放送日:2012年10月31日
あらすじ
公式
航空会社NIA人事部の内藤(菊池均也)が何者かに殺害された。NIAといえば、享(成宮寛貴)の恋人でキャビンアテンダントの悦子(真飛聖)の勤務先でもある。右京(水谷豊)は以前、内藤が労働組合の中央委員長をしていたことに引っかかる。2年前の大量解雇や給与カットのときに組合の闘士だった内藤が、なぜ“敵”でもある人事部に異動になったのか…。
右京はさっそく鑑識課で内藤の携帯電話をチェック。ほとんどが携帯電話の番号であるにもかかわらず、「AP佐久間」という人物だけは固定電話だ。「AP」とは何を意味するのか?
さらに遺留品を調べると、飲みかけのペットボトルなどを撮影したデジカメが。その中には真っ黒の写真データが。どうやら電源を入れっぱなしにしたまま、何かの拍子にポケットの中でシャッターが切られてしまったらしい。さらに2011年のNIAの手帳カバーをかけた2012年の手帳が見つかった。なぜ今年の手帳に去年のカバーを?その手帳には「2010.5 Barter潮」の記述が。「2010」とあるが、前後を見ると2年前の予定ではないらしい。一体どういう意味なのか?
被害者・内藤の真実が見えてくるにつれ、明らかになっていく複雑な事件の真実。一人の男の殺人がやがて警察官僚の闇を暴き、警察組織をも巻き込む一大スキャンダルへと発展する!
ネタバレあり
- NIA人事部の内藤の遺体が見つかる。右京は内藤の発信記録の「AP佐久間」、手帳の「2010.5 Barter潮」という記述に目が留まる。カイトはデジカメに残された真っ黒な写真データを気にする。
- カイト、悦子から略称の説明をしてもらう。「AP」とは「Airport Police」の略で日邦警備保障のこと。警備会社なのに「Security」ではなく「Police」なのは警察官僚の天下りを受け入れているから。
- 右京はカイトから略称の説明を聞き、警察庁の局長クラスの人事ファイルにアクセスすると大河内から呼び出しが。そこで鎌をかけて潮という元警察官僚がNIAに再就職したことを知る。
- いろいろ調べ、退職後すぐには関連企業には天下りできない潮がNIAクリエイトに、リストラでNIAを離れることになった佐久間が日邦警備保障に移るという取引をしたと確信。内藤がこれに気付いたため殺されたと推理。また、潮と佐久間のように互いに再就職先が入れ替り、警察官僚がNIAクリエイトに再就職して2年後に独立行政法人に天下り、NIA役員が日邦警備保障に再就職して2年後にNIAグループ会社に移った例を確認。
- デジカメに残っていた真っ黒な写真は殺された時に倒れてシャッターが切られたのではないかと推理してデータを確認すると撮影された場所が判明。佐久間が無断欠勤しているということで佐久間の自宅に行くと佐久間は自殺しようとしていたが阻止。佐久間の部屋の灰皿からは血痕検出。佐久間は内藤殺害を認める(内藤に「リストラした役員はグループ会社には天下らない」と約束したが実際にはOBの天下りを斡旋していたのを公にすると言われて殺した)。
- 「天下りのバーター」(峯秋が作ったシステム)が新聞に載り、峯秋は「嘱託職員にすれば役員に近い報酬はもらえても情報公開義務や人件費抑制の法的規制を受けないので再就職したOBは嘱託職員にしろ、潮はその辺の嘱託職員と同じ待遇の嘱託職員でいい」と部下に命じる。
感想/気になる点など
- 内藤の手帳、「2010.5 Barter 潮」が今年のメモの後ろに書かれている、と言ってその根拠を「9.21 Fri.、10.2 Tue.が今年(2012年)のものだから」とするんだけど、隣のページにある「定例会議 10.22 Tue. →資料出し」はどう説明するの? これは「今年」じゃないけど、「定例会議で資料出し」って1年以上前のメモをわざわざ書くわけないよね? 総合すると、「内藤は曜日を正しく書いてなかった(勘違いしていた)」という可能性もあるのでは?
- 内藤の遺体が発見されたのは大田区内(羽田空港五丁目)なのに、どうして品川南警察署に捜査本部が?
キャスト
水谷豊:杉下右京
成宮寛貴:甲斐享
鈴木杏樹:月本幸子
真飛聖:笛吹悦子
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
神保悟志:大河内春樹
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
石丸謙二郎:潮弘道(NIAクリエイト社長)
中丸新将:佐久間勉(日邦警備保障株式会社空港警備担当顧問)
菊池均也:内藤肇(NIA人事部、元労働組合中央委員長)
宮澤美保:内藤裕子(内藤肇の妻)
草薙仁:栄田(NIA人事部)
中田春介:NIA労働組合常任委員
久松信美:警察庁人事課長
足立公和:警視庁職員
石坂浩二:甲斐峯秋
主な複数回出演者
- 中丸新将は今井貞一役で相棒3〜警視庁ふたりだけの特命係、武龍一(劇作家)役で相棒3 第17話「書き直す女」に出演。
- 菊池均也は牧志乃武(帝都新聞記者)役で相棒6 第1話「複眼の法廷」に出演。
- 久松信美は蜷川輝明役で相棒2 第11話「秘書がやりました」、西康介役で相棒5 第8話「赤いリボンと刑事」、錦貴文役で相棒6 第19話「黙示録」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
日本国際航空(NIA)外観のみ? | 新宿モノリス[HP] |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
羽田空港 | 茨城空港[HP] |
内藤宅 | プラネアール 豪徳寺スタジオ[HP] |
警視庁 首席監察官室 | 川崎マリエン 第5会議室[HP] |
右京とカイトが羽田空港へ向かう途中に通った道 | 中川水循環センター[HP][地図] |
日本国際航空 内部(右京とカイトが栄田に話を聞いた部屋) | CASIO[地図] |
佐久間勉の住んでいるマンション | プラネアール 大泉学園3Fスタジオ[HP]<プラネアール大泉学園スタジオ> |
YONEMURA不動産 西五反田ビル(NIAクリエイトが入っている建物) | 日本アムウェイ本社ビル[地図] |
品川南署 | 埼玉県中川水循環センター[HP] |
右京とカイトが佐久間勉の住んでいるマンションに向かう途中に通った道 | 国道298号線(埼玉県中川水循環センター付近)[地図] |
佐久間勉の病室 | スタジオジニアス 池袋グリーンスタジオ[HP]<スタジオジニアス池袋> |
警察庁 次長室 | 川崎マリエン 第7会議室[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
新宿モノリス株式会社[HP]:日本国際航空(NIA)外観のみ?
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(廊下、首席監察官室)、警察庁(次長室)
茨城空港[HP]:羽田空港
プラネアール 豪徳寺スタジオ[HP]:内藤宅
中川水循環センター[HP]:右京とカイトが羽田空港へ向かう途中に通った道、品川南署
CASIO:日本国際航空 内部(右京とカイトが栄田に話を聞いた部屋)
プラネアール 大泉学園3Fスタジオ[HP]<プラネアール大泉学園スタジオ>:佐久間勉の住んでいるマンション
日本アムウェイ本社ビル:YONEMURA不動産 西五反田ビル(NIAクリエイトが入っている建物)
国道298号線(埼玉県中川水循環センター付近):右京とカイトが佐久間勉の住んでいるマンションに向かう途中に通った道
スタジオジニアス 池袋グリーンスタジオ[HP]<スタジオジニアス池袋>:佐久間勉の病室
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