放送日:2018年2月28日
あらすじ
公式
2億5千万円不正引き出し事件に外国人が関与!?
通訳捜査官と共に事件の核心に迫る関東一円のATMから約2億5千万円の現金が不正に引き出される事件が発生。防犯カメラの映像などから“出し子”と呼ばれる現金の引き出し役が多数特定され、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)も捜査に駆り出される。そんな中、ある町工場の社長の撲殺死体が発見される。そこで半年前まで働いていた中国人従業員が出し子の一人であることが分かり、右京と亘は工場を捜査。すると敷地の一角に隠れた若い中国人女性・シャオリー(森迫永依)を発見する。通訳捜査官・西村(矢野浩二)を通じて事情を聞くが、警戒しているのか何も語ろうとしない。いっぽう、殺された社長は闇金に多額の借金があったらしく、専務の塹江(越村公一)によると、従業員の賃金さえ未払いだったという。さらに、シャオリーが頻繁にメールでやり取りしていたことも判明し…!?
不正引き出し事件と町工場社長殺害事件に繋がりが!?
現場に居合わせた女性はなぜ証言を拒むのか?
ふたつの事件から思いも寄らない背景が浮かび上がる!ゲスト:森迫永依 矢野浩二
ネタバレあり
- 関東一円のATMから約2億5千万円の現金が不正に引き出される事件が発生。防犯カメラの映像などから「出し子」と呼ばれる現金の引き出し役が多数特定され、右京と冠城も捜査に駆り出されるが、出し子は最低限の情報しか与えられておらず、首謀者にはたどり着けず。
- 濱口(町工場の社長)の撲殺死体が発見される。そこで半年前まで働いていた中国人従業員が出し子の一人であることが分かり、右京と冠城も工場へ。そこで給湯室に隠れていた中国人女性・シャオリーを発見。聞くと犯行を目撃した模様。しかし、通訳捜査官・西村を通じて事情を聞くが、警戒しているのか何も語ろうとせず、やっと話したと思ったら「犯人の顔は見ていない、忘れ物を取りに来ただけ」と答える。
- 濱口とシャオリーが頻繁にメールのやりとりをしていたことがわかり、話を聞く。スマホの自動翻訳で名前が「李雨欣」と教えられる。西村を交えて話を聞くがシャオリーは怒って出て行く。西村は「社長との恋愛関係を知られたくないのでは」と語る。冠城が「シャオリーがワンタン麺と連呼」と言い、右京は出し子の「王東明(ワン・トンミン)」のことではないかと思って調べると王は半年前までシャオリーと同じ会社で働いており、出身地もシャオリーと同じと判明。王の通訳は西村が担当しており、角田に確認すると「ずっと黙秘していたが西村が頑張ってやっと自白した」とのこと。
- 西村に話を聞くと、「王はかつて働いていた時に賃金の支払いで社長ともめたからその腹いせに社長を殺したのではないか」と言っていたが、出し子として逮捕されていたため犯行は不可能だから訳さなかった、何を通訳すべきかは警察官として判断しているつもりとのこと。
- 濱口が持っていたスマホがATM引き出し事件があった時間帯に集中して使われており、出し子とのやりとりに使われたものと判明。
- 捜査一課と組対五課で闇金業者を取り調べ。「濱口には出し子の手配と集金をさせた、借金を返す前に殺されたため金の行方は知らない」と供述。
- 右京は西村に「『ロスト・イン・トランスレーション』という言葉があるが、通訳者が要約することで逆に真意がロストして会話が通じなくなることだが意図的にそれをしたのではないか」と聞くが、西村は「警察官なら証拠くらい示すべき」と一蹴。冠城は王に会い、西村が王にした「身の上話」のことを聞く。
- 西村を通訳にもう一度シャオリーに話を聞く。「濱口は出し子の手配で大変だったはずで女性従業員を食事に誘う暇はなかったはず、あなたを通じて中国人の出し子を募集していたのではないか」と聞くと、「私は何も知らない」と答える。「シャオリーの母親は労働者の日本への手配をしておりこの会社以外の労働者とも面識があったはず、濱口はその人脈に目をつけ、あなたの協力に対して報酬を払うということではないか」と聞くと、やはり「何も知らない」との答え。そこに美間(濱口の会社の通訳)を呼ぶと、美間は「西村は正確に伝えていない、しらを切れと言った」と言う。冠城は王から「西村の母親は王と同じ村に住んでいると言い、王は西村の母親と知り合いで再婚して妹がいるが日本にいる」と聞いた話をする。右京は西村に「シャオリーはあなたの母親の娘、つまり妹。王は出し子のバイトはあなたの妹からあっせんされたと打ち明けたのではないか」と聞く。「シャオリーは『協力すれば従業員の未払い賃金を払う』と濱口に言われて協力するしかなかった」という王の供述を西村は消し、その数日後濱口殺害事件でシャオリーと会うことになり、事件の関与を否認するように伝えたのだろう。さらに「母親の元にシャオリーを無事帰してやりたいと思ったのでは」と聞き、「(西村)欣也、(李)雨欣に使われている欣は喜びという意味、本来ならあなた方の出会いは喜びをもって迎えられるべきなのに今は互いに素性を明かせないでいる、本当にこんなことを望んでいるのか」と続ける。そしてシャオリーに対し、「真実を知っていますね、しかし何らかの理由があって犯人を守ろうとしている、あなたは犯人を見ましたね」と聞くと、シャオリーは「知らない、西村は兄ではない」と答える。
- 塹江(濱口の会社の専務)が金を持って逃げようとしたところに、伊丹らが現れて「事件の直後防犯カメラにあなたが写っていた」「あんたが社長を殺害したんだな」と迫る。塹江は「この金は従業員たちに渡す金だ」と逃げようとするが、逮捕される。
- 西村は依願退職。シャオリーは何も言わずに帰国したが、母親からは「ありがとう」と電話があったという。
感想/気になる点など
- 「出し子」とされる藤山賢太郎の犯罪経歴報告書に、今回の事件がすでに記載されているのはどういうこと?
- 濱口からシャオリーへのメールの記録、画像と説明文が一致しない。
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
鈴木杏樹:月本幸子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
浅利陽介:青木年男
森迫永依:李雨欣(シャオリー、濱口ライテック従業員)
矢野浩二:西村欣也(警視庁警務部教養課通訳センター通訳捜査官)
越村公一:塹江悟濱(濱口ライテック専務)
魏涼子:美間幸美
辛島陽一:王東明(半年前まで濱口ライテック株式会社に勤務)
伊原農:濱口裕一郎(濱口ライテック社長)
志水正義:大木長十郎
久保田龍吉:小松真琴
佐久間麻由:濱口美鈴(濱口の妻)
高尾悠希:辻(通報でやってきた所轄の警察官)
德秀樹(徳秀樹):服部(濱口に金を貸していた闇金業者)
藤井健人:藤山賢太郎
木下彩:リポーター
王暁東:西村の日本語会話の生徒
主な複数回出演者
- 越村公一は石田正治役で相棒8 第3話「ミス・グリーンの秘密」、辻正樹役で相棒11 第15話「同窓会」に出演。
- 魏涼子はホテルのフロント役で相棒7 第1話「還流~密室の昏迷」、高柳沙織(ゴールド・サーチ社長)役で相棒13 第17話「妹よ」に出演。
- 德秀樹は名義屋役で相棒9 第8話「ボーダーライン」、成田(巡査)役で相棒11 第18話「BIRTHDAY」、服部(闇金業者)役で相棒16 第18話「ロスト~真相喪失」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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ニュースでリポーターがいた場所 | デックス東京ビーチ(シーサイドモール前)[HP] |
濱口ライテック | ヒノデメタル株式会社[HP][地図] |
エトワール大幡台(濱口の住んでいるマンション) | 稲城市のマンション1618 |
右京が西村欣也と話をした屋上 | 横浜中華街の建物1618[地図] |
青木が解析した防犯カメラの映像の場所 | 東映通り[地図] |
ラストで右京と冠城が歩いた場所 | 横浜中華街(関帝廟通り)[HP][地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
デックス東京ビーチ(シーサイドモール前)[HP]:ニュースでリポーターがいた場所
ヒノデメタル株式会社[HP]:濱口ライテック
稲城市のマンション1618:エトワール大幡台(濱口の住んでいるマンション)
横浜中華街の建物1618:右京が西村欣也と話をした屋上
東映通り:青木が解析した防犯カメラの映像の場所
横浜中華街(関帝廟通り)[HP][当ブログの記事]:ラストで右京と冠城が歩いた場所
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