公開日:2013年3月23日
あらすじ
“謎のデータ”がネット上にバラ撒かれ、削除された…。
その数日後、燃え残った一万円札の束と男の死体が発見された現場で、警視庁捜査一課・伊丹憲一(川原和久)と警視庁サイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月彬(田中圭)は出会った。死体は東京明和銀行本店の銀行員。ネットに不正アクセスし、機密情報を流していた疑いで、サイバー犯罪対策課にマークされていた男だった。
殺人事件として真相究明に猛進する伊丹。不正アクセス容疑として冷静に対処する岩月。同じ事件を追いかけながら目的も手段も異なる2人は、いがみ合いながらも捜査を進めていく。一方、機密情報の波紋は、日本政財界の中枢部にも大きな衝動を与えていた。暗躍する総理補佐官・片山雛子(木村佳乃)、政府と警察庁のパイプ役として動く長官官房長付き・神戸尊(及川光博)、そして真相究明に力を貸す警視庁特命係・杉下右京(水谷豊)。その裏にうごめくのは、政官財の巨大な権力構造と、日本社会全体を揺るがす金融封鎖計画=X DAYの存在だった。
ネタバレあり
- 中山の遺体が発見され、捜査一課が調べているところにサイバー犯罪対策課の岩月がやってきて捜査に参加(中山は東京明和銀行本店の銀行員だが、ネットに不正アクセスして「justice11」という名前で機密情報を流していた疑いでサイバー犯罪対策課がマークしていた)。
- 東京明和銀行でATMなどにトラブルが発生。
- 伊丹が中山の上司に話を聞くために東京明和銀行に行くと岩月も現れ、一緒に朽木に話を聞く(アップされたのは「システム障害が起きたときの対策マニュアル」と説明)。
- サイバー課から捜査二課にデータの解析を依頼する。
- 組対五課が桂井企画(覚醒剤の買い占めをしている暴力団)を摘発。そこで金融取引をしていた神林も連行。
- 神林は過去に警視総監賞をもらったことがあり、大河内が角田と一緒に神林のことを調べる。
- 伊丹は朽木から提出されたデータを岩月に無理やり調べさせ、ネットにアップされたものとは違うことを確認。
- 「justice11」の新たな投稿が発見される。
- サイバー課も捜査本部に加わることになり、伊丹と岩月がコンビを組むことになる。2人で朽木に会い、「またアップされていてネットから手に入れることもできる」と伝えて本当のデータを提出するよう要求するが「紛失した」と断られる。
- 朽木は松岡(上司?)に泣きつき、松岡は平(金融庁)に対応(データの削除と警察への圧力)を依頼。
- 金子(警察庁長官)が内村を呼び出して「雑談」(銀行側の捜査をしないよう要請)をする。
- 捜査二課でデータの解析が終わり、伊丹と岩月が説明を聞いているところに内村から呼び出しがあり、銀行側の捜査はしないよう命令される。
- 角田が神林の取り調べで国債の空売りについて聞いていると捜査二課が入ってきて神林の取り調べは捜査二課に取られる(金融商品取引法違反の容疑)。
- 神戸から右京にデータの解析を依頼していたが、内容を右京から雛子に説明。右京の分析によると、故意にシステム障害を起こす、もっと言えば故意に金融封鎖の状態を作るシミュレーションデータ。このシミュレーションはある特定の年月日を想定しているが、日本の借金が膨らんでいき、財政破綻の不安が強まり、国債の買い手が売り出し量を大幅に下回り、円、株、国債のトリプル暴落が起きるというもの。
- 岩月は九条(サイバー課課長)から「X DAY」についての話(財務省、金融庁、各金融機関の有志のグループによって予測されたもの。金融封鎖をした時どのような影響が出るか、その反応やパニックについてデータを取るために仕組まれたのが最近頻発している銀行のシステム障害)を聞かされる。サイバー課は捜査本部から外れる(犯人が有志グループにいたら殺害の動機として「X DAY」が公になってしまうため)。
- 中山の部屋にあった指紋が朽木のものと判明。また、麻生(中山の恋人)が中山の死後に「justice11」として投稿していたことを知り、伊丹は岩月に翌朝麻生の家に来るよう告げるが岩月は「もう捜査は続けられない」と断る。
- 日本MBU銀行とNGA共和銀行で障害発生。
- 伊丹、三浦、芹沢が麻生にネットカフェから「justice11」として投稿したのではないかと迫っても否認。そこへ岩月がネットカフェのパソコンのログを分析したデータを持ってきて令状の請求も可能と告げて話を聞く(USBメモリは中山から預かったもの、中山は「一部の人だけが握ってちゃいけないデータ、広く知らしめてみんなでどうするか考えなければいけない」とデータをアップして「何かあったときのため」と麻生に預けた、中山がそれをネットに流したから殺されたと考えて自分もやった、中山が殺された日に朽木が行内で誰かと会っていた)。
- 東京明和銀行に行ったら朽木は有給とのことだったが、行内を探していたら見つけ、追い回し、金が舞う中で逮捕。
- 伊丹が朽木を取り調べるが黙秘。代わりに岩月が朽木を取り調べて「X DAY」(2015年5月1日)の話をして中山が殺された日に誰と会っていたか自白させる。
- 神林が金融商品取引法違反で送検される直前に岩月が逮捕状を持ってきて殺人容疑で逮捕(現場にあった紙幣と封筒から神林の指紋が検出)。神林は正確なX DAYを知ろうとして中山に接触したがもみ合ううちに突き落としてしまった。神林は「金になる情報」なので裁判では黙秘すると宣言。
- 伊丹と岩月に警視総監賞が授与されるが、伊丹は拒否して捜査協力者(麻生)に渡すよう頼む。
感想/気になる点など
- 最初のシーン。どうして火の付いた札が落ちてくるの? 札束+封筒に火を付けて落とした後、中山は突き落とされたのに。帯封がしてあったのならなおさら数枚だけ分離するというのも考えにくいが、落下の衝撃でばらけそうなもの。
- 三浦、元気そうで……
- 「システム部が入る予定だったビルにいる」とどうしてわかったのか?
- 米沢、高所恐怖症(相棒4 第4話 「密やかな連続殺人」より)は?
- IPアドレスが、256を超えている。のは別にいいけど、2桁の数字を「061」と表記したり「11」と表記したり、バラバラ。これくらい、統一しようよ。
- 小田切は「接続記録から割り出した端末」って言ってるけど、IPアドレスしか情報ないんだけど。これを見る限りでは、IPアドレスは違っても端末は同じ、という可能性を排除できないんじゃない?
- 伊丹、いつもより「右京成分」が多めというか、普段そんなに気にしてないし気付かないだろ。
- 米沢「めぼしい情報はありませんなぁ」と言うと岩月が「そのパソコンにこういったデータは?」って聞いて米沢は「いや、ありませんでした」って即答してるけど、どうして即答できちゃうの? そもそも、テキストファイルかもしれないし動画ファイルかもしれない、画像かもしれない。拡張子を変えて保存してるかもしれないし、特定のソフトでしか開けないかもしれない。なのに「めぼしい情報はない」って言っちゃっていいの?
- 中山の住所、サイバー課のデータでは東京都世田谷区祖師谷8-4-2、鑑識では東京都世田谷区祖師谷8-1-7。どういうこと?
- 朽木に初めて話を聞いた時、中山が殺されたことを告げられてデータ(紙)を見せつつ話を切り出されて、朽木が「中山のパソコンにこのデータがあったなら、全部返してほしいんですが」と言ったら「情報を流したのは中山だと知ってた」ってことになるの? 情報が流出したとか知らなくても、「社外秘」のデータを殺人を調べている刑事が持ってきたら「被害者がそれを持っていた」と考えるのが普通じゃないの?
- 内村が冷やし中華をすするシーンは必要なの?
- 角田は神林の取り調べで「1日に何億も儲けた日があるね」って言うけど、示した箇所(4月8日)は1億9千万くらい。「1億8千万」を「何億」と言うか? というか、ファイルには「現金出納帳 平成24年4月~?月」って書いてあるけど、角田が見せたページに記載されている年月日は「11 4 ○○」で、おそらくは2011年4月ということ。2011年は平成23年だけど、どういうこと? さらに、土曜も日曜も関係なく決済して損益が出ている。さすがに土日は市場は閉じていると思いますが……
- 神林の警視総監賞関連の書類、3年前(平成21年)に作成したものと思われるが、年齢は平成24年のもの。
- 「警視総監賞受賞者の非行には監察官の報告が必要」だとしても、わざわざ主席監察官が調べる必要があるの?
- 伊丹と岩月が「相棒」になって東京明和銀行の本店に行った時、行列ができてて係員や警備員がいるけど、土曜日でしょ? 前日の「障害」の影響でATMに行列ができるのはわかるけど、行員がいたり窓口が開いてたりするのは変では? 「障害のお詫び」として特別に開けてるの? というか、後ろを通る人たち、スーツの人多すぎじゃない? 土曜日なのに。
- 同じく土曜日。証券会社の神林の元上司、土曜日なのに出社してんの? 別に土曜日に出勤することは絶対にないって言うわけじゃないけど。
- 右京の解説中の2015年5月18日付帝都新聞、「林首相は23日、2月県議会の代表質問で~と答弁した」っていつの23日だよ。あと、「2月県議会」って?
- 右京の現地時間は? 日本は午前中から昼っぽく、だとしたらロンドンは深夜ということになるけど、そんな時間にあんなに人が集まったりするの?
- 神林は中山がデータを流してから国債の空売りを始めた感じの供述をしてるけど、3月にもデータ流してたの? justice11がデータを流したのは6月13日が初めてじゃないの?
- 伊丹の携帯の表示、「6/24(木) 18:39」って、2012年6月24日は日曜日だけど……。
- 幸子・・・っていうか鈴木杏樹、その眉毛はどうしちゃったの? 前髪が違和感あるのか?
- 朽木の写真を見せたら麻生美奈は「中山の上司の・・・」って言ったのに「顔を見たことは?」って聞く必要あるの? 写真見て誰だかわかってるんだから顔を見たことあると考えるのが普通じゃない? 「写真でしか見たことないかもしれない」という可能性だってあるけど、「顔を見たことがあるか」を確認する必要ってあるの?
- どうして朽木はあんなに一生懸命逃げたのか? 中山の部屋の住居侵入? って、朽木に手錠はめてるけど容疑は何? とりあえず公務執行妨害? 最強だね、公務執行妨害。
- 現金を運ぶ時、横断歩道を渡るルートを通るか? 道が混んでるし混乱してるしで急いでた、ということも考えられるけど、危険すぎるでしょ。で……あんなふうに金が飛び出すか? しかし、何度見てもオカダ・カズチカを思い出す。金の雨が降る……のはいいけど、どうしていつまでも金が舞い続けてるの?
- 岩月はどうやって殺人の容疑者の逮捕状を取ったの?
- 岩月が持ってきた「指紋鑑定結果報告書」、「平成24年3月8日付」って書いてあるんだけど、どういうこと?
- 伊丹「今回の事件、官公庁がどう関わってんだ?」岩月「さぁ……」伊丹「ま、俺には関係ねえけどな。俺は刑事だ。犯人をとっ捕まえるだけだ。」って、言ってることがだいぶ変わってないか? そもそも、殺害動機がわからないなままでいいのか?
- 神林の国債の空売りの明細、5月の分の取引最終日は全部「JUN」となっている。
※追記
キャスト
田中圭:岩月彬(警視庁サイバー犯罪対策課)
川原和久:伊丹憲一
国仲涼子:麻生美奈(東京明和銀行本店法人営業部)
別所哲也:戸張弘成(衆議院議員)
深水元基:神林直樹(桂井企画)
戸次重幸:中山雄吾(東京明和銀行本店システム部システム企画室)
関めぐみ:小田切亜紀(警視庁サイバー犯罪対策課専門捜査官)
矢島健一:九条弘毅(警視庁サイバー犯罪対策課課長)
田口トモロヲ:朽木貞義(東京明和銀行本店システム部システム企画室室長)
鈴木杏樹:月本幸子
大谷亮介:三浦信輔
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
原田龍二:陣川公平
神保悟志:大河内春樹
宇津井健:金子文郎(警察庁長官)
木村佳乃:片山雛子
及川光博:神戸尊
水谷豊:杉下右京
上原風馬:松岡哲也(東京明和銀行、朽木の上司?)
村上かず:平利一(金融庁)
大須賀王子:廣田幸夫(財務省)
渋谷哲平:篠山(捜査二課刑事)
川本淳市:堤(捜査二課刑事)
児島功一:渡辺(八重洲署、最初に伊丹とコンビを組む刑事)
清水一彰:飯村(村岡証券、神林の元上司)
木之内頼仁:
紀伊修平:捜査本部で三浦芹沢の班の班長
高山成夫:捜査本部で伊丹の班の班長
越村友一:構成員
後藤陽子(後東ようこ):片山雛子の秘書?
伊藤俊輔:ネットカフェ店員
高松克弥:銀行員(東京明和銀行本店システム部システム企画室)
本間智恵:アナウンサー
所博昭:
江藤大我:
浜田大介:
赤池高行:
西沢智治:
曽我部芳行:
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
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