放送日:2021年10月20日
第2話 「復活~死者の反撃」の続き。
あらすじ
公式
特命係が再び仮想現実の世界へ!
権力者がひた隠す不都合な真実とは!?右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、青木(浅利陽介)をともなって、加西周明(石丸幹二)が生前、準備していた仮想現実の世界に足を踏み入れる。そこに、官房長官・鶴田翁助(相島一之)の“弱点”が隠されていると踏んだ右京たちは、加西のアバターに案内されるまま歩を進めるが…。いっぽう、元内閣情報官の栗橋(陰山泰)は、柾庸子(遠山景織子)の一件をめぐって捜査一課から厳しい追及を受けていたが、関与が疑われる鶴田をかばってか、完全黙秘を貫いていた。同じ頃、警視庁では、異例の事態が起きていた。広報課長を務める美彌子(仲間由紀恵)に辞令が下り、思わぬポストに異動することになったのだ。背後には鶴田の手引きや美彌子の思惑があるとみられるが、真相は不明。そんな中、鶴田は加西が握っていたと思われる、自身の“弱点”を潰しに掛かるが…!?
加西がVRの世界に遺した“切り札”の正体は!?
いっぽう、警視庁内では権力をめぐる不穏な動きが…
カオスと化した事態の中、特命係が驚がくの真相に迫る!ゲスト:相島一之 遠山景織子 石丸幹二
ネタバレあり
- 右京、冠城、青木の3人で仮想世界の「加西周明の館」に入ると、青木は「俺は忍法だって使えるぞ」と右京の姿、声になる(アバター同様にデータサンプルがあれば声も変えられる)。執事に扮した加西に案内されて進むと急に真っ暗になり執事から悪魔に変身してそこで終了。
- 鷲見がピアノが上手なことから鶴田は鷲見を「音楽系レクリエーションスタッフとしてどこかの大使か領事に採用させる」と決める。
- 「社美彌子が内閣情報官に内定」という記事が出る。右京と冠城は「自分たちを売ったことで鶴田の信頼を勝ち得たのではないか、われわれは鶴田を追い詰める」と美彌子に言うと、「協力できないかもしれないけど邪魔はしない」と返される。
- 鶴田と三門が「加西周明の館」に入る。それを見計らって特命係と青木も動き、「館」には柾庸子と加西が姿を現す。柾庸子が「鶴田官房長官のおかげで生き返ることができてとても感謝しています」、加西が「あんたの自殺はフェイクだろ、自殺と見せ掛けて実は生きてる、別人に生まれ変わって、もちろんそんなふざけたまねして世間をあざむいたのはおまえだ鶴田、昔小野田公顕が日本にはない証人保護プログラムを力ずくで起動させた、おまえも今回それをしようとした」と言うと、鶴田は「茶番はやめろ、おまえらがやってるのはわかってるぞ杉下右京、冠城亘」と指摘。すると右京と冠城も登場。冠城は「2人を操ったりしていない」と言うが、鶴田は「2人とも死人だからあり得ない」と反論。しかし柾は「私は死人じゃない、加西殺しの罪を1人でかぶる代わりに別人にして自由にしてくれるって言うから取引しただけ、内調が抱き込んだ刑務官からこっそり渡されたカプセル飲んだら仮死状態になった、死にそうなまま拘置所の病院に運ばれて移送されて外に出て、そしたら独居房と寸分違わないようにこしらえたっていう部屋連れてかれて自殺遺体のまね事して、それからつぶれて間もない病院の霊安室で死に化粧で七平おじさんと対面、あとは用意してくれたホテルに潜伏してたら『これが新しい君だよ』って戸籍謄本とパスポートくれた、その瞬間私の新しい人生が始まった」と説明。
- 三門に部下から連絡が入り、バックドアが仕込まれており、遠隔操作で右京らが館に侵入したことを知る。
- 加西が「せっかくだから音楽でもどうだい」と言ってスイッチを押すと加西と鶴田の会話(加西が「鶴田が陣頭指揮を執ってありとあらゆるプライベート情報を盗み見てるらしいじゃないか」と聞き、鶴田が「全ては安全保障のため、きれい事だけじゃ国家運営はできない」と答えたもの)が流れる。
- 鶴田はリアル世界で三門と相談し、館を消去することに決定。
- 鶴田が加西に「おまえは警察関係者だろ、小野田公顕に言及したのがその証拠」と指摘すると加西は右京に姿を変え、それまで右京だったのは青木に姿を変える(柾はそのまま)。右京が「さまざまお聞きしたいことがあるので警視庁まで出頭願いたい」と言うが鶴田は「出頭なんて御免蒙る、君らのばかげた妄想には付き合いきれない」と返す。
- 幽霊ビルの部屋に森安が来て、「館」を消去する。青木は「ソフト丸ごとコピーしてあるからいくらでも館を復元できる」と言うが(恐らく内調に)フォルダごと消されてしまう。
- 鶴田がビルの外に出ると伊丹らがおり、「柾庸子について話が聞きたい、本人の証言で自殺に見せ掛けて逃がしたことはわかっている、元柾庸子は別人として今パリにいますね?、ネットで話して全て聞いた」と話し掛けて先ほどの柾庸子は本人と判明するが鶴田は無視して車に乗り込む。
- 右京と冠城は幽霊ビルに行き、「館」にもあった見取り図に気付く。
- 右京と冠城は官房長官室を訪れて鶴田に出頭を促すが鶴田は「柾が加西を殺させたのも栗橋が柾を逃げさせたのも忖度したもの」と応じない。逆に鶴田が柾庸子について聞くと、「中郷都々子殺しの犯人が何者かに殺害されたのが柾庸子生存を考えるきっかけ、殺し屋の女は犯行後部屋で見つけた合鍵を使ってしっかりと戸締まりをして逃走したが日本を離れる前ひと目会いたくてマンションを訪れた柾庸子が殺し屋の女と出くわし嫌な予感がして中郷都々子の部屋を訪ねて遺体を発見した、すぐに殺されたとわかったそうだが不用意な接触を避けるため通報はできず、発見までの間少しでも遺体が傷むのを遅らせるために部屋を冷やし、少しでも早く発見されるように鍵を掛けずに立ち去った、その後彼女も持っていた殺し屋とのホットラインで呼び出して中郷都々子のかたきをとり自分のホットラインは回収して栗橋とのだけを残して用意していた合鍵や加西殺しを示すためにこしらえた献立表の冊子などさまざまな手掛かりを仕込んだ」と説明。そして、鶴田が2人を追い返そうとすると、「館のオーディオの音声が世間に出たら国民は怒り心頭だと思う、柾庸子の件と相まって立場が相当危うくなるのでは」と言って音声を再生。実は館の見取り図は全て重ねると二次元コードになっており音声データが保存されているページにたどり着いたのだった。右京は「ぜひ出頭を」と言い、「大事なことを言い忘れていた」と前置きして「手本にしているつもりかもしれないがあなたは小野田公顕の足下にも及ばない、あなたが小野田公顕を語るなど虫酸が走る」という言葉を残して去る。
- 鶴田出頭、取り調べを受ける。
- 鶴田は失脚するも社美彌子はそのまま内閣情報官に就任。峯秋によると、閣僚から人事を白紙に戻すべきという声が上がったが鑓鞍が説き伏せたらしい。
- 右京、冠城、峯秋の3人で歩いていると、小野田に似た人物とすれ違う。
感想/気になる点など
- 岸部一徳……どうして? 今回の「復活」というタイトルは、そういう意味があるの?
- なんか、長かったな。いろいろと「おなかいっぱい」な気分。
- 「どうやって柾庸子を発見した?」という質問に右京は答えていないように思うのだけど。「どうやって気付いたか、可能性を思いついたか」という説明はしているけど。発見したのはお得意の「顔認識」? 「発見」したのはそれでいいとして、気付いたのは柾庸子出国後でしょ? どうやって連絡取ったの?
- 柾庸子はどうやって女(松本享子さん)を見て内調で使っていた殺し屋(松本海希さん)と気付いたの? 殺し屋は加西殺害後に整形と肉体改造をしたってことでいいけど、「改造後」の写真をすぐに内調に送ったの? そうだとしても柾庸子は結構すぐに逮捕されたからそれを見ることができたのか疑問。
- 柾庸子は「殺し屋の女とのホットラインを持っていた」と言うけど、拘置所から出た後にどこで入手するチャンスがあったの? 中郷都々子の部屋の合鍵も。誰かが柾庸子の部屋に行って取ってきたの? まさか自分で取りに行ったりはできないよね? 仮に誰かが取りに行ったとして、私物はともかく「殺し屋とのホットライン」は渡さないよね? やっぱり本人が取りに行ったの? でも、警察が家宅捜索してるはずで、自宅にスマホがあるならさすがに押収してるはずだけど。とにかく、疑問だらけ。
- 「加西殺しを示すためにこしらえたさまざまな手掛かりを仕込んだ」って、「殺した人数分のシールを貼ったもの」は前と同じだったけどどうやったら同じのを作れるの? それとも、あのシールを貼ったやつは殺し屋本人のもので、あれは「いつ人を殺してもいいように」と持ち歩いていたわけ?
- 「2人殺したら極刑も視野に入る」って、加西を殺した時には巻き添えでボディーガードも殺されてるんだけど、それは数に入らないの? あくまで指示は「加西殺害」だけで、方法は殺し屋に任せてたから「教唆」の罪にはならないってこと?
- 田ノ上啓(辻本祐樹さん)は芝木倫明(相島一之さん)の記事がきっかけで自殺に追い込まれた父親のかたきがとれたのか。なんてな。(相棒5 第18話 「殺人の資格」参照)
- 証人保護プログラムの話は相棒12 第19話 「プロテクト」。
- 今回も「小山町フィルムファクトリー」だったな。
-
※追記
こういうのが出てくると確認するのが癖になっているのでテレビ画面にカメラを向けてみたもののQRコードとは認識されなかったため、「一部が薄かったから駄目だったのかな?」と思い、自分で作成してみた。でも、「幽霊ビル」や「館」で見た見取り図と鶴田に見せたのでは主に1階が違っていて、そこはさすがに修正しないと左下の四角ができなかったりしてQRコードとしては明らかにおかしいから修正したんだろうけど、それは鶴田に見せるシーンで重ね合わせるまで気付かなかったの?と思いつつ。で、これで何が出るかと思って作業を頑張ったものの、やはりQRコードとしては認識されず。解説を見ても、ファインダパターン(左上、右上、左下の四角)、アライメントパターン(右下あたりにある小さい四角)、タイミングパターン(白と黒が交互に並ぶ場所)などはきちんと入っているように見えるのですが、フォーマット情報の部分がおかしいのか。とにかく、残念。- 加西は「切り札」を持っていながら殺されてしまったわけだけど、なぜ鶴田に対して匂わすことすらしなかったのか? 蜜月状態であればそんなの言う必要はなく、雲行きが怪しくなったら言えばいいという考えもわかるけど。
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
浅利陽介:青木年男
篠原ゆき子:出雲麗音
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
相島一之:鶴田翁助(内閣官房長官)
遠山景織子:柾庸子(元内調職員)
味方良介:鷲見三乘(内調の協力者)
陰山泰:栗橋東一郎(元内閣情報官)
辻本祐樹:階真(東京地検 検事)
山田明郷:三門安吾(エンパイヤ・ロー・ガーデン)
佐古井隆之:森安伸治(エンパイヤ・ロー・ガーデン 弁護士)
松本享子:殺し屋
細貝光司:
岡村まきすけ:記者
加賀美茂樹:
赤石ノブ:
淺田みなみ:
中込博樹:
橋本恵子:
斉藤祐一:
岸部一徳:小野田公顕(に似た人?)
石丸幹二:加西周明
仲間由紀恵:社美彌子
石坂浩二:甲斐峯秋
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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仮想世界内の「加西周明の館」(大広間を除く) | ロックハート城[HP][地図] |
鶴田と鷲見が会っていた部屋 | 山野美容専門学校 最上階[HP] |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
社美彌子が内閣情報官内定という報道を見て美彌子と話をした店 | THAIPAGHETTI[地図] |
「加西周明の館」の大広間(右京らが鶴田と話をした場所) | カントリーハウス ウィンザー[HP] |
幽霊ビル(加西の「切り札」の鍵で入れた建物) | 小山フィルムファクトリー[HP][地図] |
白洲臨海パーク(柾庸子が女を殺した場所) | 東京夢の島マリーナ[HP][地図] |
鶴田の夢で出てきた場所 | アーバンネット内幸町ビル[ロケ地情報] |
右京らが話をしていて岸部一徳とすれ違った場所 | 国会前庭[HP][地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
ロックハート城[HP]:仮想世界内の「加西周明の館」(大広間を除く)
山野美容専門学校(最上階)[HP]:鶴田と鷲見が会っていた部屋
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(廊下)
THAIPAGHETTI:社美彌子が内閣情報官内定という報道を見て美彌子と話をした店
カントリーハウス ウィンザー[HP]:「加西周明の館」の大広間(右京らが鶴田と話をした場所)
小山フィルムファクトリー[HP]:幽霊ビル(加西の「切り札」の鍵で入れた建物)
東京夢の島マリーナ[HP]:白洲臨海パーク(柾庸子が女を殺した場所)
アーバンネット内幸町ビル[ロケ地情報]:鶴田の夢で出てきた場所
衆議院憲政記念館(国会前庭)[HP][当ブログの記事]:右京らが話をしていて岸部一徳とすれ違った場所
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