「医療クラスタ」の発言の疑問点 その9(手を洗う救急医Taka(木下喬弘)氏の発言について その3)

Taka氏がまた何やら言っています。

「検査についてちゃんと書け」と言われたので、過去に何度も説明しているツリーを載せておきます。

とりあえずこれを最後まで読んだら、言わんとしていることはわかると思います。

というわけで、その過去のツリーを読んでみます。

検査に関して今一度整理すると、「検査そのもの」は絶対に感染を治さないし流行を収束させないので、検査後の戦略が極めて重要です。

それはそうでしょうね。ですが……

例えば、検査感度を90%、特異度を99.99%としても、事前確率が30%の集団に検査をしたら

では濃厚接触のない無症候者の場合はどうでしょうか?

事前確率が0.01%とし、感度90%、特異度99.99%とすると

上記の仮定は明らかに間違っています。
「特異度」の計算にヒューマンエラーであるコンタミを入れるのが適切かというと疑問がありますが、「偽陽性」の多くはコンタミであると想定して特異度の数値を仮定していると思われ、その場合は事前確率が変わればコンタミの発生頻度も変わり、結果特異度も変わります。
なのにそれを反映していない仮定を置いて効果を検討するのは間違った結論に至るだけです。
これはやっぱり、立派な「検査抑制派」ですね。

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