放送日:2015年11月25日
あらすじ
公式
倉庫ビルの敷地で、転落死したと見られる男性の遺体が発見された。死亡していたのは、山本(内浦純一)という気鋭のジャンクアーティストで、腹部には刺された傷が残っていた。右京(水谷豊)は、かねてから注目していた芸術家の不審死ということもあって、亘(反町隆史)と共に捜査に乗り出す。早速、山本のアトリエを調べた右京は、そこで不自然に壊された作品を見つけ、何らかの手掛かりになるのではと復元を試みる。一方、捜査一課が山本の内縁の妻・玲奈(笛木優子)から事情を聞いたところ、山本のDVが発覚。一課は玲奈に疑いの目を向ける。そんな中、右京と亘は、山本を支援していたアートディレクターの由紀(中原果南)から話を聞く。彼女によると、山本と玲奈は初恋同士で結ばれたというのだが、右京は玲奈本人が言っていたことと、その由紀の証言が微妙に食い違っていることに気づく。
気鋭の芸術家の不可解な死と美しい恋人に向けられた疑惑。
右京がこだわる“壊されたアート作品”の謎とは?
初恋を巡る儚い真実が、時を超えて解き明かされる!ゲスト:笛木優子
ネタバレあり
- 倉庫ビルの敷地で転落死したと見られる男性の遺体が発見された。死亡していたのは山本将人という気鋭のジャンクアーティストで、腹部には刺された傷が残っていた。右京はかねてから注目していた芸術家の不審死ということもあって、冠城と共に捜査に乗り出す。
- 将人のアトリエを調べた右京は不自然に壊された作品を見つけ、何らかの手掛かりになるのではと復元を試みる。
- 伊丹らが将人の内縁の妻・玲奈から事情を聞いたところ、将人のDV(1カ月前から)が発覚。将人はよそで女も作っており、伊丹らは玲奈に疑いの目を向ける。
- 壊れた作品のことを知っているのではないかと、右京と冠城は将人を支援していたアートディレクターの由紀から話を聞くが「わからない」との答え。玲奈に聞いても「見たことない」とのこと。しかし、由紀は「将人と玲奈は初恋同士」と言っていたが玲奈は「21歳の時に出会った」と語り、右京は疑問に思う。
- 事件の資料から玲奈の入っていた施設と将人の父親の本籍が近いことがわかり、施設へ行って玲奈の初恋について聞くと「玲奈は近くの公園で『彫刻の子』と会った、ガラクタを集めて作った『青い鳥』という人形をもらっていた」という話を聞き、将人(小学生の時に彫刻で文部大臣賞を受賞)と小さい頃に出会っていたと確認。
- 右京は「青い鳥」を復元。それを由紀に見せてもやはり知らないとの答え。また、由紀は玲奈が男(坂上という玲奈の職場の上司)と歩いていたのを目撃し、それを将人に話した(1カ月前)と話す。そのことから伊丹らは坂上に任意同行を求めて話を聞くと、玲奈に告白したが「私は幸せになっちゃいけない」と断られ、将人が会いに来た際にそれを伝えたと説明。
- 「青い鳥」の分析をしてもらい、「AB型の男性の血痕」が付着していたことが判明(将人はA型、坂上はO型、玲奈はAB型だが女性なので違う)。それを聞き、施設に行って「玲奈の父親がいちごを送ってきた」という記録を見せてもらう。また、玲奈の父親が最後に来た日に玲奈が裏山で迷子になった話や当時は裏山に山小屋があったという話を聞き、裏山に行くと山小屋を発見。調べると、白骨と彫刻刀を発見。
- 玲奈に白骨が発見されたことを伝えて話を聞くと、「父親が自分と無理心中しようとしたため父親を殺した」と答える。しかし、文部大臣賞の彫刻刀が一緒にあり、それに血液が付着していたことから「将人が刺したのではないか、万が一の時に玲奈に疑いが向かないように将人が彫刻刀も一緒に埋めたのだろう」と聞くと認める。また、「青い鳥」はいつの間にかなくなっており、誰がいつ持ち出したかわからないとのこと。
- 施設に調査会社の人間が調べに来ており、由紀が調べさせていたことが判明。由紀は才能のある前途洋々なアーティストを見つけると全てを調べ上げ、力になるふりをしながら脅し、意のままに操るという手法を繰り返しており、将人のことを調べたが何も出ず、同居人の玲奈のことも調べていた。だが、将人は調べられていたことに気付いて調査会社の人間を問い詰め、由紀が調べさせていたことを知った。そこで、「あなたは事件の夜に将人に呼び出されてアトリエに行き、将人を殺したのではないか」と聞くと、由紀は「将人がナイフで襲ってきた、刺したのは正当防衛、突き落としたのは誰か他の人」と否定するも伊丹らが来て連行。
- アトリエで玲奈と話をする。右京は「青い鳥を持ち出したのは将人、坂上の存在を知った時から不安にさいなまれたのだろう、玲奈に暴力を振るうようになったのも不安からではないか、将人は坂上に会って玲奈が『自分が幸せになっちゃいけない』と言っていると聞かされて『自分と一緒にいる限り玲奈は過去に縛られ続ける、玲奈の前から姿を消そう』と将人が思ったとしても何の不思議もない、玲奈の幸せを誰にも邪魔させないために将人は由紀にあえて自分を刺させて罪を負わせて自ら身を投じた」と説明。「将人にとって玲奈は最後まで初恋の相手のままだった、今となっては全てを知る由もないが」と青い鳥を渡すと、玲奈は泣く。
感想/気になる点など
- 税理士事務所に土曜日も出勤してるの?
- 子どもが彫刻刀で大人を刺して一撃で死ぬってどういうこと?
- 「将人が青い鳥を持ち出した」とか「自ら身を投じた」とか、なぜ推測でしかないことを断定的に話してるの?
- 回想シーンでは青い鳥を将人は何度も踏みつけてるけど、金属部分はともかくガラス部分はどうやって復元したの?
- うつ伏せの状態で身を投げて、どうして仰向けに倒れてるの? しかも地面に血が流れてるけど、後頭部を打ったという設定? うつ伏せのまま落下してるのに?
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
鈴木杏樹:月本幸子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
六角精児:米沢守
笛木優子:星野玲奈(坂上税理士事務所事務員)
内浦純一:山本将人(ジャンクアーティスト)
中原果南:白石由紀(アートディレクター)
石井テルユキ:坂上武雄(坂上税理士事務所税理士)
前沢保美:小松典子(清岩学園)
西岡秀記:星野浩史(玲奈の父親)
田村寿啓:佐々本徹(佐々本調査事務所)
須田琉雅:山本将人(子ども時代)
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
中村優花:星野玲奈(子ども時代)
森本のぶ:個展のスタッフ
主な複数回出演者
- 内浦純一は佐竹克己(山岸昭和文化記念館職員)役で相棒11 第11話「アリス」に出演。
- 中原果南は川野真紀子役で相棒9 第11話「死に過ぎた男」に出演。
- 石井テルユキは白秋社社員役で相棒9 第1話「顔のない男」、笛野光起役で相棒10 第8話「フォーカス」に出演。
- 前沢保美は多数出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
山本将人のアトリエ | 守屋町1丁目の建物0708[地図] |
伊丹と芹沢が星野玲奈に話を聞いた部屋 | 東映東京撮影所 No.6ステージ 会議室B(201)[地図] |
山本将人の個展の会場 | 東京デザインセンター[HP] |
星野玲奈と坂上武雄が歩いているのを白石由紀が目撃した場所 | 目黒三田通り[地図] |
星野玲奈と坂上武雄が話をした場所 | 隅田川テラス(月島川水門付近)[地図] |
山本将人と坂上武雄が話をした場所 | 隅田川テラス(永代橋)[地図] |
坂上税理士事務所が入っている建物(外観のみ?) | 三和商事ビル[地図] |
右京と冠城が星野玲奈と話をした場所 | 隅田川テラス(佃大橋付近)[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
守屋町1丁目の建物0708:山本将人のアトリエ
東映東京撮影所[当ブログの記事]:伊丹と芹沢が星野玲奈に話を聞いた部屋
東京デザインセンター[HP]:山本将人の個展の会場
目黒三田通り:星野玲奈と坂上武雄が歩いているのを白石由紀が目撃した場所
隅田川テラス(月島川水門付近、永代橋、佃大橋付近):星野玲奈と坂上武雄が話をした場所、山本将人と坂上武雄が話をした場所、右京と冠城が星野玲奈と話をした場所
三和商事ビル:坂上税理士事務所が入っている建物(外観のみ?)
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