放送日:2017年1月18日
あらすじ
公式
大手企業の食品偽装疑惑を白骨化した遺体が告発!?
カギを握るしたたかな累犯受刑者が右京と亘を翻弄する!郊外の廃倉庫で白骨化した遺体が発見され、捜査一課に捜査要請が入るが、骨だけでは調べようがないため、特命係が捜査を押しつけられる。骨の発見現場にやってきた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、廃品に紛れた遺留品から米の入った袋と紙片を発見。その紙片には、「大手米穀販売会社・タキガワが、主食用の米に加工用米を混ぜて販売している」という主旨の告発が書かれていた。また、骨髄から摘出したDNAの型から、遺体の人物に前科があったことが判明。遺体は、蜂矢(稲健二)という中年男性で、3年の服役の後、協力雇用主制度を利用してタキガワに再就職した人物だった。協力雇用主制度とは、元受刑者の社会復帰を促すために、彼らを雇用した企業に補助金が支給される仕組み。亘が法務省時代、策定にかかわった制度でもあった。
蜂矢は、タキガワの不正を告発しようとして殺されたのではないかという疑惑が浮上する中、右京はタキガワで雇用されていた元受刑者のリストから、蜂矢の失踪と同時期に「逮捕による懲戒処分」という理由で退職している人物を発見。問題の男は、塀の中と外を行ったり来たりしている、亀井(笹野高史)という年老いた累犯受刑者だった。右京と亘は、刑務所を訪れて亀井から話を聞くが、「自分は殺しとは関係ない」と言うばかりで要領を得ない。いっぽう、亘が行きつけにしているレストランの女性オーナーシェフ・しおり(入山法子)にも疑惑が。しおりは、食材アドバイザーとしてタキガワの経営にもかかわっていたのだが、食品偽装の疑いが持ち上がる直前、タイミング良くタキガワから身を引いていた。そんな中、右京と亘は刑期を終えて出所してきた亀井に接触。しかし、亀井は特命係の2人ですら手を焼く老かいな人物で…!?
元受刑者の死と食品偽装疑惑の繋がりとは?
亘が入れあげる女性シェフにも“ある秘密”が!?
特命係が社会のひずみでもがく人々の思いに切り込む!ゲスト:笹野高史 入山法子
ネタバレあり
- 廃倉庫で白骨化した遺体が発見され、特命係は伊丹から捜査を押し付けられる。発見現場にやってきた右京と冠城は、骨のあった場所の近くから米の入った袋と紙片を発見。その紙片には、「大手米穀販売会社・タキガワが、主食用の米に加工用米を混ぜて販売している」という主旨の告発が。
- 骨のDNAから遺体の身元が判明。蜂矢という中年男性で、前科があり、3年の服役の後、協力雇用主制度(元受刑者の社会復帰を促すために、彼らを雇用した企業に補助金が支給される仕組み)を利用してタキガワに再就職していた。
- 蜂矢はタキガワの不正を告発しようとして殺されたのではないかという疑惑が浮上するが、タキガワに勤めていた元受刑者のリストを見て蜂矢の失踪と同時期に「逮捕による懲戒処分」で会社を辞めた亀井雄吉に目を付け、刑務所で話をし、「蜂矢は会社ともめていた」という話を聞く。
- 亀井が出所したので食事をしながら話を聞く。亀井曰く「よく刑務所の飯を臭い飯と言うけど、本当の臭い飯というのは1人で食べるわびしい飯のこと」。また、タキガワでは「米を混ぜていただけ」。
- 冠城は行きつけのレストランの女性オーナーシェフ・しおり(食材アドバイザーとしてタキガワの経営にも関っていたが、食品偽装の疑いが持ち上がる直前にタキガワから身を引いていた)に呼び出され、話をする。しおりはその後、タキガワの食品偽装を告発(去年の春先に疑念を持ち、このままではCM契約も打ち切らざるを得ないと伝えていた)。
- 多岐川(タキガワの社長)が捨てたごみ袋から蜂矢の携帯や財布が見つかる。
- 戸柱(タキガワの工場長)に話を聞き、元受刑者に米を混ぜさせていたこと、蜂矢が告発しようとしたが多岐川は逆に蜂矢を窃盗で訴えると反論したこと、その直後に多岐川はイタリアに10日間の出張に行ったこと、現地では当時の不倫相手のしおりと一緒だったとを聞く。
- 冠城はしおりに話を聞き、イタリアで多岐川と一緒だったと確認。
- 右京は亀井の妻子に話を聞きに行く。そこにあった削り粉を勝手に持って行き、調べると蜂矢の財布に付着していた粉と一致。
- 亀井が無銭飲食をして捕まったという連絡が入り、亀井と話をする。他殺と思わせるために白骨化する1年という時間が必要だったのではないか、蜂矢の死を無駄死ににしないためだったのではないか、蜂矢は自殺だったのではないか、それを発見して蜂矢をただの自殺で終わらせてはいけないと思ったのではないかと推理をぶつけ、右京は蜂矢の財布に付着していた粉が亀井の息子の工場にあったものと一致したこと、財布などを発見した作業員がタキガワで協力雇用主制度で働いていた元受刑者だったことなどを指摘すると、亀井は蜂矢の自殺と死体遺棄を認め、「死んだのはタキガワの食品偽装が原因だと言っても相手にされるはずがない、いくら前科者だからってあんな無様な死に方していいはずがない、あのままじゃ蜂矢が何に怒って何が苦しくて死んだのかもわからない、全部うやむやにされて『盗みを働いた元受刑者が勝手に自殺した』と片付けられるに決まってる」と語る。
感想/気になる点など
- 現場に落ちてた告発文を検証もせずに発表するってさすがにひどいんじゃない?
- 戸柱が廃棄用だから持ち帰っていいって言って蜂矢が米を持って帰ったことをどうして多岐川が知ってたの?
- 多岐川が蜂矢がいなくなった直後に10日間イタリアに行っていたことを受けて「アリバイが証明されつつある」って、死亡日時が特定できないのにアリバイも何もないと思うけど。何カ月もいなかったのならともかく。
- 右京、旋盤の削り粉を窃盗。
- 「ちょうど1年後に解体工事が始まる」って、亀井は2015年10月に無銭飲食で逮捕されてて工事は2017年1月からだから全然ちょうどじゃない。
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
鈴木杏樹:月本幸子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
浅利陽介:青木年男
田中隆三:益子桑栄
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
入山法子:道上しおり(トラットリア道上オーナー)
宮本大誠:多岐川徹(株式会社タキガワ社長)
稲健二:蜂矢克巳(業務上横領、傷害の前科あり、協力雇用主制度を利用してタキガワに就職)
谷口翔太:高山重浩(ごみ収集の作業員、元受刑者で元タキガワ勤務)
野添義弘:戸柱友一(株式会社タキガワ工場長)
大草理乙子:槇原順子(亀井の妻)
仗桐安:刑事(所轄?)
中村優里:中華料理屋店員
和木亜央:槇原雄一(槇原製作所、亀井の子)
竹内義貴:リポーター?(道上しおりにインタビュー)
川合千里:リポーター
中村萌子:蜂矢の奥さん?(写真のみ)
笹野高史:亀井雄吉
主な複数回出演者
- 宮本大誠は大岡役で相棒8 第4話「錯覚の殺人」に出演。
- 野添義弘は小森俊幸(刑事)役で相棒10 第1話「贖罪」、吉村肇役で相棒11 第15話「同窓会」に出演。
- 和木亜央は新開拓海役で相棒10 第2話「逃げ水」に出演。
- 笹野高史は沖健次郎(ヨツバ電機 工場長)役で相棒4 第6話「殺人ヒーター」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
道上しおりの店 | マダム・トキ[HP] |
TAKIGAWA 外観 | NTT日比谷ビル[地図] |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
TAKIGAWA 社長室 | 横浜シンポジア[ロケ地情報] |
TAKIGAWA 1階 | NTT日比谷ビル[地図] |
西多摩刑務所 外観 | 横浜市西谷浄水場[地図] |
西多摩刑務所で面会をした後に右京と冠城が歩いた道 | 学園通り(府中刑務所の北側)[地図] |
右京と冠城が亀井雄吉と中華料理を食べた店 | 大珍楼[HP] |
中華料理の店を出た後のエスカレーター | 大森ベルポート |
亀井雄吉が入った銭湯 | 三原台 富士の湯[HP] |
多岐川宅 | 練馬区の一軒家1512 |
所轄(廊下、屋上) | 華飾市場スタジオ[HP] |
槇原製作所 | 川崎製作所(戸田市)[地図] |
所轄(浅草中央署?) | 昭和庁舎(群馬県庁)[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
マダム・トキ[HP]:道上しおりの店
NTT日比谷ビル:TAKIGAWA 外観、1階
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(刑事部長室)
横浜シンポジア[ロケ地情報][当ブログの記事]:TAKIGAWA 社長室
横浜市西谷浄水場:西多摩刑務所 外観
学園通り(府中刑務所の北側):西多摩刑務所で面会をした後に右京と冠城が歩いた道
大珍楼[HP]:右京と冠城が亀井雄吉と中華料理を食べた店
大森ベルポート[当ブログの記事]:中華料理の店を出た後のエスカレーター
三原台 富士の湯[HP]:亀井雄吉が入った銭湯
練馬区の一軒家1512:多岐川宅
華飾市場スタジオ[HP]:所轄(廊下、屋上)
川崎製作所(戸田市):槇原製作所
昭和庁舎(群馬県庁)[HP]:所轄(浅草中央署?)
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