放送日:2021年10月20日
第1話 「復活~口封じの死」の続き。
あらすじ
公式
罪に陥れられた亘が免職の窮地に!
ITの申し子が遺した危険な罠とは!?右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が、自室で死んでいる中郷都々子(織田梨沙)を発見した。一見、自殺に見えるが、玄関は施錠されておらず、部屋が冷房で極端に冷やされているという、不可解な点もあった。それでも捜査一課は、都々子の死を、自殺として処理。納得いかない右京と亘は、捜査を続行しようとするが、亘が罪をなすりつけられた“鍵泥棒”の一件が尾を引く。形式上、特命係を統括している峯秋(石坂浩二)が、マスコミに糺弾されるなど、外部から圧力が掛かったのだ。背後には、官房長官・鶴田翁助(相島一之)の暗躍があると思われるが、尻尾を掴むことはできない。そればかりか、これまでの経緯から、亘が免職の危機にさらされる。しかし、ひるまない右京は、加西周明(石丸幹二)が遺した“鍵”に鶴田の弱点が隠されていて、それこそが一連の出来事の真相解明の足掛かりになると推理。右京と亘は、青木(浅利陽介)をともない、鍵が示す“ある場所”を訪れるが…!?
時の官房長官の周囲で相次ぐ不審な死…
真相解明の鍵は加西が仕掛けた巧妙な罠!?
権力の巨大な壁が特命係に立ちふさがる!ゲスト:相島一之 織田梨沙 石丸幹二
ネタバレあり
- 中郷都々子の部屋の現場検証が行われ、右京は「彼女が鍵泥棒の真犯人、しかも自殺ではない」と説明するが自殺として処理される。
- 官邸からのリークと思われる「(冠城の)不可解な不起訴 甲斐峰秋による圧力」という記事が出る。
- 右京と冠城が内村に「鍵泥棒容疑も不起訴処分も鶴田に仕掛けられた、鍵泥棒の真犯人は中郷都々子」と説明すると、「犯人を知っていたくせに犯行を認めた、警察を愚弄する行為、不正義は断じて許さん」と冠城が免職の危機に。
- 柾七平に話を聞くと、「庸子の遺体との対面は病院の霊安室みたいなところ、案内してくれた法務省の職員は身分証をちらっと見せてもらっただけ、30前の若い人で佐野と言っていた」という。調べると法務省にそのような職員はいないと判明。
- 中郷都々子を解剖したらテトロドトキシンが検出される。
- 「峯秋が愛人芸者に店を持たせた」という内容の記事が出ることがわかり、峯秋もこてまりに来店。そこで右京と冠城に「鶴田を完膚なきまでにたたきつぶせ」と命令。
- 加西の鍵を三門に返却する前に右京が似た鍵とすり替えており、青木に協力を依頼。一度は断られるが、「正体をこっそりのぞき見るだけ」とそそのかして協力させる。青木は「鍵が古いタイプで、加西が一棟買いした数ある物件の中でも最初期の物件」とにらみ、「幽霊ビル」と呼ばれるビルへ行く。入り口には鍵が掛かっていたが、例の鍵で開いて中に入る。数ある部屋の中で一つだけ鍵の開いている部屋があり、そこには他の部屋の鍵が並んでいたが、特別会議室の鍵だけないのでそこへ行ってみることに。
- 女(前回中郷都々子を尾行していた)の遺体が発見され、所持していた携帯電話から栗橋が身元確認のために呼ばれるが、栗橋は何も話さず帰る。
- 右京らが特別会議室に行くと鍵が掛かっていたが、ドアの前の鉢植えの下に鍵があったので開けて入る。そこにはパソコンがあり、起動すると「加西周明の館」というアイコンを発見。そこへ美彌子から電話がかかってきたので部屋の外に出ると若い男を発見したため確保する。美彌子からの電話は「栗橋が遺体の身元確認のために呼ばれた」というもので、右京は所轄署へ向かう。冠城は男を建造物侵入で現行犯逮捕。
- 右京は遺体を見て都々子とカラオケボックスにいた時に見掛けた女と気付く。また、女の遺留品の鍵が都々子の部屋のものと似ていたことから、女が都々子を殺したと考える。
- 冠城は男を特命係で拘束。青木が隙を突いて男の写真を撮る。また、男の携帯電話に着信があり、それは栗橋からだった。そこで柾七平に写真を送ると、「法務省の佐野」と名乗っていた人物と確認。
- 女の遺留品の鍵で都々子の部屋の鍵が開くことを確認。
- 栗橋を連行し、取り調べを行う。栗橋は鶴田から「泣いて馬謖を斬る、君の一番の心配の奥さんとお子さんたちの心配はいらない、一生何不自由なく暮らせる、それどころかぜいたくに暮らせるだけのものをすぐに送る」と言われたことを思い浮かべ、「女の身元はわからない、いうなれば彼女は消去装置、(都々子を殺させたのは)指示がなくても必要なことはやる、かばっているのではなく事実」と供述。右京は、女の遺留品の献立の内容から、「出張料理人として加西を殺したのもあの女」と指摘、風貌が違うという指摘には冠城が「整形と肉体改造の結果」と答え、右京は「加西の部屋から採取されていた指紋の一つとあの女の指紋が一致」と指摘。
- 鷲見(幽霊ビルにいた男)も連行されていたが、美彌子が峯秋を守るために鶴田と交渉し、「鍵と鷲見を『返却』する」という条件で穏便に済ませることに。
- 冠城は「鷲見は奪還しなければならなかったキーパーソン」と解釈、右京も「これで柾庸子の件は全てフェイクだったと確信した、自殺などではない」。
- 階(柾庸子担当の検事)に話を聞くと、「柾庸子を移す許可は出しておらず事後承諾、近くのERに移したとか言ってた、担当者は『さの』」という。
- 青木は「幽霊ビル」に行った際にパソコンを遠隔操作できるよう仕込んでおり、特命係で仮想世界の「加西周明の館」に入る。
第3話 「復活~最終決戦」へ続く。
感想/気になる点など
- 今回殺された「殺し屋」(松本享子さん)、先週見た時に「松本海希さん(料理人に扮して加西を殺した)みたいな笑顔だな、この人も殺し屋という印象を持たせたいのかな」と思ったんだけど、まさか整形と肉体改造をした同一人物という設定だったとは(でも、加西が殺されてから今回の話が始まるまで1週間ぐらいのはずなんだけど、そんな短期間で整形と肉体改造なんてできるの?)。遺留品のハートは殺した人の数ってこと? 8個は加西とボディーガードで、離れた1個は中郷都々子で。 ※相棒19 第20話 「暗殺者への招待~宣戦布告」を見返したら、加西を殺した後でハートのシールを貼ってました。
- 柾庸子は死んでなさそうな気は最初の予告からしてたけど、やっぱり死んでなかったか。で、「殺し屋」はきちんと中郷都々子を自殺に見えるように殺したんだけど、柾庸子がそれを知って、冷房をつけて鍵も開けっぱなしにしたか。さらには柾庸子が「殺し屋」を殺した……ってなるの? ぶっちゃけ、前の殺し屋(松本海希さん)に頼んで今回の殺し屋(松本享子さん)を殺させたのかも、と思ったけど同一人物ってことですぐに消えてしまったし。出てきた中では、殺せるのは鷲見くらい? 毒を盛れば柾庸子が単独でも殺せるだろうけど。
- 右京、手袋持ってないのかよ。前はいつもポケットから出してただろ。なんで借りるんだよ。
- 伊丹「自分ら、棚に上げてなきゃな」ってまったくその通り。わかってるじゃん。
- ロックハート城、行ってみたいな。
- 「小山町フィルムファクトリー」じゃなくて「小山フィルムファクトリー」のようだけどな。固有名詞は大事にしようよ。
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追記
- 特命係というか冠城というか、「手錠を持たない」というドグマはなくなったの?
- 女が持っていた献立表について「3月7日から14日までの献立なんですけど、その期間、加西周明が出張料理人を雇っていた期間と見事一致するんです」って、献立表には3月5日から書いてあって、「期間が見事一致」はしていないのではないか? あと、「3月5日(土)」となっていて、2021年の曜日としては間違っている。右京は曜日で年がどうこう言ってたこともあるけど、これはスルーするの?
- 刑事部長室、「規矩」という字が飾られているけど、「動作などが正しく行われること」という意味があるようで。
- 右京らはゴーグルを着用する際にはグローブをしてなかったけど、「加西周明の館」に入った時にはグローブをしている。ゴーグルの後にグローブしたの?
キャスト
水谷豊:杉下右京
反町隆史:冠城亘
森口瑤子:小出茉梨
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
浅利陽介:青木年男
篠原ゆき子:出雲麗音
神保悟志:大河内春樹
田中隆三:益子桑栄
片桐竜次:内村完爾
小野了:中園照生
相島一之:鶴田翁助(内閣官房長官)
織田梨沙:中郷都々子
味方良介:鷲見三乘(元刑事、内調の協力者)
陰山泰:栗橋東一郎(内閣情報官)
辻本祐樹:階真(東京地検 検事)
長江英和:柾七平(柾庸子の叔父)
佐野光洋:糸以蔵(所轄の刑事)
松本享子:殺し屋
岩田知幸:中郷都々子の父親
岡村まきすけ:記者(官房長官の記者会見?)
中込博樹:所轄の刑事
石丸幹二:加西周明
杉本哲太:衣笠藤治
仲間由紀恵:社美彌子
石坂浩二:甲斐峯秋
主な複数回出演者
- 岩田知幸は広人の中学の担任役で相棒9 第10話 「聖戦」、駒形等(黒水署 警部補)役で相棒15 第10話 「帰還」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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警視庁 廊下 | 川崎マリエン 交流棟の廊下[HP] |
警視庁 副総監室 | 川崎マリエン 第7会議室[HP] |
警視庁 刑事部長室 | 川崎マリエン 第6会議室[HP] |
柾家の墓のある寺 | 観音院 萬福寺[地図] |
右京と冠城が青木と鍵の話をした店 | THE Tender HOUSE[HP][地図] |
白洲臨海パーク(女の遺体が発見された場所) | 東京夢の島マリーナ[HP][地図] |
幽霊ビル(加西の「切り札」の鍵で入れた建物) | 小山フィルムファクトリー[HP][地図] |
白洲臨海パークで発見された女の遺体安置室前の廊下 | 久喜市の病院3棟貸しスタジオ[ロケ地情報] |
白洲臨海パークで発見された女の遺体安置室 | 東映東京撮影所 本館 3階 会議室[地図] |
警視庁 会議室 | 川崎マリエン 第1会議室[HP] |
右京と都々子が話をしたカラオケボックス | JOYSOUND |
白洲臨海パークで発見された女の遺留品を見た部屋 | 東映東京撮影所 本館 2階 会議室[地図] |
栗橋と鷲見が話をした場所 | 品川駅港南口交通広場[地図] |
鶴田と鷲見が会っていた部屋 | 山野美容専門学校 最上階[HP] |
終盤に伊丹らと話をした店 | THAIPAGHETTI[地図] |
仮想世界内の「加西周明の館」 | ロックハート城[HP][地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
川崎マリエン[HP][当ブログの記事]:警視庁(廊下、副総監室、刑事部長室、会議室)
観音院 萬福寺:柾家の墓のある寺
THE Tender HOUSE[HP]:右京と冠城が青木と鍵の話をした店
東京夢の島マリーナ[HP]:白洲臨海パーク(女の遺体が発見された場所)
小山フィルムファクトリー[HP]:幽霊ビル(加西の「切り札」の鍵で入れた建物)
久喜市の病院3棟貸しスタジオ[ロケ地情報]:白洲臨海パークで発見された女の遺体安置室前の廊下
東映東京撮影所[当ブログの記事]:白洲臨海パークで発見された女の遺体安置室、白洲臨海パークで発見された女の遺留品を見た部屋
JOYSOUND:右京と都々子が話をしたカラオケボックス
品川駅港南口交通広場:栗橋と鷲見が話をした場所
山野美容専門学校(最上階)[HP]:鶴田と鷲見が会っていた部屋
THAIPAGHETTI:終盤に伊丹らと話をした店
ロックハート城[HP]:仮想世界内の「加西周明の館」
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