放送日:2019年12月21日
「毛利小五郎大講演会(前編)」、「毛利小五郎大講演会(中編)」の続き。
あらすじ
小五郎の講演会が開催される会場で2つの事件が起きる。元支配人の冷泉はオーナーの順子を殺害。俳優の猪越を殺害したのは警備会社社長の月野木だった。月野木の密室トリック、犯行時刻をズラしたトリックを見破り、犯人の証拠まで見つけたスタッフの芽衣。コナンは芽衣の推理力を目の当たりにして驚きを隠せない。この後、HISHIDAホールで小五郎の講演が始まる。小五郎が名探偵の極意を語る第一部は無事に終了。第二部のトークイベントに参加する弁護士の妃英理も会場にやってくる。
第二部のゲストだった猪越、月野木は参加できなくなり、急遽、芽衣が新世代推理女子として、小五郎と英理と共にイベントに参加する事になる。芽衣は大学で犯罪心理学を勉強していた。コナンは芽衣に推理力がある理由がわかって納得する。スタッフの甘木、紀保は英理を楽屋に案内。英理はテーブルに置かれた重石と紙片2枚に気付く。コナンと灰原は紙片を捨てようとする甘木を慌てて止める。
この後、第二部が始まり、光彦、元太、歩美もサッカー観戦から戻ってくる。コナンは2件の殺人事件が起きた事を光彦たちに伝える。事件現場と英理の楽屋にあった紙片は暗号の可能性が高く、コナンはこの暗号を解くコードブックとなる破られた雑誌を一緒に探してほしいと頼む。トークイベントでは芽衣が名探偵の小五郎に質問。芽衣は1年前にある大学で起きた殺人事件の謎を訊ねる。被害者は大学の教授で、犯人として逮捕されたのは芽衣の友人の兄である研究助手の芦田大翔。自分の論文を教授の著書の盗作と言われ、職を追われそうになった事が動機だった。英理は芽衣の話を聞いて顔色が変わる。
容疑者は犯行を自供し、裁判でも有罪が確定。小五郎は何も問題がないと答えるが、芽衣は大ありだと言って怒りを露わにする。その頃、光彦はスタッフルームで複数のページが破られた雑誌を発見する。雑誌はアメリカのニュース雑誌の日本版だった。コナンは目次を見て、大学教授の殺害事件に目を留める。コナンは英理が大学教授の殺害事件の新聞記事を持っていた事を思い出す。
芽衣は「兄が他人の論文を盗むはずがないし、そんな事で殺害するのも信じられない」と友人が話していた事を小五郎に伝える。公判では控訴も行われずに判決が確定したらしく、芽衣はその理由を推理してほしいと小五郎に頼む。コナンは変声機を使い、小五郎として高木刑事に電話をかけ、ある事を調べてほしいと頼む。小五郎が芽衣の質問に困惑していると、芽衣は彼が控訴しなかった理由は勝手に担当を降りた国選の弁護人に絶望したからだと言い放つ。その弁護士とは英理の事だった。この話は友人の話ではなく、芽衣は服役中の芦田の妹だったのだ。コナンは高木に調べらもらった事を足掛かりに芦田の事件の真相に気付き、小五郎に麻酔銃を発射して…。
- トークイベントのゲストだった猪越、月野木が参加できなくなったため芽衣が大学で犯罪心理学を勉強していることもあり、新世代推理女子として参加することに。
- 妃の楽屋に雑誌の切り抜きと石が置かれているのを発見。歩美、光彦、元太の3人がサッカー観戦から戻ってきて、「コードブック」(でたらめに並んでいるかのように見える文字や文章を一定のルールで置き換えたり当てはまる箇所だけ抜き出したりして意味あるものにするためのルール)としてページが破られた雑誌を捜させる。
- イベントで芽衣が小五郎に質問。1年前にある大学で起きた殺人事件について尋ねる。被害者は大学の教授で、犯人として逮捕されたのは芽衣の友人の兄である研究助手の芦田大翔。自分の論文を教授の著書の盗作と言われ、職を追われそうになった事が動機だった。容疑者は犯行を自供し、裁判でも有罪が確定。小五郎は何も問題がないと答えるが、芽衣は大ありだと言う。
- その頃、光彦がページが破られた雑誌(Caseweek日本版)を発見。それで雑誌の切り抜きの暗号を解読したが、目次の大学教授殺害事件を見て英理が大学教授の殺害事件の新聞記事を持っていたことを思い出す。芽衣がその事件に言及している声も聞こえ、小五郎の声で高木に電話で何か頼む。
- 芽衣は「兄が他人の論文を盗むはずがないし、そんな事で殺害するのも信じられない」と友人が話していたことを小五郎に伝える。公判では控訴も行われずに判決が確定したらしく、芽衣はその理由を推理してほしいと小五郎に頼む。小五郎が芽衣の質問に困惑していると、芽衣は彼が控訴しなかった理由は勝手に担当を降りた国選の弁護人に絶望したからだと言い放つ。その弁護士とは英理のことだった。この話は友人の話ではなく、芽衣は服役中の芦田の妹だった。
- コナンは高木に調べらもらったことを足掛かりに芦田の事件の真相に気付き、小五郎に麻酔銃を発射、「眠りの小五郎」に会場は大盛り上がり。
- 現場に残された暗号は、Caseweek日本版の11ページと9ページ、19ページと1ページ、11ページと9ページという3組で、それぞれアルファベット順にするとKISAKIとなり、狙いは英理と指摘。Caseweek日本版は芽衣のロッカーから見つかったが、なぜこれ見よがしな場所に置いといたかというと、それは小五郎に大翔の真の動機を明らかにしてほしいと考えたから。そこで芽衣に真の動機を問われると、それはわからないが、英理は真の動機を突き止めたから弁護人を解任された(情状酌量を得るためには真の動機を話す必要があるが大翔は拒んだ)が、その後も英理は調査を続け、真の動機を明かさずとも情状酌量される材料を捜していたと答える。
- しかし芽衣は納得せずナイフを取り出し英理に向ける。英理は「依頼人の不利益になることはしない」と拒むが、小五郎の「真実はいつか必ず明らかになる」という言葉で考えを変える。英理が言うには、盗作は実際は教授が大翔の論文を盗んでいたのであり、それに抗議した大翔に教授は芽衣の米国留学の裏事情(留学資格は昨年病死した母親が金を積んで得たもの)を明かし、それをバラされてもいいのかと迫られた。母親は芽衣を思う気持ちにつけ込まれ、そうするよう教授にそそのかされたからであり、留学から戻った芽衣のためにもバラされたくなければさらに金を積めと強要されていた。大翔は母親と芽衣を守ために口をつぐんだ。
- それを聞いて芽衣は自害しようとするが、小五郎が目を覚まし止める。そこに高木から電話で、大翔が「もう一度妃先生にお世話になりたい、妹に心配かけてすまなかった」と言ったことを伝える。
- 大翔のやり直し裁判決定。
主な登場人物
猪越健一郎:俳優、講演会のゲスト
月野木秀樹:警備会社社長、講演会のゲスト
冷泉茂吉:HISHIDAホール元支配人
菱田順子:HISHIDAホールオーナー
氏森勇作:HISHIDAホール支配人
角筈直也:イベント会社社長
筑波芽衣:イベントスタッフ、小五郎の大ファン
古井紀保:イベントスタッフ
甘木康介:イベントスタッフ
花井里香:講演会MC(日売テレビアナウンサー)
芦田大翔:研究助手(1年前、教授を殺害、芽衣の兄)
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