放送日:2019年1月23日
あらすじ
公式
中園の依頼で特命係が幽霊屋敷を捜査
次々に起こる不可解な現象の正体は!?中園参事官(小野了)が、霊感があるという妻に尻を叩かれ、特命係に奇妙な依頼を持ち込んできた。聞けば、依頼主は中園の妻の知人らしく、引越し先の家で次々に不可解な現象に見舞われているため、原因を突き止めてほしいという。心霊関係が苦手な亘(反町隆史)は難色を示すが、以前から幽霊の存在に興味がある右京(水谷豊)は大乗り気。問題の家を調べ始める。心霊現象を訴えているのは、宮川厚子(南野陽子)という主婦で、2か月前に引っ越してきたその家は、夫の亡くなった義父母のものだったという。厚子によると、義母のタンスの引き出しが開いていたり、誰かが階段を上る音が聞こえたりと、おかしなことが続いているらしい。その後も不可解な現象はエスカレートしていき、ついには命を落とす者まで出てしまう。右京と亘は、起きてしまった変死事件と、宮川家の一連の心霊現象との関連を調べるが…!?
浮かび上がる血の手形、現れては消える死者…
次々に起こる怪現象はトリックか? それとも…!?
季節外れの怪談話の真相解明に特命係が挑む!ゲスト:南野陽子
ネタバレあり
- 中園が「妻の知人の引越し先の家で次々に不可解な現象に見舞われているため原因を突き止めてほしい」という依頼を特命係に持ち込む。
- 右京と冠城は問題の家を調べ始める。心霊現象を訴えているのは、宮川厚子という主婦で、2カ月前に引っ越してきたその家は、夫の亡くなった義父母のものだったという。厚子によると、義母(清子)のタンスの引き出しが開いていたり、誰かが階段を上る音が聞こえたりと、おかしなことが続いているらしい。話を聞いていると向かいに住む幾代が来て家の改築の話をして帰る。
- 厚子が家で義妹の小枝と話していると、消したはずの仏壇のろうそくの火が勝手についたり、干しているシーツに手形が付いたりする。
- 右京と冠城が厚子が以前住んでいたマンションで話を聞くと、厚子は以前怪しい影を見たなどと幽霊騒ぎを起こしていたことがわかる。
- 厚子が家に1人でいると、庭に亡くなった義母と思われる人影を見掛けるがすぐに消え、帰ってきた夫にシーツの手形を見せようとしたら手形が消えている。
- 幾代がジョギング中に階段から転落して死亡。
- 右京が厚子に話を聞くと、厚子は「幾代を殺したのは義母だと思う、ゆうべうちにも来た、仏壇のろうそくの火がついたりシーツに血の手形が付いたりした」と言う。右京が仏壇を見るとろうそくはなく、誰のかわからない位牌を発見。
- 冠城が二葉(小枝の娘)に話を聞くと、「母(小枝)は家の改築に反対している、幼稚園の頃に桜の木の下で遊んでたらいつもの祖母とは全然違う顔で腕を捕まれて祖父もゾンビのような顔をしていた、あの家にいたら伯母さんはまいっちゃうんじゃないか」という。
- 右京は「血の手形はフェノールフタレイン溶液とアルカリ溶液を混ぜたインクによるもの、しばらく放置しておけば空気中の二酸化炭素と中和されて消える、ろうそくの火が勝手につくのもマジックキャンドルを利用したもの、厚子さんが火に気を取られている隙に小枝さんがシーツに手形を付けたのだろう、夜中に現れたのも清子さんの着物を着て白髪のウイッグを着けた小枝さん、幾代さんも幽霊を見たのかもしれないが本当の幽霊は小枝さんではない気がする」と推理。
- 厚子が1人で家にいると電話が鳴り、出ようとすると落雷で停電。階段がきしむ音がして階段を見ても誰もいない。窓ガラスが割れ、奥には清子の姿が見えて厚子が叫ぶと、右京と冠城がブレーカーを上げて入ってくる。右京が出てくるよう言うと、清子の着物を着た柊一(厚子の夫)が姿を現す。
- 柊一に「幽霊は2人いた、幾代さんの死体に付いていたのはファイバー製の人工毛でくしに付いていたのは人毛、たんすの引き出しを開けたり最初に心霊現象を起こしたのはあなたで小枝さんがろうそくや血の手形で演出、小枝が扮装した幽霊は最初はあなたの家、そして幾代さんの前に現れた、改築されると困るよっぽどの理由があったんじゃないか、仏壇の奥にひっそりと祭られている位牌と関係あるんじゃないか、位牌の主は30年前に失踪したあなたの叔父ではないか、人が1人亡くなっており幽霊騒ぎはあなたの家族だけの問題ではなくなっている、改築を阻みたかった本当の理由は何か」と聞くと、「小さい頃両親が夜中に叔父の死体を桜の木の下に埋めたのを小枝と一緒に見た、叔父は売れない絵描きであちこちに借金を作り何かにつけては面倒を起こす親族中の厄介者だった、叔父は1枚の絵を残して旅に出たと聞いた、そのことについて両親と話したことはない、両親が亡くなって家の秘密は私が守らなければならなくなった、改築で発覚するのを恐れたのもあるが家自体が叔父の墓で改築してほしくなかった、妻は心霊現象を信じるたちなので母の霊が止めていると思えば改築を諦めるのではないかと思った」と説明。
- 小枝は「改築を勧めるのをやめさせたくてほんの少し脅かす気だった、突き落とすつもりなんてなかった」と供述。
- 家を調べ、桜の木の下から骨が発見される。また、右京は「峰夫(柊一の叔父)が最後に描いた絵」の裏を見る。
- 鑑定の結果、峰夫は首をつって亡くなったと思われると伝えると、柊一は「階段を血が伝っていたので刺し殺したと思った」と言うが、右京は「階段から血液反応は出たがわずかなものだった、子どもの目には血があふれていたように映ったのだろう」と説明。また、絵の裏に「願わくは 花のもとにて 春死なむ」と血で書かれているのを見せ、「峰夫さんは死を願って生まれ育ったこの場所に戻ってきたのではないか、たびたび口論していたというのも自殺を口にする峰夫さんを止めていたのかもしれない、しかしとうとう2階で首をつってしまった、残された絵には桜の下で眠りたいという歌が書いてあった、そのため違法であると知りながら桜の木の下に埋めたのではないか」と説明。そこに俊介(厚子の息子)が帰ってくる。
- 一件落着したかに見えたが、右京は「一つだけわからないことがある、厚子さんは誰かが階段を上る音を何度も聞いているがその件だけは柊一さんも覚えがないと言っている」と口にする。
感想/気になる点など
- 消えるインクやマジックキャンドルの話をしている時に冠城が「昨夜現れた幽霊」と言っているが、幽霊が現れた翌日の服と違う。
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
鈴木杏樹:月本幸子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史(山中たかシ):芹沢慶二
山西惇:角田六郎
浅利陽介:青木年男
小野了:中園照生
田中隆三:益子桑栄
南野陽子:宮川厚子
三上市朗:宮川柊一(厚子の夫)
春木みさよ:円山小枝(柊一の妹)
竹内都子:工藤幾代(宮川家の近所)
白本彩奈:円山二葉(小枝の娘)
塩田朋子:宮川清子(柊一、小枝の母)
浅見小四郎:横塚(厚子と柊一が以前住んでいたマンションの管理人? 自治会の人?)
久保田龍吉:小松真琴
辻大樹:宮川俊介(厚子の息子)
深月ユリア:ホラー映画の出演者
石井浩:柊一、小枝の父?
岡本正仁:
碓井由美:
内田吏音:宮川柊一(少年時代)
井上風宇子:小枝(少女時代)
金子乃彩:円山二葉(少女時代)
主な複数回出演者
- 三上市朗は堀江恵一役で相棒7 第17話「天才たちの最期」に出演。
- 春木みさよは肥田育恵役で相棒3 第10話「ゴースト」、勝瀬円香役で相棒13 第6話「ママ友」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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宮川俊介の卒業式の写真を撮った場所 | 東映東京撮影所 正門前[地図] |
宮川清子の病室 | 東映東京撮影所 No.6ステージ 303(おそらく) |
宮川家が以前住んでいたマンション | 世田谷区のマンション0716 |
工藤幾代が死んだ場所 | 石神井川沿いの道(南田中橋付近)[地図] |
工藤幾代が死んだ場所が見える橋 | 南田中橋(石神井川)[地図] |
警視庁 右京と冠城が宮川柊一に話を聞いた部屋 | 川崎マリエン 第5会議室[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
東映東京撮影所[当ブログの記事]:宮川俊介の卒業式の写真を撮った場所、宮川清子の病室
世田谷区のマンション0716:宮川家が以前住んでいたマンション
石神井川沿いの道(南田中橋付近):工藤幾代が死んだ場所
南田中橋(石神井川):工藤幾代が死んだ場所が見える橋
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(右京と冠城が宮川柊一に話を聞いた部屋)
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