彼女は危険」と冠城に注意を促す。
- 遠峰は「あの二人、使える」と不敵に笑う。
感想/気になる点など
- 夕方に常温で放置したドライアイスが夜まで残るものか?
- 連城が見せた過去の新聞記事には「2017年6月~11月に3人の男性を殺害」とあるが、遠峰は面会で「最初の事件の後、マレーシアで豪遊」は事実ではないと言った後、「それに、記事に書かれている去年(2017年)の11月、私が旅行したのはマレーシアではなくシンガポール」と言うが、「最初の事件(6月)の後」という内容はどこ行ったの?
- 連城が見せた過去の新聞記事には「足立さんの遺体は昨年11月15日朝、あきるの市の駐車場のレンタカー内で見つかった。車内に置かれた七輪内には練炭が燃えた跡があり、死因は一酸化炭素中毒だった。」「女は当初、警視庁の調べに対し、遺体発見前日の行動について、当時住んでいた東京都中野区のマンションで足立さんとシチューを」とあるが、搭乗記録によると去年の11月14日、遠峰と谷岡は確かにシンガポール行きの飛行機に乗っていた」のが確かだとすると、「遺体発見(11月15日)の前日にシチューがどうこう」というのは無理なのでは?
- 「Aさんを飛び込み自殺に見せかけて殺害」を「名誉毀損」と言い、「Aさん」のことを遠峰は「足立さん」と言うが、記事では足立は自殺か他殺かはともかく、練炭による一酸化炭素中毒死。
- 遠峰が足立と話をしている回想シーンでは遠峰は髪が長いが、遠峰が詐欺被害者と知り合う前に見掛けるシーンの回想では髪が短い。詐欺をする時はウイッグという設定なの?
追記
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
鈴木杏樹:月本幸子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
浅利陽介:青木年男
田中隆三:益子桑栄
久保田龍吉:小松真琴
西田尚美:遠峰小夜子
松尾諭:連城建彦(連城法律事務所、弁護士)
宮田早苗:谷岡麻子
野中隆光:沢村洋二(東都バイオラボ谷岡研究室研究員)
上野なつひ:野添絵里香(東都バイオラボ谷岡研究室研究員)
谷藤太:谷岡邦夫(東都バイオラボ谷岡研究室)
恵有一:詐欺の被害者
浜田道彦:足立博夫(詐欺の被害者)
大月秀幸:詐欺の被害者
浦崎宏:詐欺の被害者
山口ルツコ:刑務官
主な複数回出演者
連城建彦(松尾諭)は相棒15 第16話「ギフト」、相棒16 第6話「ジョーカー」に登場。
谷藤太は記者役で相棒5 第5話「悪魔への復讐殺人」、開発プロジェクトのメンバー役で相棒6 第8話「正義の翼」に出演。
浜田道彦は警察官役で相棒13 第5話「最期の告白」に出演。
大月秀幸は田ノ上啓の部屋の管理人役で相棒5 第18話「殺人の資格」、新井俊輔(探偵)役で相棒8 第13話「マジック」、バンドのドラム役で相棒10 第6話「ラスト・ソング」に出演。
浦崎宏は歯科医役で相棒3 第19話「異形の寺」、監察医役で相棒5 第13話「Wの悲喜劇」、益田秀雄役で相棒8 第19話「神の憂鬱」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
谷岡宅 | プラネアール 上北沢1スタジオ |
葬儀(?)での写真を撮った場所 | 東映東京撮影所 No.6ステージ 出入り口(奥)[地図] |
連城が右京に電話した時にいた場所 | 貝坂通り(Anchor Point前)[地図] |
右京と冠城が連城と話をした店 | Anchor Point[HP] |
東京拘置所 通路 | さいたまスーパーアリーナ 地下関係者通路[HP] |
東都バイオラボ | 埼玉県環境科学国際センター[HP] |
遠峰小夜子の裁判の法廷 | 学校法人桐蔭学園 横浜地方裁判所陪審法廷[HP] |
右京と冠城が歩いた橋 | 尾久橋(隅田川)[地図] |
後の詐欺の被害者が食事をしているのを遠峰小夜子が見掛けた店 | ピエトロコルテ 大泉学園店<オズスタジオシティ> |
ラストで右京と冠城が歩いた道 | 国会前の道[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
プラネアール 上北沢1スタジオ:谷岡宅
東映東京撮影所[当ブログの記事]:葬儀(?)での写真を撮った場所
貝坂通り(Anchor Point前):連城が右京に電話した時にいた場所
Anchor Point[HP]:右京と冠城が連城と話をした店
さいたまスーパーアリーナ(地下関係者通路)[HP]:東京拘置所 通路
埼玉県環境科学国際センター[HP]:東都バイオラボ
学校法人桐蔭学園 横浜地方裁判所陪審法廷[HP]:遠峰小夜子の裁判の法廷
尾久橋:右京と冠城が歩いた橋
ピエトロコルテ 大泉学園店[当ブログの記事]<オズスタジオシティ>:後の詐欺の被害者が食事をしているのを遠峰小夜子が見掛けた店
国会前の道:ラストで右京と冠城が歩いた道
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