放送日:2021年1月20日
あらすじ
公式
人気落語家が高座のさなかに客前で絶命
ただ一人、事件性を疑う右京の勝算とは?噺家の椿家一門の師匠である椿家團路(笹野高史)が、公演中、高座で古典落語『死神』をやっているさなか、突然倒れ、そのまま息を引き取った。『死神』は、今にも消えそうなろうそくが、「お前の寿命だ」と死神に宣告された男が、死神から渡された新しいろうそくに火を移そうとするが、うまくいかず、そのまま命を落とすという演目。團路は、そのオチの部分で、高座に倒れ込む“仕草”をしたまま、動かなくなってしまったのだった。團路は高齢の上、がん闘病中で余命宣告を受けていたことから、病死と判断されたが、たまたま現場に居合わせ、一部始終を目撃した右京(水谷豊)は、事件性を疑う。亘(反町隆史)や捜査一課の面々は、右京の見立てに半信半疑だったが、それでも右京には確信があるようで、独自の捜査を始める。調べると、團路の周囲には、弟子たちをまとめる小ん路(林家正蔵)、團路のセクハラに悩んでいた路里多(立石晴香)のほか、テレビでの活躍に苦言を呈されていた弟子や破門されたばかりの若手など、クセモノ揃いの弟子たちがいて…!?
舞台上で倒れた落語家の死は、病死か殺人か!?
疑惑の渦中には、それぞれに動機を抱えた弟子たちが…
右京が落語になぞらえた“死神”の正体を暴き出す!ゲスト:林家正蔵 立石晴香 笹野高史
ネタバレあり
- 「椿家團路一門会」で椿家團路が古典落語「死神」を演じていたが、サゲは言葉ではなく動きで落とす「しぐさオチ」で倒れ、本来はすぐに起き上がるはずが倒れたままで弟子たちが駆け寄って来たところで幕が下りるが、團路は死亡が確認される。團路はがん闘病中で余命宣告を受けてたこともあるため病死と判断されたが、たまたま見に来ていた右京は弟子の怪路が大げさに悲しんでいるのを「犯人の常套手段」と捉え、殺人ではないかと疑う。また、破門された弟子の駄々々團が来ていたことも気に掛ける。
- 翌日右京が團路の家に行って「團路の蔵書を見たい」と上がらせてもらい、「一門会 死神で新趣向 愉快」というメモを見つける。
- 駄々々團が破門になった理由を聞くと、総領弟子の小ん路は「師匠の物を勝手に売ったため」と言い、前座になったばかりの路里多は「師匠は甘い物が大好物だったが盗み食いしてたから」と言う。
- 弟子たちをホールに集め、駄々々團の破門の理由を聞くと「勝手に売ったのと盗み食いの両方」と認める。そこで窃盗容疑で連行しようとするが、「勝手に売ったのはうそ」と撤回。しかし右京は「盗み食いというのもうそだと考えている、團路の家に行った際にひと月前の和菓子を見つけた、普段の生活動線からは死角になる場所あったから放置したことになったと思われる、レシートの時刻のあたりで何かあったのではないかと妄想した」と指摘。青木が登場し、團路の家を訪れた男女がおり、男は弁護士だと言う。路里多は慰謝料300万円を要求されて受け入れたこと、それを兄弟子たちに告げて小ん路が「俺たちに師匠は止められない、ならば死神にすがるしかないお迎えが来なけりゃこっちから送り出す、決定的に晩節を汚す前に召されていただくのが師匠のため」と言ったことが脳裏をよぎる。冠城が「弁護士帯同ってことでトラブル、その後トラブルが顕在化した痕跡がないようなので内密に解決した」と指摘。右京は「それがどうやって殺害に結び付いたのかわからないがあの状況で単独での犯行はあり得ない、團路の家にあった『一門会 死神で新趣向 愉快』というメモがあったが特に新趣向はなかった、倒れたままでいることが新趣向だったのではないかと思い至った、いたずら心で死んだふりをして幕が下りたがその後に弟子たちに殺された、毒物を飲ませたかかがせたか注入したか具体的方法はわからないが遺体に外傷などはなかったようだから毒物の可能性大、しかるべく調べれば使用した毒物が検出されると思う」と指摘。伊丹が「葬儀はいったん取りやめて遺体は改めて調べる」と弟子たちに告げる。右京は「どんな理由があったにせよあなた方は間違っている」と断罪、弟子たちはすすり泣く。
感想/気になる点など
- 「だだだだん」言い過ぎでしょ。
- 戸に鍵を付けたところで、廊下から障子を開ければ入ってこれるんじゃないの? あちら側はどこかにつながってないの?
- 「椿家團路一門会」のポスター、路里多の名前も印刷され、駄々々團の名前は手書きっぽく×で消されてる。けど、路里多の名前は駄々々團の破門より後に決まったのだから、路里多の名前を入れられるのなら駄々々團の名前は消せるだろうし、駄々々團の名前を消すのが間に合わないなら路里多の名前も入れられないんじゃない? 「椿家團路とことん落語会」というポスターもあったけど、やはりこちらも駄々々團も路里多も両方載っているし。
- 内村はもうずっとああなの? 調子が狂う……。
- 右京は團路が死んだ翌日に團路の家に行き、ホールに弟子たちを集めた時は團路の家に行ったのを「昨日」と言っている。しかし、團路が死んだのを「ゆうべ」と言っている。
- 右京は「迷った」と言えば勝手に他人の家の中を探索していいと思っているの? 思っているんだろうけど、警察官としての矜持というものはないの? 「初めてのお宅だとよく迷う」ってなんだよ。
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
森口瑤子:小出茉梨(家庭料理こてまり 女将)
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
浅利陽介:青木年男
篠原ゆき子:出雲麗音(捜査一課)
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
林家正蔵:椿家小ん路(噺家、椿家一門の総領弟子)
立石晴香:椿家路里多(板橋百江、噺家、團路の弟子)
水沢林太郎:椿家駄々々團(團路の弟子だったが破門)
遠山悠介:椿家怪路(噺家、團路の弟子)
紺野ふくた:椿家いろ里(噺家、團路の弟子)
植木紀世彦:椿家丈團(團路の弟子)
大森寛人:井村修(弁護士)
良田麻美:川勝路子
笹野高史:椿家團路(噺家、椿家一門の師匠、落語界のスケベ王ランキングで東の横綱)
主な複数回出演者
- 植木紀世彦は小峠役で相棒13 第18話 「苦い水」に出演。
- 良田麻美は由佳(山田工務店 社員)役で相棒5 第2話 「スウィートホーム」、新田玲奈(取材を受けていた妊婦)役で相棒10 第17話 「陣川、父親になる」に出演。
- 笹野高史は沖健次郎(ヨツバ電機 工場長)役で相棒4 第6話 「殺人ヒーター」、亀井雄吉役で相棒15 第12話 「臭い飯」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
---|---|
椿家團路邸 | 目黒ハウス |
小ん路らが話をしていた境内 | 長光山 妙典寺[地図] |
駄々々團と路里多が歩いていた場所 | 石神井公園[地図] |
椿家團路一門会を行った会場 | 六行会ホール[HP] |
椿家團路一門会を行った会場の楽屋 | 山野美容専門学校 楽屋[HP] |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
冠城らが小ん路に話を聞いた喫茶店 | 珈琲館&サルーン 騎士道[地図] |
川勝路子と井村修が椿家團路の家に行く時に通った道 | 上大崎2丁目の道[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
目黒ハウス:椿家團路邸
長光山 妙典寺:小ん路らが話をしていた境内
石神井公園:駄々々團と路里多が歩いていた場所
六行会ホール[HP]:椿家團路一門会を行った会場
山野美容専門学校[HP]:椿家團路一門会を行った会場の楽屋
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(刑事部長室)
珈琲館&サルーン 騎士道:冠城らが小ん路に話を聞いた喫茶店
上大崎2丁目の道:川勝路子と井村修が椿家團路の家に行く時に通った道
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