以前指摘した「テイクツーベース」。今日の試合でもありました。
以前の記事は下記。
テイクツーベース
プロ野球よりは草野球でよく使われる「テイクワンベース」という言葉。送球がベンチやスタンドに入るなどした場合ボールデッドとなり、ランナーが1つずつ進塁できるというものですね。草野球では「テイクワンベース」とされていますが、本当は状況によって「...
今日の試合では、2死12塁(1塁ランナーは松山、2塁ランナーは鈴木誠也)で打者は坂倉。
坂倉はレフト前ヒットを打ち、2塁ランナーがホームを狙ってレフトはバックホーム。
クロスプレーというタイミングでしたが、キャッチャーがボールを弾いてボールはベンチへ。
そのため、松山もホームへ還り、坂倉は2塁へ。
それを実況は「ボールがベンチに入った時に3塁に到達していた松山はテイクワンベースでホームに還り、坂倉は1塁で止まっていたから2塁まで」と説明していたけど、実際にはテイクツーベースで、起点となる塁は以前の記事で説明した通り
どの塁を起点とするかというと、打球を処理した直後の内野手の送球の場合は投球時に占有していた塁、それ以外は野手の手からボールが離れた時に占有していた塁
と、今回のケースで言えばレフトがボールを投げた瞬間に占有していた塁が起点となるわけです。
つまり、レフトが投げる前に松山は2塁に到達していたのでそこから2つ進んでホームへ還り、坂倉は1塁に到達していなかったのでホームから2つで2塁まで行ったのです。
難しいルールではないと思いますが、実況の人ももう少し勉強してほしいですね。
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