放送日:2004年12月1日
あらすじ
公式
特命係になんと警部補が新たに配属。
事件捜査に憧れ、右京と薫を引っ張りまわすが…。特命係に陣川警部補(原田龍二)が新たに配属された。はりきっているところを見ると、どうやら上司から特命係がどういう部署か知らされていないらしい。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)から事実を知らされると…。
その夜、ヤケ酒をあおる陣川は、もともと経理担当だったが、事件捜査がしたいと密かに指名手配犯を追っていたが、その結果2度も誤認逮捕。それが原因で特命係に“島流し”にされたらしい。
翌日、何事もなかったように陣川は、アベック宝石強盗の手配書を手に登庁してきた。防犯カメラに捕えられた容疑者の女性とよく似た女が、陣川の部屋の向いのマンションに引っ越してきたという。2度も誤認逮捕をしているのにまだ懲りないのか。あきれて物も言えない薫をよそに、陣川は3度目の正直、間違いないと言い張る。どうせ他に事件もないし…。右京の一言で3人は陣川の部屋から女性・ハル子(遠藤久美子)の部屋をのぞき見。が、彼女が犯人かどうか見た目だけではわからない。もし犯人なら仲間と連絡を取り合うはずだ。右京はしばらく様子を見ようと提案、本格的な張り込みを始めることになる。
「張り込みか……」。
決意を新たにする陣川に薫は頭を抱えて…。
はしゃぐ陣川と不快感を露にする薫、そして冷静な右京と奇妙な3人は張り込みを開始。と、ある夜、ハル子のマンションの入り口付近で無線機を付けた不審な男を発見する。右京が外へ出ると男はすでにいなくなっていたが、沢山の吸殻が。ハル子の動きを見張っていたのだろうか?
陣川がハル子は犯人ではない、自分の勘違いだ、と言い出した。
「悪いことをする娘には見えません!」。やれやれ、今度は余計な思い入れを…。薫があきれていると、ハル子は学校帰りに怪しげな男の高級車に乗り込むとどこかへと消えてしまった。約2時間後、バイト先に現れたハル子だが、男とどこへ行き、何をしていたのかわからない。ひょっとして彼氏か。そんな推測にどこかショックを受けたような陣川を、薫は注意するが、バカにしたような薫の態度に陣川は逆ギレ。ムキになってハル子の指紋を採ろうとする。
陣川と客を装い居酒屋へ入った薫は、ハル子の前でわざとネコの写真を落とし、拾わせる。これで無事、指紋を採取。作業完了、のはずだったが、ネコの名前を聞くハル子と陣川が受け答えをしてしまい、さらには客にからまれたハル子を陣川が助けるなど、陣川は彼女の印象に残るような行動をとってしまう。そんな陣川の行動に薫の怒りは頂点に。逆に陣川も事件から降りると言い出すが、言い出しっぺの陣川を降ろすわけにはいかない、と薫は強引に引き止める。留守中ハル子の部屋を物色する不審な男が現れた。どうやら以前右京がマンション前で見かけた男と同一人物らしい。その日は自転車に乗って逃げた男を取り逃がすが、別の日ハル子が捨てたゴミを拾う男を拘束。男はマンションのオーナーの息子で、合鍵を使い女性の部屋に入っては下着を物色していたという。さらには盗聴、捨てたゴミまで。男の部屋調べると血のついた男物の財布が出てきた。男によると、ハル子の捨てたゴミの中から出てきたという。やはりハル子は犯人だったのか…。ショックを受ける陣川だが、事実は意外な方向へと展開していく。
ネタバレあり
- 指名手配犯と間違えて関係ない人を誤認逮捕をしたため陣川(捜査一課一係の経理)が特命係に飛ばされてくる。
- 陣川が「宝石強盗の指名手配の写真によく似た女が最近向かいのマンションに越してきた」という情報を持ってきたため調べることになり、向かいのマンションの女(千葉ハル子)を見張るために陣川の部屋で張り込みを始める。
- ハル子のバイト先の居酒屋に客として入り、写真を拾わせて指紋を入手。その後バイトを終えたハル子を尾行していてスーパーで接触してしまうが、陣川はハル子に惚れる。
- ハル子の部屋に侵入した男がおり、一度は逃してしまうがごみ袋をあさっているところを取り押さえる。その男はマンションオーナーの息子で合鍵を持っており、女性の部屋に入っては下着を盗むなどしていたことが判明。また、男の部屋から血の付いた財布が出てきたが、以前ハル子が捨てたごみ袋から出てきたものだという。そこでごみ袋を調べると、血の付いたシャツや財布を発見。
- 米沢に来てもらうと、宝石強盗は逮捕されたと教えられる。しかし血の付いた財布などを見てもらい、ラブホテルで起きた強盗殺人(スタンガンで気絶させて財布を奪い刺殺、1週間と前日の2件発生)との関連を調べてもらう。
- 陣川はハル子に惚れているため捜査から外そうとしたが陣川は勝手に行動。居酒屋で池田宏美と松浦由里(ハル子の友達)に「タンスの中に何か隠しているようだった」という話を聞き、鍵を借りる。
- ごみに付着していた指紋と殺害現場の遺留指紋が一致。
- 陣川がハル子の部屋のタンスを調べるとスタンガンを発見。しかし何者かに後ろから殴られてしまう。
- 右京と亀山がハル子の部屋へ行くと、宏美と由里がいて通してもらう。「まだ凶器が発見されていないが何か知らないか」と聞くと「台所のシンク下に」と答え、凶器が見つかる。また、拘束された陣川も見つかり、宏美と由里は「ハル子の仕業」と言い張るが「ハル子は所轄署で保護されており不可能、血の付いたシャツも事件当日に同じシャツを着ていた、遺留指紋とも一致した」と指摘して認めさせる。
- ハル子に2人が強盗殺人をしていてハル子のせいにしようとしていたと伝えると「私のことを殺人犯と思って調べていたのか」と言われるが、右京は「陣川はあの2人が怪しいと思いあなたに危害が及ばないように見守っていた」とうそをつく。ハル子には感謝されるが、ハル子には婚約者がいることがわかり陣川撃沈。
- 一係で結婚退職者が出たため陣川は戻ることに。
感想/気になる点など
- 右京「いいかげんにしなさい! あなた方に、人権侵害など言う資格はありません。」って、殺人犯(と疑わしき人)には人権はないの? 加害者の人権は守らなくていい、という考えなの?
- これは偶然? 相棒2 第21話 「私刑」では皆川の携帯の番号も「090-7429-78」って表示されてたけど。
陣川の携帯に表示された亀山の番号:09074297……
亀山の携帯に表示された右京の番号:09074297……
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
鈴木砂羽:奥寺美和子
高樹沙耶(益戸育江):宮部たまき
川原和久:伊丹憲一
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
山中たかシ(山中崇史):芹沢慶二
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
原田龍二:陣川公平
遠藤久美子:千葉ハル子
松永香織:池田宏美
永田めぐみ:松浦由里
寺十吾:尾田ヒロム(ハル子の住むマンションのオーナーの子)
相澤一成:福山浩太(ハル子のフィアンセ)
浦山迅:捜査一課一係(経理)係長(陣川の上司)
志水正義:大木長十郎
吉中六:居酒屋で「うどんの汁が真っ黒」と絡む客
新妻大蔵:
久保田龍吉:小松真琴
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
グリーンハイツ桂(千葉ハル子の住んでいるマンション) | 練馬区のマンション0306B |
陣川の住んでいるマンション | 練馬区のマンション0306A |
居酒屋 えん家の入っているビル | さとぺんビル[地図] |
千葉ハル子を尾行していて通った場所 | 大泉学園駅前[地図] |
尾田が逃げている時に通った場所 | 高塚南緑地[地図] |
ラストで右京が歩いた公園 | 日比谷公園[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁 刑事部長室
練馬区のマンション0306B:グリーンハイツ桂(千葉ハル子の住んでいるマンション)
練馬区のマンション0306A:陣川の住んでいるマンション
さとぺんビル:居酒屋 えん家の入っているビル
大泉学園駅前:千葉ハル子を尾行していて通った場所
高塚南緑地:尾田が逃げている時に通った場所
日比谷公園[当ブログの記事]:ラストで右京が歩いた公園
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