放送日:2024年1月31日
あらすじ
公式
美術品の連続強盗が殺人に発展!?
著名コレクターの“裏の顔”とはある休日。右京(水谷豊)は、著名な美術コレクター・道明寺(小林隆)とチェス喫茶で一局交え、その策士ぶりに舌を巻く。いっぽう、薫(寺脇康文)は美和子(鈴木砂羽)と共に、陶芸教室に参加。講師は“アート界の若きエース”と評される女性芸術家で、図らずも道明寺がかつて支援した人物だった。そんな中、道明寺のコレクションルームで男性の遺体が発見され、美術品がすべて持ち去られる事件が発生。警察は、ここ1か月で2件発生している、美術品強盗グループの仕業とみていたが、右京はこれまでの手口と違う点があることを指摘する。しかし、その後すぐ、遺体の男性が、マークしていた強盗グループの一員であることが判明。それでも独自の捜査を続行。すると、道明寺に強い恨みを持つ人物が浮上し、意外な事実が明らかになっていく。
右京も認めるチェスの策士と殺人事件の関係は?
連続強盗の背景には闇バイトの影!?
消えた美術品の謎の先に驚愕の真実が!ゲスト:小林隆
ネタバレあり
- 非番の亀山は美和子と一緒に島川雪乃の陶芸教室に参加。
- 非番の右京はチェス喫茶で道明寺吉嗣と対戦。その頃道明寺家では男性の遺体が見つかり(伊丹らが捜査に当たる)、道明寺吉嗣に「殺人事件」と連絡が入り帰宅(若い男が死んでいて道明寺吉嗣のコレクションは全て持ち去られていた)。そして右京と亀山も臨場。伊丹らはこの1カ月で2件発生している美術品強盗事件(美術コレクターと知られている資産家宅に宅配便業者を装った強盗グループが押し入りコレクションを強奪)と考える。死亡推定時刻は前日午後10時から午前2時ごろで誰かともみ合って倒れた際に家具の角に頭をぶつけたものとみられる。
- 右京は現場で陶器の破片のようなものを発見。また、道明寺吉嗣は前日京都に宿泊しており留守にしていた。右京はこれまでの犯行と違う点もあると指摘(侵入の手口が違う、犯行時刻も夜中)。
- 被害者の身元(新田真司、窃盗の前科あり)が判明。また、残り二つの下足痕が過去2件の美術品強盗と一致。
- 右京は「鍵に書かれた番号を盗み見て合鍵を作ったのではないか(道明寺吉嗣の外泊を伝えて合鍵を渡して手引きしたごく身近な人物がいたのではないか)」と推理。
- 右京と亀山が横井正孝に話を聞くと前夜は部屋にいたという。また、道明寺家の客間にあった絵は関口倫之助(10年前にとても人気があった、道明寺吉嗣が最初に支援したクリエイターだが道明寺吉嗣といろいろあったらしい)の絵だという。
- 関口倫之助に話を聞くと、道明寺吉嗣とはもう何年も会っていないという。
- 島川雪乃に話を聞くと、前夜は取材を受けた後に記者と食事をしてそれから深夜までクリエイターズシンポジウムのオンライン会議だったという。また、現場で見つけた陶器のようなものの破片を見せると声を出して驚くが「器の悲鳴が聞こえて」と説明。そこへ道明寺吉嗣が来るが、倒れて搬送される(道明寺吉嗣は余命3カ月)。
- 横井正孝が道明寺吉嗣の見舞いに来るが、道明寺吉は自首するよう言う。
- 下足痕の一つが限定販売のもので、芹沢と出雲が所有者の浅原亮に話を聞こうとすると逃げようとしたため連行。
- 角田によると「トクリュウ」(ネットを介して特定の犯罪目的でつながる匿名の流動型グループ)で裏にスコルピオがいるという。だが過去2件の盗難品がスコルピオを通じてブラックマーケットに流れたのが確認されたが道明寺吉嗣の美術品は確認されていないという。
- 浅原亮は取り調べで「入った時にはもう部屋の中が空っぽだった」と供述。そこで右京が乱入して話を聞くと「合鍵で入って美術品を盗むよう闇バイトで指示を受けていた」と供述。
- 道明寺吉嗣は「犯人には厳罰を与えてもらいたい、芸術の不変・永遠を愛していた、(過去形なのは)私の命が尽きるのに私のコレクションはこの世に残り続けるのがなんだか悲しくなってしまった、いっそ同じ運命をたどればいいのにと考えたり」と言う。
- 特命係で推理しているところに伊丹らが来て強盗グループに見せた写真を見せる(撮影者が誰か見当つかないため持ってきた)。
- 右京は島川雪乃に写真を見せ、ガラスに反射して写っている耳飾りが同じと指摘。島川雪乃は「横井正孝と一緒に呼び出された時に道明寺吉嗣はコレクションを全て道連れにするつもりと言って茶碗を割った、破片の代わりに鍵を見つけた、コレクションが裏社会に渡ってしまうとしても破壊されるよりは」と犯行を認める。
- もう一人の実行犯も逮捕される。コレクションがなくて仲間内でトラブルになり弾みで死なせてしまったと認める。
- 横井正孝が借りていた貸し倉庫から道明寺吉嗣のコレクションが見つかる。横井正孝は「島川雪乃は合鍵を作って盗むつもり、止めてもきっとやる」と先に盗んだことを認める。道明寺吉嗣は「全部私のせい」と悔やむが右京は「演技は結構、全てはあなたの計画通り」と指摘。道明寺吉嗣は「芸術を極めるためには孤独であるべき、犯罪者になれば周りから人が去りおのずと一人で自分の作品と向き合わざるを得なくなる」と動機を説明。しかし右京は「遠くへ羽ばたこうとする若者を自分の支配が及ぶ場所につなぎとめようとするのは愛情ではなくエゴ」と断罪。
- 亀山は陶芸教室で作ったティーカップを右京へ贈る。
感想/気になる点など
- 事件は夜中から未明に発生し、事件発覚は通いの家政婦が出勤してから。で、事件発覚の翌日に話を聞いているのになぜ「ゆうべ(前夜)」のことを聞くの?
・「あいさつを交わしたこともない僕にチェスの対局を申し込んでその直後に事件の第一報が飛び込んだ、偶然にしては出来すぎ」と言うけど、ドラマはそういうのばかりだからな。 - 「スコルピオ」はシーズン21 第15話 「薔薇と髭と菫たち」、シーズン22 第5話 「冷血」に続き登場。
- 今週の東映東京撮影所。確証はないものの、横井正孝が借りていた貸し倉庫は西倉庫っぽい(エレベーターが西倉庫のものと一致)。それだけで西倉庫とも、そもそも東映東京撮影所とも決めつけることはできませんが、壁の模様(縦線)やエレベーターと壁の距離はシーズン17 第16話 「容疑者 内村完爾」で出てきたものと同じように見えます。扉や配線などは違うので、西倉庫の2階ではないかと思いますが。
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
森口瑤子:小出茉梨
鈴木砂羽:亀山美和子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
田中隆三:益子桑栄
篠原ゆき子:出雲麗音
小林隆:道明寺吉嗣(美術コレクター)
清水葉月:島川雪乃(陶芸家、道明寺吉嗣が支援していたクリエイター)
小野健斗:横井正孝(洋画家、道明寺吉嗣が支援していたクリエイター)
坂口辰平:関口倫之助(道明寺吉嗣が支援していたクリエイター)
村中玲子:元木よし子(道明寺家の家政婦)
高尾悠希:浅原亮(強盗の実行犯の一人、限定のスニーカー)
祐楽:新田真司(道明寺家で死んでいた男)
青山伊津美:チェス喫茶 店長
川端康太:杉野雄大(強盗の実行犯の一人)
苅田裕介:右京が対戦した男性(チェス学生チャンピオン)
主な複数回出演者
- 小林隆は久保寺太一(キュイジーヌ・O シェフ)役で相棒4 第12話 「緑の殺意」に出演。
- 高尾悠希は辻(通報でやってきた所轄の警察官)役で相棒16 第18話 「ロスト~真相喪失」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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チェス喫茶 | コーヒーハウス マックス[地図] |
道明寺邸 | 川口市の一軒家1905 |
関口倫之助の住んでいるマンション | プラネアール 東大泉4Fスタジオ(403)[HP]<プラネアール東大泉スタジオ> |
関口倫之助の住んでいるマンションを出た右京と亀山が歩いた場所 | 東大泉3丁目の道[地図] |
道明寺吉嗣が運ばれた病院 | 久喜市の病院3棟貸しスタジオ[ロケ地情報] |
浅原亮の住んでいるマンション | プラネアール 東大泉4Fスタジオ(402)[HP]<プラネアール東大泉スタジオ> |
横井正孝が借りていた貸し倉庫 | 東映東京撮影所 西倉庫[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
コーヒーハウス マックス:チェス喫茶
川口市の一軒家1905:道明寺邸
プラネアール 東大泉4Fスタジオ[HP]<プラネアール東大泉スタジオ>:関口倫之助の住んでいるマンション、浅原亮の住んでいるマンション
東大泉3丁目の道:関口倫之助の住んでいるマンションを出た右京と亀山が歩いた場所
久喜市の病院3棟貸しスタジオ[ロケ地情報]:道明寺吉嗣が運ばれた病院
東映東京撮影所[当ブログの記事]:横井正孝が借りていた貸し倉庫
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