放送日：2024年1月24日
あらすじ
公式
発端は美和子に届いた熱烈な恋文
被害者と老画家の意外な関係とは匿名で5通もの“ラブレター”を受け取った美和子（鈴木砂羽）は、色めき立って、右京（水谷豊）に差出人の割り出しを依頼する。その様子を横目で見ていた薫（寺脇康文）は、不機嫌モード。そんな中、伊丹（川原和久）と偶然、路地裏で出くわした薫は、喉を切られて死んでいる男性を発見。その手には、“亀山美和子様”と書かれた封筒が握られていた。被害者は、美和子が行きつけにしているカフェの店員で、封筒の中身は持ち去られていた。捜査に乗り出した右京は、被害者が戸倉充（モト冬樹）という画家の絵画展のチケットを所持していたことに着目。戸倉は12年前に失踪した妻の捜索を求め、地元警察署の前で座り込みを続けているいわく付きの人物だった。所轄の刑事によると、戸倉の妻は失踪直前、「男に襲われていた」との目撃証言があり、戸倉のパトロンが容疑者として浮上したものの、問題の男は暴力団同士の抗争に巻き込まれて死亡したという。いきさつを知った右京と薫は、戸倉のもとを訪れ、直接事情を訊ねるが…!?
過去の失踪事件と現在の殺人に繋がりが
ラブレターの差出人の驚くべき正体とは？
不穏な空気を放つ老画家の思いに特命係が迫る！ゲスト：モト冬樹
ネタバレあり
- 美和子に匿名でラブレターが届き、右京に差出人を突き止めてほしいと依頼。亀山はラブレターを受け取って浮かれる美和子を見て嫉妬する。
- 亀山は伊丹と偶然会って話をしていたが、その近くで佐藤晴樹が美和子宛ての封筒（中身なし）を握って死んでいるのを発見。右京はこれまで美和子宛てのラブレターは郵送で届いていたのが今回は住所が書いていなかったことと戸倉充（12年前に妻の祥子が行方不明）の絵画展のポスターを持っていたことを気にする。
- 戸倉充が「妻を捜しています」と毎日座り込んで情報提供を求めている警察署で話を聞くと「失踪前後に清水久志（戸倉充のパトロンで画廊オーナー）に付きまとわれていたという目撃情報があった、戸倉充を見限って貸した金を返すよう奥さんに迫っていたらしい、遺体は見つかっていないが12年も帰ってこないのは死んでいるということだろう、清水久志は事故で死んだ」とのこと。
- 右京と亀山が戸倉充に話を聞くと「佐藤晴樹とは2年前に知り合った、妻のことで力にもなってくれた、もっと注目を集めるために絵画展を開いたらと提案してくれて開催した」という。
- 右京は「佐藤晴樹は内容不明だが雑誌記者に手紙を書いていたが雑誌で取り上げてもらおうと思ったのだろう、その記者は普段佐藤晴樹が働くカフェで仕事をしている、それで手紙を書いて手渡そうとしたがその前に殺害されて手紙も盗まれた、12年前のことを蒸し返されたくない人物の仕業だろう」と推理。
- 絵画展を見て、右京は「12年前の事件の注目を集めたいならどうして奥さんの絵を展示しないのか」と疑問を口にする。
- 右京と亀山が佐藤晴樹の部屋を調べる（捜査一課の情報ではパソコンは犯人が持ち去った、凶器は特殊な形状をしていて先端がひし形）。すると台所で絵の具の粉を発見。また、古い年賀状（佐藤春樹が子どもの頃）に戸倉祥子の名前を見つける。
- 戸倉祥子が勤めていた家事代行サービスで佐藤晴樹の家に出入りしていたことを確認。また、戸倉祥子は佐藤晴樹の家の人とトラブった（佐藤晴樹の両親は虐待していたが戸倉祥子は見て見ぬふりができず警察に通報しようとしてもめた、子どもは親の虐待が近所に知れ渡って親戚に引き取られた）という。
- 右京は「なぜ戸倉充はわれわれに話さなかったのか、戸倉充が聞いてなかったとしたらなぜ佐藤晴樹は話さなかったのか」と疑問を口にする。
- 絵画展の会場に佐藤晴樹の年賀状にあった名前の人物（長田瑞穂）がいたため話を聞くと、「佐藤晴樹に頼まれて企画を通した、相手はわからないが戸倉祥子が男と手をつなぐのを見た」という。
- 右京と亀山が戸倉充に「戸倉祥子は浮気をしていた」と言うと「初耳、でたらめ言うな」と返す。しかし戸倉充の家に家事代行サービスの電話番号がメモしてあったことを指摘するとトイレと言って逃げようとするが、「12年も前の事件に熱心すぎる佐藤晴樹を不審に思い素性を調べて12年前から知り合いだったことを知った、ここで気になるのは佐藤晴樹がなぜそれを隠していたのかという点、おそらく佐藤晴樹はあなたを疑っていた、戸倉祥子は事件前の夏だけずっと長袖を着ていた、もしかしたら家庭内暴力の傷があったのかも」と指摘すると戸倉充は「まるで見当違い」と否定。
- 右京は戸倉充の「描きかけの絵」の絵の具をはがして「間違った道だとしても私の気持ちは変わりません どうかお元気で 祥子」と書かれたメッセージを見つける。そして「あなたに金を貸していた清水久志がいつも戸倉祥子とだけもめていたのはなぜか、それは金銭の話ではなく男女の話だったから、佐藤晴樹はあなたが浮気に嫉妬して失踪に関わっていたのではないかと疑っておりこの書き置きを見つけた、浮気のことを知っていながら警察にその話をしなかったのはあなたが殺したからと考えて佐藤晴樹は雑誌記者に手紙を書いた、そしてあなたはそれを止めるために殺害して手紙を奪った、ちなみに凶器に使われたナイフは先端がひし形」と言ってペインティングナイフを突きつけると、佐藤晴樹に書き置きを知られたために殺したと認める。また、戸倉祥子が長袖を着ていたのはためらい傷を隠すため（書き置きは遺書）で、「私が追い詰めた、きっとあの山のどこかにいるはず、自分はもう長くない、このまま彼女が生きているかもしれないという望みを持ったまま人生を終えたかった」などと言うが、右京は「清水久志は闇金で暴力団とつながっていた、借金につけ込んで戸倉祥子を無理やりものにした、戸倉祥子があなたに言えなかったのは負い目を感じさせたくなかったからでは、あなたを支えることが喜びだった、その上でこの書き置きを読むと別の意味（命は絶つけどあなたへの愛は変わらないとつづった最後のラブレター）に思えてくる」と語り掛ける。
- 山を捜して遺体発見。
- 右京が「君のラブレターから思いもかけない事件につながった」と美和子へのラブレターの差出人は亀山であると指摘すると、亀山は認める。
- こてまりで亀山が美和子に白状しようとすると「薫ちゃんでしょ、打ち明けてくれるの待ってた」と美和子に先に言われる。
感想／気になる点など
- 杉下右京なのにどうして恋愛感情がわかるの？
- ここでたまきの名前を出すのか。
- 今週の東映東京撮影所。たくさん出てきたというかいつも写真は撮影所で撮りますよね。「戸倉祥子の写真（2011年7月21日の飲み物を持った写真）を撮った場所」は相棒14 第14話 「スポットライト」での「でんすけが練習していた場所（マイクが描かれていた場所）」と言えばわかる方は多いでしょうか。
キャスト
水谷豊：杉下右京
寺脇康文：亀山薫
森口瑤子：小出茉梨
鈴木砂羽：亀山美和子
川原和久：伊丹憲一
山中崇史：芹沢慶二
山西惇：角田六郎
篠原ゆき子：出雲麗音
モト冬樹：戸倉充（画家、12年前に妻がこつぜんと姿を消す）
岡内美喜子：戸倉祥子（充の妻、12年前に行方不明となる）
松澤和輝：佐藤晴樹（美和子がよく行くカフェの店員）
永瀬未留：長田瑞穂（会橋区民センター 職員、佐藤晴樹の小さい頃からの友達）
岸田研二：春日（世田谷中央署 刑事？）
相川裕滋：高島（くつろぎサポートpro（戸倉祥子が働いていた家事代行サービス）の人）
佐野元哉：清水久志（戸倉充のパトロンで画廊オーナー、戸倉祥子失踪に関わっているとみられるがすでに死亡）
高間智子：宮下（戸倉祥子が働いていた居酒屋の人）
松田祐司：佐藤晴樹の父親？
町田政則：清水久志のことを知っている暴力団員
山田忠輝：佐藤晴樹（12年前）
井上奈々：佐藤晴樹の母親
伊東璃々愛：長田瑞穂（12年前）
伊丹英寿：
松田逸平：
宮田博一：銃撃戦で最初に撃たれた暴力団員
保科光志：銃撃戦で最初に撃った男
主な複数回出演者
- 岡内美喜子は福山の妻（22年前）役で相棒20 第6話 「マイルール」に出演。
- 岸田研二は堺（所轄の刑事）役で相棒16 第10話 「サクラ」、泥棒市場 店員役で相棒20 第11話 「二人」に出演。
- 相川裕滋は多田野役で相棒20 第10話 「紅茶のおいしい喫茶店」に出演。
- 宮田博一、保科光志は多数出演。
ロケ地
| 劇中の場所 | 撮影場所 |
|---|---|
| 冒頭で亀山と伊丹が遭遇した場所 | 東映東京撮影所 プロダクションルームC棟裏の階段[地図] |
| 佐藤晴樹が死んでいた場所 | 東映東京撮影所 GスタジオとNo.3ステージの間[地図] |
| 美和子がよく行くカフェ（佐藤晴樹が働いていた店） | 東映東京撮影所 喫茶室[地図] |
| 戸倉家 | studio mon 尾山台スタジオ[HP] |
| 世田谷中央署（戸倉充が情報提供を求めて毎日座り込みをしている場所） | 狛江市役所[ロケ地情報][地図] |
| 戸倉祥子が家事代行をしていた家（佐藤晴樹の実家） | 市川市の一軒家スタジオ2104[ロケ地情報] |
| 戸倉祥子が働いていた居酒屋 | 酒蔵あっけし[地図] |
| 銃撃戦があった喫茶店（清水久志が巻き込まれて死亡） | 喫茶店バンフ[ロケ地情報][地図] |
| 佐藤晴樹の住んでいる部屋 | プラネアール 東大泉4Fスタジオ（402）[HP]＜プラネアール東大泉スタジオ＞ |
| 会橋区民センター（戸倉充の絵画展の会場） | 戸田市商工会館[HP][地図] |
| 戸倉祥子の写真（「捜しています」のチラシの写真）を撮った場所 | 東映東京撮影所 大森坂[地図] |
| 戸倉充と戸倉祥子の写真（屋上）を撮った場所 | 東映東京撮影所 Gスタジオ 屋上[地図] |
| 戸倉祥子の写真（2011年7月21日の飲み物を持った写真）を撮った場所 | 東映東京撮影所 V1ステージ前の階段を上がった場所[地図] |
| 小さい頃の佐藤晴樹と長田瑞穂が歩いた道 | 白子川沿いの道（外山橋付近）[地図] |
| 小さい頃の佐藤晴樹と長田瑞穂が話をした公園（戸倉祥子が男と手をつなぐのを目撃） | もみじ台公園[地図] |
＜撮影場所ごとのまとめ＞
東映東京撮影所[当ブログの記事]：冒頭で亀山と伊丹が遭遇した場所、佐藤晴樹が死んでいた場所、美和子がよく行くカフェ（佐藤晴樹が働いていた店）、戸倉祥子の写真（「捜しています」のチラシの写真）を撮った場所、戸倉充と戸倉祥子の写真（屋上）を撮った場所、戸倉祥子の写真（2011年7月21日の飲み物を持った写真）を撮った場所
studio mon 尾山台スタジオ[HP]：戸倉家
狛江市役所[ロケ地情報]：世田谷中央署（戸倉充が情報提供を求めて毎日座り込みをしている場所）
市川市の一軒家スタジオ2104[ロケ地情報]：戸倉祥子が家事代行をしていた家（佐藤晴樹の実家）
酒蔵 あっけし：戸倉祥子が働いていた居酒屋
喫茶店 バンフ[ロケ地情報]：銃撃戦があった喫茶店（清水久志が巻き込まれて死亡）
プラネアール 東大泉4Fスタジオ[HP]＜プラネアール東大泉スタジオ＞：佐藤晴樹の住んでいる部屋
戸田市商工会館[HP]：会橋区民センター（戸倉充の絵画展の会場）
白子川沿いの道（外山橋付近）：小さい頃の佐藤晴樹と長田瑞穂が歩いた道
もみじ台公園：小さい頃の佐藤晴樹と長田瑞穂が話をした公園（戸倉祥子が男と手をつなぐのを目撃）
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