放送日:2023年3月1日
あらすじ
公式
謎のグループが右京と薫を襲撃!
二人は恐怖の山を脱出できるか!?右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、角田(山西惇)から頼まれ、奥多摩の山中に足を運ぶ。大きな物音がしたという通報の確認を押しつけられたのだ。ところが、山間の集落で聞き込みをしていたところ、二人は何者かの襲撃を受けて拉致されてしまう。監禁場所を抜け出すことには成功するが、襲撃犯の目的も人数も不明で、スマホなどの通信手段も奪われていた。背後から追跡者が迫る中、右京と薫は敵を惑わすため二手に別れる。しかし、そこは地図もコンパスもない山の中。二人は遭難寸前の状態で歩き回ることに。そんな中、右京は偶然見つけた山小屋で、怪しげな男と遭遇。男は1か月ほど前、白装束に身を包んだ謎の集団を目撃したというが…!?いっぽう薫は、集落に住む山部守(田中奏生)という青年が、行方不明になっているという情報を耳にする。
孤立無援の山中で追い詰められる特命係
白装束の集団と謎の爆音の関係は!?
偶然の“再会”が驚きの結末をもたらす!ゲスト:田中奏生
ネタバレあり
- 「奥多摩の山中ででかい音がした」という通報を受け、角田は「その音は銃声か何らかの爆破音で、使う前にヤクザが試したのではないか」と考えて特命係に確認を依頼。
- 右京と亀山が久里坂村で聞き込みをしていると突然何者かに襲われ、気付くと縛られておりカメラで監視されていた。だが自力でほどき脱出。しかし見知らぬ山の中でスマホも奪われており、二手に分かれて久里坂村を目指すことにする。
- 右京は別荘を見つけ、そこの主人と話をする。犯人グループの一人ではないかと疑ってさぐりを入れるが違うと判明。大きな音について聞くとひと月ほど前に皆白い布を身に着けた連中を見たという。そして男は神戸(かんべ)と名乗る。
- 亀山は犯人グループのアジトらしき小屋を見つけたため目印を付けつつ下山。
- 右京はバス停で白い布を身に着けた男を見つけて話をする。犯人グループの一人ではないかと疑ってさぐりを入れるが違うと判明(布は山の上の方の御堂の近くで拾ってくじいた足のテーピング代わりにしていた)。男は享(とおる)と名乗る。
- 亀山は無事下山し電話を借りて伊丹に応援を要請する。村の人に話を聞くと右京らが襲われた家はずいぶん前から空き家だという。また、話を聞いた家の子(山部守)が行方不明(昔学校の不良グループに山に連れていかれたこともある)と聞いて亀山は山に戻る。
- 右京は御堂の近くで穴と焦げた跡を見つける。また、御堂の近くで見掛けた人を犯人グループの一人ではないかと疑ってさぐりを入れるが違うと判明(守を探しに来た消防団の人)。男は冠城(かぶらぎ)と名乗る。
- 亀山は守を発見。一緒に歩いていると手首のためらい傷に気付く。また、犯人グループの仲間とわかって逃げる。
- 亀山が物陰に隠れていると右京と遭遇。右京は亀山から守のことを聞き、「白い布(面布といって死者の顔にかける布)はネット上で知り合った者同士が初めて会うための目印、自らを傷つけるほど思い詰めていた彼はインターネットを通じて自分と似たような仲間と知り合った、実際に会ってどうやって死ぬか決めた」と推理。
- 亀山が見たアジトらしき小屋に行くと「犯人グループ」(守以外)が現れて「みんなでバスに乗って爆弾で死のうという話になったが準備している間に共感できたからか死にたかった気持ちが少し和らいだ、だけど守の決意は変わらなかった、爆発する予定だったのは4時に久里坂村を通るバスで途中の多良伊橋でスイッチを押すつもりだった」と打ち明ける。
- 守が乗ったバスに右京と亀山も乗って説得。守は思いとどまり、逮捕される。
- バスを降り、右京は亀山に「君との再会は運命だと思っている」と言う。が、ここで亀山の目が覚める(事件解決後にこてまりで飲んでいて眠ってしまっていた)。亀山が「山で出会った人たちがみんな歴代の相棒と同じ名前だったとは不思議」と言うと右京は「夢でも見てたのでは」と返す。亀山は右京の最後の言葉も夢だったのではないかと疑うが、右京の反応からあの言葉は本当にあったと確信する。
感想/気になる点など
- なんだかシーズン1 第10話 「最後の灯り」を思い出す出だし。
- 二手に分かれるところで「縁があれば、また」って、その言葉は少しおかしいのでは? 無事に逃げおおせれば縁がなくてもまた会うことになるわけで「縁」がどうこうというのは。
- どういう意図があってこんな話にしたのかわからないけど。「認められたくて空回り」したとしても連続暴行事件は起こさないでしょ。空回りしたのなら、違法捜査をしたという方がしっくりくる。
- 「右京から正義を学んだ」ね。右京は「目的が手段を正当化するとは思いません」「法を破って正義を全うできるとは思えません」などとかっこいいことを言うけど、自分は真実を知るためなら違法行為をいとわない。そんな人のどこに「正義」があるのか。
- 犯人はなぜ「守」だったのか。米沢に絡んで何かあるんじゃないかと期待してしまったのに。
- 夢オチで全部なかったことになるのかと思ったけど、右京が会った人の名前だけが現実とは違ったということ? そもそもなぜこんな過去を振り返るような内容だったのか。うーん……。
- ※追記
- 右京、白い布を盗む。
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
森口瑤子:小出茉梨
鈴木砂羽:亀山美和子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
篠原ゆき子:出雲麗音
田中奏生:山部守
古河耕史:男A(「神戸(かんべ)」と名乗った男)
鳥居功太郎:男B(「享(とおる)」と名乗った男)
石田佳央:男C(「冠城(かぶらぎ)」と名乗った男)
柴田鷹雄:男D(「犯人グループ」の一人、ひげ眼鏡)
遠藤隆太:男E(「犯人グループ」の一人、髪で耳が隠れてる)
海老原恒和:男F(「犯人グループ」の一人)
三浦萌:女A(「犯人グループ」の一人)
大槻修治:山部政一(守の祖父)
木村八重子:山部和子(守の祖母)
主な複数回出演者
- 大槻修治はバー「飛翔」のマスター役で相棒7 第16話 「髪を切られた女」、「殺しのデッサン」日本公演でのビクター役で相棒12 第15話 「見知らぬ共犯者」、村井流雲(陶芸家)役で相棒14 第18話 「神隠しの山」、相棒14 第19話 「神隠しの山の始末」に出演。
- 木村八重子は染谷タキ(5年前の被害者)役で相棒13 第5話 「最期の告白」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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山部宅 | 青梅市の古民家スタジオ[ロケ地情報] |
右京らが襲われた家 | プラネアール 青梅スタジオ[HP] |
アジト | 相模湖休養村キャンプ場(おそらく)[HP] |
奥多摩交通(バス) | 銀河鉄道[HP] |
御堂 | 熊野神社[ロケ地情報] |
多良伊橋 | 境川橋[地図] |
右京らがバスを降りた場所、右京と亀山がバスを降りた後に話をした場所 | 相模湖公園[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
青梅市の古民家スタジオ[ロケ地情報]:山部宅
プラネアール 青梅スタジオ[HP]:右京らが襲われた家
相模湖休養村キャンプ場(おそらく)[HP]:アジト
銀河鉄道[HP]:奥多摩交通(バス)
熊野神社[ロケ地情報]:御堂
境川橋:多良伊橋
相模湖公園[HP]:右京らがバスを降りた場所、右京と亀山がバスを降りた後に話をした場所
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