打者走者が1塁を駆け抜ける際に一塁手との衝突を回避するためにフェアグラウンドに入った場合の判定

今日の試合、9回表1死走者なしでピレラの打球はサードゴロ。
しかし送球が本塁側に逸れ、ファーストボーアはファールグラウンドに流れながらキャッチ。
走ってきたピレラにタッチしようとしたもののピレラは避けつつ倒れながらベースに触れた後フェアグラウンドに転がってボーアにタッチされてアウトの判定。
そこで佐々岡監督がリクエストをしてリプレイ検証。
審判団はなかなか出てこなかったものの、最終的にはアウトと判定されました。
ここで思い出すのが緒方が退場になるきっかけとなったプレイ。

【広島】緒方監督退場の舞台裏を審判に聞く「菊池は二塁に向かう意思見せた」 - スポーツ報知
 広島・緒方監督が4日の巨人戦(マツダ)で、初回に退場処分となった。

 広島・緒方監督が4日の巨人戦(マツダ)で、初回に退場処分となった。

 1死から菊池がショートへの強いライナーを放つ。坂本勇がこれをはじき、素早く一塁に送球したが、送球が高く浮いて一塁手の中島がジャンプして捕球。ベースから足が離れてセーフとなった。

 中島はそれた送球を懸命に捕球した時、ちょうど菊池が駆け抜けるコースにいたため、菊池は衝突を避けようとフェアラインの内側へ駆け抜けて転倒。その後、慌てて起きあがって一塁へヘッドスライディングで戻ったが、冷静に中島がタッチして、一塁塁審の橘高審判員はアウトとした。

 このプレーに関して、緒方監督がベンチを飛び出して審判団に抗議。審判団が緒方監督からリクエストを受けつける形でリプレー検証し、判定通りアウトに。緒方監督は再びベンチを出て審判団に詰め寄ったが、リクエストで出た判定については抗議できない、という取り決めがあるため、退場が宣告された。

 試合後、一塁塁審の橘高審判員が以下の通り取材に応じ、詳細を説明した。

 橘高審判員「最初に緒方監督から言われたのは『(菊池が)セカンドに向かう意思がなかったんじゃないか』という話で、こちらはセカンドに向かうと判断した、うかがった、そういう動きに見えた、とジャッジメントしてアウトにしました、と。そうしたら(緒方監督から)『リクエストしてくれ』と。『アウト、セーフならできる』と言ったら(緒方監督から)『見て欲しい』と。審判団で集まって、取り決め通り、アウトかセーフのリクエストを受けて、リプレー検証して、その結果をアウトと従来通りしました」

 ―菊池が二塁に向かう意思があったか、なかったか、という点はリプレー検証では行われていない?

 「(駆け抜けた後、ヘッドスライディングで帰塁した際のタッチプレーの)アウト、セーフです」

 ―リクエスト、リプレー検証の後、緒方監督が再度出てきて抗議に来た

 「あちらは『説明して欲しい』と言っていましたが、リクエスト、リプレー検証の結果が最終ですから、もうそれ(抗議)はできないと徹底して、取り決めにありますから。そのことは言ったけど、監督が引き下がらなかったので退場にしました」

 ―菊池が二塁に向かう意思があった、なかったか、はリクエスト対象外

 「それをリクエストできると思っていたか私は分からないですが、できないので。それはできない、と一番最初に言っています」

 ―菊池が二塁に向かう意思があったか、なかったかについては、グラウンド上での判定が全て?

 「そういうことです」

―菊池は一塁にヘッドスライディングで戻ろうとした動きが、二塁へ向かう意思と判断した?

 「その前に(駆け抜けた直後に)ちょっと起きあがった時に、そういうふうに私は判断しました」

これ、記事にはありませんが、緒方は「リクエストをしてください」と言われてリクエストをしたらアウトにされたんですよね。
緒方は「菊池が2塁に向かう意思があったかどうかを含めて検証してもらえる」という認識で。
1塁に戻ろうとしたのに間に合わずタッチされたのは火を見るより明らかだったので、それ以外検証してもらう内容などどう考えてもない。
しかし、橘高は「それをリクエストできると思っていたか私は分からないですが、できないので。それはできない、と一番最初に言っています」などと抜かす。
この時、球審だかが言った「リクエストをしてください」というのはじゃあどういうことなんだよ、と。

とにかくそういうことがあったのですが、この時の橘高の話によると「2塁に向かう意思がなければフェアグラウンドに駆け抜けてタッチされてもアウトにはならない」はずなんですよね。
なのに今日の判定でアウトになったのは……ピレラがボーアのタッチを避けながら1塁に触れようとしたけどベースに触れたのが確認できなかった、ということでしょうか。
ちょっと説明がほしいプレイ(判定)ですね。

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