放送日:2024年11月6日
あらすじ
公式
右京も瞠目する奇妙な事件現場
解決の手掛かりは光るキノコ!?廃墟ビルで二人の遺体が発見された。一人はビルの管理を委託されている高齢男性。死因は心不全と思われた。もう一人は、複数の前科がある加納(山口馬木也)という中年男性で、死因は絞殺。警察は仲間割れか口封じの線で捜査を始める。ただ、現場の状況が奇妙で、加納の背中や周囲の床には、なぜか発光するキノコが生えていた。その光景に興味津々の右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)とともに動き始めるが、問題のキノコはネットにも図鑑にも載っていない珍しいものだった。2人は手掛かりを求め、キノコ研究の第一人者や環境保護専門の科学者を訪ね歩くことに。話を聞くと、そのキノコは莫大な利益を生む可能性を秘めた、世界が注目する幻の品種であることが分かる。さらに捜査を進めると、加納が環境保護団体を立ち上げていたことが判明。電話番の相場(中尾暢樹)が言うには、加納にはオモテとウラの顔があったらしく…!?
変死した男性に見え隠れする“2つの顔”
背景には世界を変える新種キノコの存在が
右京の好奇心が恐るべき陰謀をあぶり出す!ゲスト:山口馬木也
ネタバレあり
- 廃ビルで2体の遺体が見つかり伊丹らが臨場。右京は遺体から生えた光るキノコに興味を持つ。
- 遺体の片方である管理人の沖田富雄は持病があり遺体を発見したことによるショックで心臓が止まったものと思われ、もう1体の遺体は発見の1日前に絞殺死、身元は加納達夫(恐喝や器物損壊などの前科が複数、マネーロンダリングに関与した疑いあり)と判明。
- 右京はキノコを気にするがデータベースにも載っておらず信岡教授(キノコの第一人者)に話を聞きに行く。写真を見せるとペスタロチオプシス・トニトルスという、新種かどうか検証すらできていない幻のキノコだという。
- 漆原誠一が詳しいとのことで話を聞きに行くと、やはりペスタロチオプシス・トニトルス(プラスチックを分解して土に還元する能力があるかもしれないキノコ)だという。
- 右京は「世界環境保全サミット」の写真に加納、信岡、漆原の姿を見つける。
- 右京と亀山がアースジャッジ(加納の環境保護団体)へ行くと伊丹らも来て、一緒にスタッフの相場に話を聞くと「社長は環境保護活動なんて表の顔、裏の顔はそういうの大好き富裕層や大企業に近づいて金をふんだくるローンウルフ、3カ月くらい前に所用で外国に行くと言ったきり連絡が取れなくなったが1週間くらい前に戻ってきた」という。右京と亀山は「幻のキノコを持ち込んだのは加納かも」と考える。
- 右京は「現場に犯人が戻ってくる」と伊丹らに進言。伊丹らが廃ビルに行くと漆原がおり、連行。
- 漆原は取り調べで「加納と初めて会ったのは1年半前の京都での環境保全サミット、ペスタロチオプシス・トニトルスのことも知っていて3カ月前にひそかに手に入れようと持ち掛けられた、殺害現場に生えていたと聞いてどうしても欲しくて侵入したが殺したのは自分ではない」と供述。
- 右京と亀山が宮脇瑠美(信岡研究室)に話を聞くと、「信岡と漆原はとんでもない競争(最大10億円の研究費助成)のライバル関係、助成のエントリーをしたのは3カ月前」という。
- 右京らと伊丹らは内村に呼び出されて報告(信岡は加納の誘いに乗ったことを認めた)。そこで「キノコの原産国から抗議があり公安部外事課預かりとなった」として手を引くよう言われる。
- 右京は「トニトルス」という名前から何かに気付き、押収したペスタロチオプシス・トニトルスを見せてもらうよう益子に依頼。ほとんどはすぐ枯れてしまったそうだが一部残っており、それを取り出すと右京は意識を失う。
- 右京は警察病院で目を覚まし、検査結果を見せてもらうと毒物反応がないことから「現場に遺体が二つあったのが今回の事件の真相」と言う。
- 右京と亀山はアースジャッジへ行き、相場と話をする。右京は「キノコの名前のトニトルスとは雷のこと(信岡教授に聞いたら先住民が雷と呼んでいたから)、右京は『危険だ、近づくな、思いもかけない時に光って人を殺す』という意味ではないか、そのキノコはあるタイミング(例えばプラスチックと反応した時)に極めて毒性の高い胞子を放出するのではないか、その毒は代謝が早く現代医学では検出できない類いのもの、当該国が生息地域を立ち入り禁止をしたのもそのキノコに着目した研究が助成金10億円の候補に残っているのも当該国・日本政府とも検出できない猛毒を利用した生物化学兵器への転用が目的ではないか」、さらに「環境保全サミットの会場にいたことから君は第三国の軍事関連会社あるいはそのエージェント、近づきやすい加納にアルバイトとして接近して密猟の成功を知った、加納はおそらく漆原にコンタクトを取ろうとしたが加納のパソコンをハッキングしておりメールをキャンセル、そして加納に取引するよう頼んだが拒否されて彼を殺害して持ち去った、だが加納はそれを入れた容器を二つ持っており犯行時に割れて翌日沖田さんは死亡」と指摘。ペスタロチオプシス・トニトルスを出すよう迫ると相場は亀山に襲いかかったため取り押さえる。
- 相場は加納殺害については認めるが動機については黙秘し、ペスタロチオプシス・トニトルスも見つからず(右京は枯れてしまったと推理)。
感想/気になる点など
- 久しぶりに聞いたな、エルドビア共和国。「ペスタロチオプシス・トニトルスの原産国」も適当に名前を付ければよかったのに。
- 助成金をもらったとして、密猟したのを使ったのでは研究(成果)の発表はできないだろうに、どうするつもりだったのだろうか。
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
森口瑤子:小出茉梨
鈴木砂羽:亀山美和子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
田中隆三:益子桑栄
篠原ゆき子:出雲麗音
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
山口馬木也:加納達夫(アースジャッジ 社長、恐喝や器物損壊などの前科あり)
中尾暢樹:相場ユウ(アースジャッジ スタッフ)
斉藤陽一郎:漆原誠一(テルース環境研究センター 教授、自然環境保護技術の科学者)
久保酎吉:信岡利三(英徳大学 教授、キノコ研究の第一人者)
飯田桃子:宮脇瑠美(英徳大学 信岡研究室)
佐々木道成:淵橋良哉(テルース環境研究センター)
春延朋也:沖田富雄(ビルの管理を委託されていた男性)
イムラン:
日下部千太郎:右京の処置をした医者
ジュエル:
主な複数回出演者
- 山口馬木也は南条義弘役で相棒8 第11話 「願い」に出演。
- 斉藤陽一郎は三上史郎役で相棒15 第5話 「ブルーピカソ」に出演。
- 久保酎吉は川北浩二役で相棒10 第2話 「逃げ水」に出演。
- 春延朋也は聖ジュリア女学院 用務員役で相棒3 第14話 「薔薇と口紅」、中道信郎(執事)役で相棒5 第17話 「女王の宮殿」、ゴミからスーツや凶器を発見したホームレス役で相棒7 第1話 「還流~密室の昏迷」、栗原夫妻が住んでいたマンションの管理人?役で相棒12 第17話 「ヒーロー」斉藤千春(鈴木司)が通帳を奪った相手役で相棒21 第16話 「女神」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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警視庁 捜査本部 | 川崎マリエン 研修室[HP] |
英徳大学 信岡研究室 | 東海大学 湘南キャンパス 18号館(おそらく)[HP] |
テルース環境研究センター | 東海大学 湘南キャンパス 19号館[HP][地図] |
第15回 環境保全サミットの会場 | 東京国際交流館 プラザ平成[HP][ロケ地情報] |
アースジャッジが入っているビル | 第一下川ビルディング[ロケ地情報][地図] |
右京と亀山が宮脇瑠美に話を聞いた店 | 喫茶ロマン[地図] |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
警察病院(右京が搬送された病院) | プラネアール 初台スタジオ1F2F[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(捜査本部、刑事部長室)
東海大学 湘南キャンパス[HP]:英徳大学 信岡研究室、テルース環境研究センター
東京国際交流館プラザ平成[HP][ロケ地情報]:第15回 環境保全サミットの会場
第一下川ビルディング[ロケ地情報][当ブログの記事]:アースジャッジが入っているビル
喫茶ロマン:右京と亀山が宮脇瑠美に話を聞いた店
プラネアール 初台スタジオ1F2F[HP]<プラネアール初台スタジオ>:警察病院(右京が搬送された病院)
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