相棒4 第20話 「7人の容疑者」

放送日:2006年3月8日

相棒 Season IV
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あらすじ

公式

 都内のとある撮影所。ドラマなどの撮影に追われる各スタジオに、突然、撮影中止の命令が下る。爆破予告の電話がかかってきたのだ。スケジュールを心配するスタッフからは多少のクレームが出るが、やはりここは人命第一。警察の指示通りに全撮影は中止される。
 しかし、爆発物の発見はおろか、予告当日にも事件は起こらなかった。その代わり、盗難事件が発生。戦隊ヒーローの着ぐるみが盗まれたのだ。人手不足でお声が掛かった特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が、盗難現場の倉庫にやってくる。今日はすべての撮影がお休みの“全休日”。

 しかし、最終回目前でスケジュールが押している人気ドラマ『時効間近』は別で、プロデューサーの曽根ゆり子(大寶智子)など少ないながらもスタッフが往来していた。右京たちが倉庫に入っていった時も、中には小道具の南早紀(三輪ひとみ)が。倉庫は現在、出入り禁止中。知ってはいたが「急ぎの探し物があったから」と、言い訳して出ていくゆり子。その直後、遺失物のチェックをしていた薫は、ふいに倒れた一体の着ぐるみを起こそうとしてぎょっとする。持ち上げた手に、血が付着したのだ!
 着ぐるみの中には、製作部長の林登(谷本一)の他殺体が、凶器のゴルフクラブと一緒に詰められていた。殺害現場は、林の部長室。趣味だったというゴルフバッグが置かれている。捜査一課も駈け付け、薫とのいつもの小競り合いが始まったその時、部長室の電話が鳴る。出る製作スタッフの甲野真(俵木藤汰)。その表情が見る見る青ざめていく。再び爆破の予告電話が掛かってきたのだ!

 前回の予告後、警察により設置された録音機とスピーカーボタンを手際良く操作する甲野。変声機を通した犯人の声は、『時効間近』のセットの爆破を告げる。予告日は3日後。クランクアップの日だ。最初の予告も同じセットだったことから、犯人の狙いが『時効間近』であることは間違いない。また、掛けてきた電話番号は、2度とも一般には知られていない製作部長室の直通。内部に詳しい人物であることは明らかだ。捜査を進めると、ドラマの撮影途中で林に解雇を告げられたスタッフがいると判明。はたして、2つの事件は結びつくのか?

ネタバレあり

  • 共映に爆破予告の電話がかかり、ドラマ「時効間近」の撮影は止まりスタッフは避難するが爆弾は見つからず、何も起きず。
  • 1週間後。共映で着ぐるみの盗難があり、右京と亀山が共映の撮影所へ。盗難のあった倉庫を調べていると、製作部長の林の遺体を発見。
  • 犯行現場は製作部長室とわかり調べていると、爆破予告の電話(ボイスチェンジャーを使った声で「No.10ステージの爆破は3日後に変更する、言っておくがこれはゲームではない、ゆめゆめいたずらなどと思わぬように」という内容)が入る。
  • 時効間近のスタッフに爆破予告を録音したものを聞いてもらうと「第2話でのせりふだがカットされた、そのせりふは助監督が書いたもの」という。その助監督(都築大輔)はいろいろ問題があり第2話の撮影中に首にしたというが、ボイスチェンジャーを取った音声を聞いてスタッフは都築大輔と確信。
  • 捜査一課は被害者の死亡推定時刻にいた7人を容疑者と考える。
  • 都築大輔を逮捕。林殺害も疑われるが、死亡推定時刻には自宅近くの公衆電話から爆破予告の電話をした以外は家にいたという。
  • 右京は「爆破予告の電話を林は録音したが犯人に消された」と推理。
  • 林の葬儀で俳優の蕪木惣一が弔辞を述べる。蕪木は林と共に30年前に映画『時効間近』に出演し、主演の五代がスタッフ・キャスト全員に時計をくれた話などをする。
  • 蕪木に話を聞くと、「撮影所に行く予定だったが明日に変更になった、3日前の深夜1時ごろに変更の連絡が来た」という。
  • 甲野(「時効間近」製作担当)によると、事件当夜、爆破予告の電話の後に林と石原(チーフ助監督)がもめていたという。石原はその電話を聞いて都築とわかり、爆弾を作る能力もないことから警察への通報は待つように言ったという。また、蕪木のスケジュールは向こうから変更を言ってきたという。
  • 石原が林ともめていたことから伊丹らは石原を任意同行。
  • 蕪木に話を聞くと、マネージャーは現場の都合で予定が変わったと言っていたという。また、30年前にもらった時計は劇中に登場したのと同じもので、林も肌身離さず持っていたはずだという。
  • 右京は林が時計を身に着けていなかったこと、前日撮影された最終回で同じ時計が撮影に使われていたことから、犯人が持ち去ったと考える。
  • 御子柴(監督)に聞くと、時計は製造中止になっていて捜すのに苦労したが装飾の南が撮影当日になって見つけてきたという。
  • 南に聞くと、時計は石原が見つけたという。
  • 石原に聞くと、林ともめた時に林は時計をしていたという。
  • クランクアップ後、プロデューサーの曽根と話をする。撮影に使った時計を用意したのは曽根だが、どうやって用意したか聞くと「父の形見」と答える。しかし裏に「K. Godai」とあり、林のものであり死亡推定時刻に会ったことになると指摘すると、「爆破予告のことを警察に通報しようとしたためもめて殺した、時計には殺害後に気付いて死体から外した、泥棒のしわざに見せるために着ぐるみを盗み着ぐるみを着せて倉庫に隠した」と認める。
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キャスト

水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中たかシ(山中崇史):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
大寶智子:曽根ゆり子(「時効間近」プロデューサー)
西田健:蕪木惣一(俳優)
でんでん:半田茂(守衛)
三輪ひとみ:南早紀(「時効間近」小道具、装飾係)
水上竜士:石原隆志(「時効間近」チーフ助監督)
谷本一:林登(製作部長)
小島康志:御子柴健(「時効間近」監督)
俵木藤汰:甲野真(「時効間近」製作担当)
少路勇介:都築大輔(「時効間近」元助監督)
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
加藤四朗
西村学:
桂由利香
高野三枝
佐々木優

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主な複数回出演者

相棒 複数の役で出演した人(シーズン4)
「相棒に複数の役で出たことのある人」、シーズン4出演分です。第1話「閣下の城」堀越富三郎・監察医(相棒1第7話)・浅倉の裁判の裁判官(相棒2第1話)・?(相棒4第1話)唐沢民賢・安岡喜一郎(弁護士)(相棒4第1話)・桂(国立微生物研究所所長...
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ロケ地

劇中の場所 撮影場所
共映東京撮影所 門 東映東京撮影所 正門[地図]
共映東京撮影所 守衛所 東映東京撮影所 守衛所[地図]
共映東京撮影所 製作部長室 東映東京撮影所 本館 1階 No.6ステージ側の部屋[地図]
共映東京撮影所 「時効間近」の撮影をしていたスタジオ 東映東京撮影所 No.10ステージ[地図]
共映東京撮影所 右京と亀山が歩いた場所 東映東京撮影所 No.6ステージとNo.7ステージの間[地図]
共映東京撮影所 死体が発見された倉庫 東映東京撮影所 南倉庫[地図]
共映東京撮影所 右京がロケに行こうとする南早紀に話を聞いた場所 東映東京撮影所 No.11ステージとNo.12ステージの前[地図]
共映東京撮影所 編集室 東映東京撮影所 本館[地図]
林の葬儀が行われた寺 曹洞宗 松月院[地図]
共映東京撮影所 甲野真に話を聞いた場所 東映東京撮影所 喫茶室[地図]
共映東京撮影所 右京と亀山が歩いた坂 東映東京撮影所 大森坂[地図]
共映東京撮影所 「時効間近」スタッフルーム 東映東京撮影所 プロダクションルームC棟(確証なし)[地図]
共映東京撮影所 南早紀に腕時計について話を聞いた場所 東映東京撮影所 西倉庫[地図]
共映東京撮影所 曽根ゆり子と話をした屋上 東映東京撮影所 Gスタジオ 屋上[地図]

<撮影場所ごとのまとめ>
東映東京撮影所[当ブログの記事]:共映東京撮影所
曹洞宗 松月院:林の葬儀が行われた寺

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