放送日:2024年2月14日
あらすじ
公式
あの落語家の周囲で再び事件が!
失踪と殺人の意外な繋がりとは!?右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)と連れ立って、橘亭青楽(小宮孝泰)の落語会を訪れる。青楽は、薫が特命係に配属された当初、元アイドルの妻・美奈子(大西結花)を脅迫していた男を殺害した罪で服役していた人物。出所後、落語界に戻り、世話になった右京たちを復帰公演に招いたのだった。ところが、その舞台の直前、青楽がどういうわけか姿を消し、そのまま行方不明になってしまう。そんな中、都内のバーでマスターが刺殺される事件が発生。現場には、青楽の物と思われる手ぬぐいが落ちていた。調べると、被害者は元受刑者で、刑務所で青楽から落語を教わっていたという事実が判明する。青楽が何かしらの事件に巻き込まれていると察した右京と薫は、独自の捜査を開始。青楽から特に熱心に稽古をつけてもらっていたという受刑者・根津(菅田俊)から事情を聞く。しかし、根津は何かを隠しているようで、多くを語ろうとしなかった。
青楽の愛弟子がひた隠す衝撃の事実
右京と落語の不思議な縁が
過去から現在に続く事件を照らす!ゲスト:小宮孝泰 菅田俊 大西結花
ネタバレあり
- 橘亭青楽(相棒1 第3話 「秘密の元アイドル妻」で登場)の復帰の落語会に右京と亀山も招かれる。楽屋に青楽にあいさつに行くと右京は「相談したいことがある」と言われる。その後青楽は体調不良ということで落語会は中止になるが、実は青楽は行方不明だと知らされる。
- 目黒徹の遺体が発見され、伊丹らが捜査に当たる。そこで青楽の手ぬぐいを発見。
- 右京と亀山が青楽の家を訪ね、美奈子に話を聞いていると伊丹らがやって来て「青楽の手ぬぐいが犯行現場にあった、被害者の目黒徹は元受刑者で刑務所で青楽に落語を教わっていた」と告げる。
- 右京と亀山は落語会の会場で速水(青楽のファンで落語会の会場を提供)に話を聞くと、「青楽に電話がかかってきてすごく怒っていて目黒と言っていた」という。
- 刑務所で青楽が落語を教えた時の動画を見せてもらい、目黒徹はふざけていたが根津幸作は熱心に落語を教わっていたのを見て右京は根津幸作との面会を要求。目黒徹が殺されたこと、時を同じくして青楽が姿を消したことを告げて何かトラブルがなかったか聞くと根津幸作は「やるわけねえ」とだけ言って引き上げる。
- 美奈子に話を聞くと、「青楽は服役する時に弟子は兄弟弟子に引き取ってもらってそれ以来二度と弟子は取らないと誓っていたが根津幸作のことは特別に思っていたようで一線を越えた人間をたくさん見てきたが根津幸作は違うとも言っていた」という。また、青楽の部屋を調べると根津幸作が起こした事件の記事のスクラップを見つける。
- 根津幸作の事件を調べると、状況証拠からすると根津幸作は真っ黒だが、右京は「真っ黒すぎる、奪った800万円のうち200万円は元妻に送って残りの600万円はギャンブルで使ったというのと凶器が発見されていないのも気になる、本当に単独犯だったのか」と疑問を口にし、「ここにヒントがあるかも」と言って当時の従業員名簿の目黒徹を指す。
- 角田から「目黒徹は元半グレ幹部でゆすりたかりが専門、でかいネタを握ったから食いっぱぐれることはないと自慢していて青楽に付きまとっていたという話もあるらしい」という話を聞く。
- 根津幸作が倒れて医療刑務所に移送されたと聞き、今戸(刑務官)に話を聞くと「末期のすい臓がん、青楽はそれを知っていて『早くしないと間に合わない』と焦っている様子だった、面会に来る人はいないが根津福太郎という人物が定期的に差し入れてくる」という。
- 高尾紺子(根津幸作の元妻)に話を聞くと、「根津幸作は逮捕される前に息子の福太郎(根津幸作が目を離した隙に川に落ちて死亡、ふくちゃんと呼んでいた)の墓を建ててくれと言ってきた、福太郎が死んで以来荒れ出した、あの人は大事なものはよく『ふくちゃんのおうちに隠した』と言っていた、青楽が訪ねてきて『あの人の中ではふくちゃんが生きている』と言っていた」という。
- 根津幸作に「あなたの犯行には共犯者がいた、根津福太郎の住所はでたらめだがそれを承知で受け取っており差し入れをしてきた人物が共犯者、なぜ共犯者をかばおうとするのかと思ったが当時の同僚から瀬尾福一(あだ名はふくちゃん)をかわいがっていたと聞いた、あなたは瀬尾少年に亡くなった息子さんの姿を重ねていたので彼を守ろうと思った、目黒は瀬尾の消息を知っていたのではないか、今あなたが守るべきなのは誰か、あなたが話さなければ青楽は永久に帰らない」と言うと、「師匠を助けてくれ、当時瀬尾から母親の手術で金が必要で『社長は脱税した金をため込んでいる、見張っているだけでいい』と頼まれたが誰も傷つけるつもりはなかった、だが社長の留守を狙ったはずなのに社長がいて瀬尾が殺した、そのため自分が全部やったことにして600万円渡してわざと現場に自分の痕跡を残した、今さら目黒が『瀬尾はアホなおっさんに罪をかぶせたと自慢していた、あいつがやった証拠(凶器とか)あるんだろ』などと言ってきた、不安になって師匠に頼んで青楽が預かると言ってくれた」と説明。右京は隠し場所が「ふくちゃんのおうち」と確認。
- 右京と亀山は速水に会い、「あなたは青楽が目黒と電話していたと言ったがその時間に青楽が携帯電話で通話した履歴がなかった、そんなうそをついたのはあなたが青楽をさらい目黒を殺した張本人だから」と指摘。さらに、速水の手のひらの傷を「強盗殺人を犯した時のもの」と指摘し、そこに出雲から23年前の凶器が見つかったと連絡があり、「防犯カメラを調べればナイフを捜す姿が写っているだろうしナイフからDNAも取れるだろう」と言うと青楽の監禁場所を白状する。
- 青楽を保護(青楽は右京に凶器を委ねようとしたが速水の正体まではつかめず、右京らが刑事と聞いた速水に襲われて監禁され、その際に速水は青楽の手ぬぐいを持ち去り目黒を殺した際に残していったのだった)。
- 青楽は根津幸作を見舞う。「寄席に復帰するが今でも不安」と言うと「俺は師匠の落語に救われた」と返す。さらに青楽が「最後にあなたに聞いてほしかった」と言うと「最後じゃなく俺にとっては門出、やっと息子に会える」と返す。
- 橘亭青楽が寄席に復帰。右京は「根津さんはあなたと落語に出会ったことで人生をやり直した、今度はあなたの番」と背中を押す。
橘亭青楽(小宮孝泰)と倉本美奈子(大西結花)は相棒1 第3話 「秘密の元アイドル妻」で登場。
感想/気になる点など
- 相棒9 第8話 「ボーダーライン」や相棒10 第15話 「アンテナ」で名前は出てきた橘亭青楽。当時すでに出所したというか復帰していたものだと思っていたけど。当時CDに収録された青楽の落語はどうやって録音されたものだったのだろうか。今回は「長いこと高座に戻れなくてくすぶっていた」とも言っているけど、当時は寄席には出ていなくて録音だけしてたの?
- 根津幸作は昭和30年生まれで瀬尾福一は昭和57年生まれ。福太郎は「遅くできた子」だったはずだけど、福太郎と瀬尾福一は「(生きていれば)同じ年の頃」なの? 27歳で「遅くできた子」なの? 当時の感覚だとそうなの?
- 今週の東映東京撮影所。刑務所として使っている建物はあるのに廊下は本館。それと、根津幸作が使った公衆電話の場所も撮影所っぽいけど確証なし。
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
森口瑤子:小出茉梨
鈴木砂羽:亀山美和子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
田中隆三:益子桑栄
篠原ゆき子:出雲麗音
小宮孝泰:橘亭青楽(落語家)
菅田俊:根津幸作(受刑者、刑務所で橘亭青楽から落語を教わる)
大西結花:倉本美奈子(青楽の妻)
瀧川鯉斗:瀬尾福一(速水(クラブのオーナー、橘亭青楽のファン)ということで落語会に協力)
大賀太郎:目黒徹(バーのマスター)
西本竜樹:今戸良輔(南多摩刑務所 刑務官)
小野沢智子:高尾紺子(根津幸作の元妻)
石井浩:百川賀津夫(百川鉄工所 社長、23年前に殺害される)
二ノ宮陸登:根津福太郎(幸作の息子)
齊藤裕亮:根津幸作の元同僚
金田将浩:瀬尾福一(23年前)
主な複数回出演者
- 橘亭青楽(小宮孝泰)は相棒1 第3話 「秘密の元アイドル妻」で登場。また、国奥正和(黒水署 署長)役で相棒15 第10話 「帰還」、安岡宏(元刑事)役で相棒20 第12話 「お宝探し」に出演。
- 菅田俊は島田雄一(西八王子市役所 係長)役で相棒9 第11話 「死に過ぎた男」に出演。
- 大賀太郎は自衛隊員役で相棒 -劇場版Ⅲ- 序章、受刑者役で相棒14 第1話「フランケンシュタインの告白」、江東署刑事役で相棒 -劇場版Ⅳ- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断、金剛地理(風間燦王会 組員)役で相棒16 第20話 「容疑者六人~アンユージュアル・サスペクツ」に出演。
- 西本竜樹は奥田徹(詐欺師)役で相棒9 第7話 「9時から10時まで」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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BOUNCY TOKYO(橘亭青楽 復活NIGHTの会場) | ダイニングバー キツネ[HP] |
目黒徹のバーが入っている建物 外観 | 国際ビル(福富町)[地図] |
目黒徹のバー | SlowPlay -tokyo-[HP][地図] |
南多摩刑務所 建物の外で歩きながら話をした場所 | 長沢浄水場(川崎市上下水道局)[地図] |
南多摩刑務所 根津幸作が歩いた廊下 | 東映東京撮影所 本館 2階 廊下[地図] |
百川鉄工所(根津幸作が事件を起こした鉄工所) | 山田マシンツール株式会社(与野工場)[HP][地図] |
根津幸作が凶器を捨てたと供述した場所(三善川) | 平成みあい橋(石神井川)[地図] |
南多摩刑務所 門 | 長沢浄水場(川崎市上下水道局)[地図] |
高尾紺子の住んでいるアパート | ロケスタジオ和洋空間 アパート(203)[HP] |
根津幸作が福太郎と遊んだ場所 | 前原公園(とんぼ池公園)[HP] |
根津福太郎が死んだ川辺 | 多摩川河川敷[地図] |
根津幸作が移送された医療刑務所 | プラネアール みずほ台井上病院スタジオ[HP] |
根津幸作の元同僚の現在の勤務先 | 山田マシンツール株式会社(与野工場)[HP][地図] |
警視庁 橘亭青楽を保護した後に話をした部屋 | 川崎マリエン 研修室[HP] |
浅草東陽亭 | 浅草東洋館[HP][地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
ダイニングバー キツネ[HP]:BOUNCY TOKYO(橘亭青楽 復活NIGHTの会場)
国際ビル(福富町)[当ブログの記事]:目黒徹のバーが入っている建物 外観
SlowPlay -tokyo-[HP]:目黒徹のバー
長沢浄水場(川崎市上下水道局):南多摩刑務所 建物の外で歩きながら話をした場所、門
東映東京撮影所[当ブログの記事]:南多摩刑務所 根津幸作が歩いた廊下
山田マシンツール株式会社(与野工場)[HP]:百川鉄工所(根津幸作が事件を起こした鉄工所)、根津幸作の元同僚の現在の勤務先
平成みあい橋(石神井川):根津幸作が凶器を捨てたと供述した場所(三善川)
ロケスタジオ和洋空間 アパート[HP]:高尾紺子の住んでいるアパート
前原公園(とんぼ池公園)[HP]:根津幸作が福太郎と遊んだ場所
多摩川河川敷(狛江市):根津福太郎が死んだ川辺
プラネアール みずほ台井上病院スタジオ[HP]:根津幸作が移送された医療刑務所
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁 橘亭青楽を保護した後に話をした部屋
浅草東洋館[HP]:浅草東陽亭
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