放送日:2010年2月17日
あらすじ
公式
大学の農学部の倉庫が大爆発し、心理学科の曽田准教授が爆死した。偶然大学を訪れていた右京(水谷豊)と尊(及川光博)は現場を目の当たりにし、捜査を開始する。原因はLPガスのボンベからガスが漏れて充満。そこにタバコを吸おうと入ってきた曽田がライターに火をつけたらしい。なぜ心理学科の准教授が農学部の倉庫にいたのか?曽田の上司・鶴見教授は教授の座を曽田か、もう一人の准教授・槙子(鳥居かほり)に譲るか迷っていたという。さらにガスボンベのバルブが何者かによって緩められていた可能性も出てきた。曽田と教授の座を狙い争う槙子が事故に見せかけて殺害したのか!? が、曽田のデスクから高性能のカメラが発見され、そこには意外な二人と思いがけない瞬間が写っていた! 右京と尊が深層心理にかかわる事実を明らかにする!
ゲスト:鳥居かほり
ネタバレあり
- 右京と神戸が恵稜大学で「大麻事件報告書」(学生が大麻を栽培していたことに対する報告書)を受け取って帰ろうとしたら爆発が起き、右京と神戸は捜査に参加。
- 農学部の倉庫でLPガスのボンベからガスが漏れて充満し、そこにたばこを吸おうと入ってきた心理学科の曽田准教授がライターに火をつけて爆発が起き、曽田が死んだ模様。
- 研究室で事故の前の曽田の様子を聞くと、直前に定例会があったが、定例会が終わった後、ヘビースモーカーの曽田は喫煙所が遠いので裏の倉庫を使ったのではないかという。
- 上司の鶴見教授に話を聞くと、鶴見は学部長になるため教授の座を曽田か、もう一人の准教授・小笠原槙子のどちらに譲るか迷っていたという。
- 農学部の学生に話を聞くと、倉庫でよくたばこを吸っており、前日の夕方も吸ったとのこと。そのことから、それ以降に何者かがバルブを緩めた可能性を指摘。
- 心理学科の学生に「定例会はいつも日曜にしているのか」と聞くと「普通は金曜の午後だけど槙子先生の都合で今日になった」。また、「参加者が10人弱なのに広すぎでは」と聞くと、「岡本という学生が手続きをしたが、A号棟(喫煙所のある建物)に小視聴覚室はあるがここしか借りることができなかったらしい」とのこと。
- 曽田の部屋を調べ、レンタカーの領収書や望遠レンズの入れ物を発見。研究室の曽田のデスクを調べるとカメラがあり、データを鶴見と室井(助教)の密会現場の写真が。
- 室井に写真を見せると何も知らなかった様子で曽田はその写真を元に脅迫などはしていなかった模様。また、槙子は隠れて岡本付き合っているという。定例会前の様子を聞くと、鶴見との打ち合わせが終わった後に槙子は曽田をつかまえて資料の確認をし、そのまま大視聴覚室に移動したとのこと。
- 神戸は「あそこで曽田にたばこを吸わせるには誘導が必要、あの倉庫は農学部の学生も喫煙所代わりに使っていたため授業のある平日ではなく日曜にし、喫煙所から遠い大視聴覚室を使い、定例会が終わってすぐたばこを吸わせるように長時間たばこを吸わないようにした、1つ目と3つ目は槙子」と指摘。部屋を取ったのは岡本だが、2人は付き合っていたという話もあり、共犯かやらせたと推理。右京は「曽田はどうして鶴見を脅迫しなかったのか」と疑問を口にする。そう言いながら曽田が撮った写真を見ていると、槙子のパソコンの画面に岡本の顔が映っており、右京は何かに気付く。
- 槙子に岡本のレポートを提出してもらってコマ送りで見ると合間に岡本の写真が。岡本に「サブリミナル効果」について聞くと、「写真だけじゃなくて音声も可聴範囲以外で入れるなどありとあらゆる手法を駆使した」とサブリミナル効果を狙ってレポートに細工したことを認める。「定例会の会場を大視聴覚室にしたのは頼まれたのか」と聞くと、岡本は「計画は自分1人で立てた、サブリミナルで彼女を手に入れた、だったら次は彼女のためにそれを使うのが当然、定例会のビデオにも手を加えて倉庫の映像や鍵のありかもわかるようにしたからあれを見れば誰だったあの場所でたばこを吸いたくなるはず、定例会の朝に倉庫へ行ってバルブを緩めた」と自分が殺したと認め、逮捕。
- 鶴見に話を聞くと、「サブリミナルは抽象的な心理的傾向に影響を与えることは可能だが直接的な行動を指示するなどできるはずがない」。また、「自分を信奉している相手を暗示に掛けて予測している行動を取らせることは可能か」と聞くと、「可能性があるとすると一種のマインドコントロール、槙子の専門だから聞いてみるといい」とのこと。
- 岡本の取り調べに右京乱入。「あなたはサブリミナルで槙子を操ろうとしたが実は彼女が少しずつ曽田殺害計画をあなたに植え付けていって操った、曽田に殺意を抱くように彼女が傷つけられたとうそをつき、あの倉庫が農学部の学生の喫煙所になっていたことも彼女から聞いたのだろう、たばこによる爆破という殺害方法を伝えるのも彼女にはたやすいだろう、サブリミナルのための仕掛けも見抜いた上であなたに好意を持ったふりをした」と言うと、岡本は動揺しつつも「全ては自分1人でやったこと」と否定。しかし「曽田にたばこを吸う時間を与えず、倉庫で吸えることをささやくだけでいい、一刻も早くたばこを吸いたいと思っていた曽田は彼女の言葉を疑うことなく従った」と指摘。
- 米沢から「被害者の靴に大量の液体肥料が付いていたことが判明、焼け残った床からも同じ成分を検出、1歩足を踏み入れれば靴に付いたはず」という話を聞く。
- 右京は槙子の靴を調べ、緑色になっているのを確認。槙子に「次期教授の座を争っていた曽田は鶴見の不倫という格好のネタを手に入れたにもかかわらず脅迫していなかった、あなたを脅して辞退させた方が得策だと思ったのでは、あなたはボンベのバルブがちゃんと開けられているか気になって倉庫に行った、あなたの靴に肥料の付着した跡が残っている、調べて肥料と成分が同じと確認されれば確実な証拠になる」と言うと、槙子は「そのようですね」と認める。右京は「あなたは自分に寄せた好意を逆手に取り犯罪への片棒を担がせた岡本への謝罪の言葉を口にすべきではないか、彼はあなたに操られたと知った今もあなたをかばい続けている、若者を教え導く立場のあなたが最もしてはいけない卑劣なことをした」と説教、連行。
- 槙子は曽田に万引きを目撃されて脅されていたと動機を供述。
キャスト
水谷豊:杉下右京
及川光博:神戸尊
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
鳥居かほり:小笠原槙子(恵稜大学社会学部心理学科鶴見研究室准教授)
柄本時生:岡本賢治(恵稜大学社会学部心理学科鶴見研究室学生)
森下哲夫:鶴見秀雄(恵稜大学社会学部心理学科鶴見研究室教授)
河野由佳:室井由香(恵稜大学社会学部心理学科鶴見研究室助教)
ふるごおり雅浩:曽田敬助(恵稜大学社会学部心理学科鶴見研究室准教授)
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
木村圭作:坂井(火災原因調査員?)
小谷幸弘:山下(恵稜大学社会学部心理学科鶴見研究室学生)
杉浦文紀:高木(所轄の刑事?)
佐藤智幸:大原(恵稜大学社会学部心理学科鶴見研究室学生)
西田奈津美:陽子(恵稜大学社会学部心理学科鶴見研究室学生)
山田登是:曽田の部屋の管理人?
八代真吾:野口(恵稜大学農学部学生)
栗林和輝:塚本(恵稜大学農学部学生)
滝澤晴幸:恵稜大学事務局長
ロバート・レッド・ベア:グレッグ・バーナード(イェール大学教授)
主な複数回出演者
- 森下哲夫は麹町東署署長役で相棒3 第4話「女優~前編~」、第5話「女優~後編~」、棟方学(窃盗犯)役で相棒5 第17話「女王の宮殿」に出演。
- ふるごおり雅浩は伊野部役で相棒5 第14話「貢ぐ女」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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恵稜大学 | 作新学院大学[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
作新学院大学[HP]:恵稜大学
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