放送日:2012年12月12日
あらすじ
公式
享(成宮寛貴)が瀕死の状態で病院に運び込まれた。恋人の悦子(真飛聖)によると、享は悦子にキノコ鍋を作るため山奥にキノコ狩りに出かけたらしいが、なんらかの事件に巻き込まれたらしい。何者かに激しい暴行を受け、意識不明のままで予断を許さない状況だ。右京(水谷豊)は伊丹(川原和久)ら捜査一課と捜査を開始する。
大けがをしている享を119番通報をしたのは女性。しかし、自分の名前も告げず、公衆電話からの通報であることがわかった。どうやら身分を知られたくなかったようだが、ということは、第三者ではなく事件の関係者である可能性が高い。右京は病院の看護師から受け取った享の指に絡みついていた長い茶色の毛の鑑定を米沢(六角精児)に依頼する。
生死の境をさまよっていた享だが、幸いにもなんとか意識を取り戻したのだが…。
享はただ一つ、「鈴の音が聞こえる…」としか口にしない…。
享から証言を得られなければ捜査を続けるしかない。右京と伊丹らは享が発見された郊外の現場へ行き、119番通報に使われた公衆電話を調べる。そこを糸口に右京は独自の推理を展開、キノコ狩りとの関連から森の中への捜索を開始する…
享はなぜこれほどまでの暴行を受けたのか? 森の中で手がかりは見つかるのか…右京の名推理が光る!!
ネタバレあり
- カイト、山奥にキノコ狩りに出掛けたが、病院に運ばれる。意識不明。
- 右京、捜査に参加。
- カイト、意識戻るが記憶なし。覚えているのは「鈴の音」が聞こえたことのみ。
- 「通報に使われた公衆電話から一番近いキノコ狩りのできる場所」を捜してまろく庵にたどり着き、話を聞く。右京は勝手に家の中を歩き回り、災害に関する記事の切り抜きなどが壁に貼られた部屋を見つける。
- 右京はまろく庵で見た部屋に置いてあったものから推理。
第10話 「猛き祈り」に続く。
感想/気になる点など
- 「犯行現場(キノコ狩りのできるどこか)から一番近い公衆電話はこの公衆電話である」と「この公衆電話から一番近いキノコ狩りのできる場所が犯行現場である」は「対偶」ではなく「逆」。「逆は必ずしも真ならず」という言葉のとおり、前者が正しかったとしても後者が正しいとは限らない。それなのに、右京は「ヒットする可能性は高いと思いますよ」と・・・。公衆電話とキノコ狩りをできる場所の分布や数によってはそうなることもあるけど。
- 右京、住人の許可を取らずに勝手に家の中を歩き回って調べ、見つかると「しかられてしまうので内緒に」と頼む。
キャスト
水谷豊:杉下右京
成宮寛貴:甲斐享
鈴木杏樹:月本幸子
真飛聖:笛吹悦子
川原和久:伊丹憲一
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
柴本幸:伏木田真智子(まろく庵)
ウダタカキ:坂口冬二(まろく庵)
梶原ひかり:長尾恭子(まろく庵)
相葉裕樹:榊大志(まろく庵)
末広透:三隅慎二(まろく庵)
尾高杏奈:ルミ(青梅市中央病院看護師)
前田昌明:伏木田辰也(まろく庵庵主)
大内厚雄:荒木(青梅市中央病院医師)
外波山流太:坂口ケンタ(青梅市中央病院警備員)
片山淳平:救急隊員
奥村寛至:種村(青梅市中央病院医師)
杉山美穂子:青梅市中央病院看護師?
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
山口研志:吹上署刑事
新虎幸明:吹上署刑事
山本學:生方豊茂(まろく庵)
石坂浩二:甲斐峯秋
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
青梅市の中央病院(カイトが入院した病院) | おおたかの森病院[HP] |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
吹上署 外観 | タムラ製作所[HP] |
吹上署 捜査本部 | 東映東京撮影所 本館 2階 会議室[地図] |
まろく庵 | 元湯玉川館(別館)[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
おおたかの森病院[HP]:青梅市の中央病院(カイトが入院した病院)
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(刑事部長室、廊下)
タムラ製作所[HP]:吹上署 外観
東映東京撮影所[当ブログの記事]:吹上署 捜査本部
元湯玉川館(別館)[HP]:まろく庵
コメント
いつもこのブログを拝見させていただいております。恐縮ですが、ひとつ気になりましたのでコメントしました。
> 「犯行現場(キノコ狩りのできるどこか)から一番近い公衆電話はこの公衆電話である」と「この公衆電話から一番近いキノコ狩りのできる場所が犯行現場である」は「対偶」ではなく「逆」。
こちら、命題の構図を意識して確実に真であることに言及したのではなく、後に続けて仰られている部分が肝で、あくまでAとBに関連があることを示唆して極めて狙いを限定することが可能なことに重要視していた気がします。なので、必ず真ではないからこそ「ヒットする可能性が高い」という台詞だったんだ、と個人的には思いました。
タチウオさん
コメントありがとうございます。
コメントをもらって改めて考えてみましたが、「まろく庵に公衆電話が置いてあったら? 知人の商店の店先に公衆電話が置いてあったら?「まろく庵はここで右折」などの看板のある場所に公衆電話が置いてあったら? 街道沿いのコンビニに公衆電話が置いてあったら? 仮に一番近い公衆電話が街道を山奥へ進んだ場所にあると知っていても市街地に近い公衆電話を探したのでは?」と考えてみたら、「あの公衆電話は犯行現場から最も近い公衆電話とは限らない」という結論に至りました。
ですが、「敷地を開放してキノコ狩りで商売しているところは何軒かある」ということで、公衆電話の数の方が多いと思われ、「あの公衆電話から一番近いキノコ狩りができる場所が犯行現場」という可能性は高かったのだろうと思います。
お返事ありがとうございます。
> 〜、「あの公衆電話は犯行現場から最も近い公衆電話とは限らない」という結論に至りました。
なるほど、たしかに最も近い公衆電話であるかは分からないかも知れません。
とは言え、実は「犯行現場から最も近い」という情報にあまり意味はなかったのかも知れませんね。言及こそされていませんが、まろく庵が関係者として浮上しそうな近場からは通報しづらいでしょうし、その前提も考慮した上で最も近い、というのが正確なのかも知れません。