放送日:2023年1月25日
あらすじ
公式
美和子が事件に巻き込まれて意識不明
背景には15年前の通り魔事件が…!?美和子(鈴木砂羽)が取材先の民家で襲われる事件が発生。さらに、現場からホームヘルパーの男性の遺体が発見される。室内を物色した形跡や手口から、窃盗犯の仕業と思われた。美和子は、その家に住む柳沼勝治(忍成修吾)という元受刑者の妻を取材しようとして事件に巻き込まれたらしい。勝治は15年前、通り魔殺人を犯し、長年服役していたが、間もなく出所となった半年前、脳梗塞で倒れ、寝たきりに。世話は、獄中結婚した聖美(陽月華)という女性が担っていた。美和子の取材テーマは、その妻の心境を掘り下げることだった。捜査に乗り出した右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、勝治と聖美の夫婦から事情を聞く。勝治は、体を動かすことも話すこともできなかったが、瞬きや端末への視線入力で意思疎通は可能だった。すると勝治は、「犯人は私も殺そうとしていた」と証言。聖美によると、勝治の出所後、悪質な嫌がらせが頻発しているという。勝治は、15年前の逮捕当時、遺族の感情を逆なでする言動を取っていたため、いまだ恨みの火が消えていないことも考えられた。
出所した元受刑者の周囲で起きた凶悪事件
獄中結婚した女性にはどんな思いが…!?
関係者たちの闇に特命係が光を当てる!ゲスト:忍成修吾 陽月華
ネタバレあり
- 美和子が取材先へ行くと強盗がおり、美和子も襲われる(病院に搬送されて命に別状なし)。しかしホームヘルパーの町岡は殺されており、寝たきりの元受刑者・柳沼勝治も人工呼吸器のチューブが外されており殺されるところだったが美和子がチューブをつなぎ直して助かったという。伊丹らは手口から最近連続して発生している強盗犯とにらんで捜査を開始。
- 柳沼勝治は15年前に通り魔殺人をし、死刑になりたくて犯行に及んだと供述、裁判でも「後悔してるのは1人しか殺せなかったこと、あと2人くらい殺していれば死刑になったのに」と語り遺族に対しても謝罪の言葉は一切なく、結局判決は懲役14年で半年前に出所したが出所直前に脳卒中で倒れて寝たきりの生活(体を動かすことも話すこともできないが目は見えているし耳も聞こえている、視線とまばたきで意思伝達の音声入力やインターネットなどもできる)になっていた。また、3年前に獄中結婚しており、美和子は今回それを取材しようとしていた。
- 右京と亀山は勝治の妻の聖美から壁に落書きされたり窓ガラスが割られたりの嫌がらせを受けているという話を聞く。
- 右京は連続強盗犯はいずれも一人暮らしの高齢者を狙ったものだし犠牲者が出たのも今回が初めてであること、一方で柳沼家には以前から何者かによる嫌がらせが続いていたことから真犯人の目的は連続強盗犯の犯行に見せ掛けて勝治を殺すことだった可能性もあると考える。
- 右京と亀山は佐竹良輔(15年前の被害者の息子)に話を聞くが「嫌がらせは自分ではない」と否定。事件の日は風邪っぽくて一日中寝ていたという。
- 桑村(町岡の上司)によると、町岡は1週間くらい前に競馬で大穴を当てて100万円儲けて闇金から借りた金もそれで返したと言っていたという。
- 美和子は聖美の過去を調べ、聖美は母親の失踪で小学2年から4年まで静岡の親戚の親戚の家に預けられていたがそこで綾(15年前の犠牲者)と姉妹みたいに仲が良かったということをつかみ、右京と亀山に報告。美和子は聖美が勝治と結婚したのは復讐が目的と考える。
- 柳沼家を訪ねて聖美に話を聞くが「綾のことは知らない」と言われる。そして、家の中で話をしていると外でぼや騒ぎ。火はすぐに消され、逃げ出した男がいたため捕まえると佐竹良輔であった。良輔は嫌がらせをしていたことを認め、以前落書きしている時に町岡に見つかったが町岡は「待ってろ、あいつそのうち殺される」と言っていたと供述。
- 右京は「町岡は勝治を殺そうとしていた、事件前に町岡は100万円の借金を返済している、勝治殺害を依頼した人物から前もって報酬をもらっていたとも考えられる、町岡が殺されたのは共犯者がいたからではないか」と伊丹らに説明。連続強盗犯はこの件は無関係と判明したため伊丹らに協力を要請する。
- 町岡の部屋を調べて振り込みの明細書を発見。柳沼家に向かうと外出した聖美と出くわす。
- 町岡の代わりに柳沼家に来た洲本和哉が「今度こそちゃんと殺してやる」と言って勝治の人工呼吸器のチューブを外す。そこに右京、亀山、聖美が来て、聖美が真っ先に飛び込んでチューブをつなぎ直して勝治は助かる。洲本に「町岡の部屋で見つけた振り込みの明細書は洲本に100万円、殺す前金か」と指摘すると、勝治は「ははははは、また失敗か」と笑う。
- 洲本は取り調べで「勝治を殺せば2000万円手に入ると町岡に誘われた、ところが土壇場で急にやめようと言い出したため殺した」と認める。
- 右京と亀山は聖美に「勝治を殺すよう依頼したのは勝治本人、勝治は聖美の復讐心に気付いていた(聖美が勝治の厳罰化を求める署名活動していたのをネットの記事で見た)」と説明。聖美は復讐のために勝治と結婚したこと、15年前に会う約束をしていたが自分が約束の時間に遅れたせいで綾が事件に巻き込まれたので償いに犯人への復讐を誓ったこと、出所直前に脳卒中で倒れた勝治は「俺を殺せ」と言ったが「だったらあの男を献身的に支えていつかあの男が生きる希望を見いだした時に殺してやろう」と思い直したことなどを認める。そして「(勝治が)悔いることなく死ぬなんて許さない、どうやって許したらいいのか」と言うと、亀山は「あなたは十分苦しんだ、もう自分を許してあげて」と語り掛け、右京は「この世に人を殺して解決できることなどない」と言い聞かせる。
- 美和子の記事(聖美へのインタビュー)が雑誌に掲載され、快気祝いも兼ねてこてまり貸し切りで美和子を祝う。
感想/気になる点など
- 忍成修吾さんは「火の玉大王」と言いたいところだが、最近はギロリのイメージが。
- デリッタロウ健在。
- 自転車とぶつかった男(帽子をかぶっていない方)は柳川公輔さんだろうと思いますが帽子をかぶっていた方は所博昭さん?
- 写ったカレンダーは2月。で、23日は赤。去年は赤くなかったけど。
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
森口瑤子:小出茉梨
鈴木砂羽:亀山美和子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
田中隆三:益子桑栄
篠原ゆき子:出雲麗音
陽月華:柳沼聖美(勝治の妻)
忍成修吾:柳沼勝治(15年前に通り魔事件を起こす)
佐久間悠:佐竹良輔(綾の息子)
猪征大:洲本和哉(町岡に代わって柳沼家に派遣されたホームヘルパー)
鳴海心斗:町岡卓也(柳沼家に派遣されていたホームヘルパー)
羽村純子:佐竹綾(15年前の通り魔殺人の被害者)
あづみ昌宏:桑村真琴(訪問介護ステーション あたたかな光 筧坂園 所長)
井上夏葉:聖美が小学2年から4年まで住んでいた家の近所の人
二家本辰己:柳沼家の近所の人(段ボールの火を消す)
柳川公輔:自転車で逃げる佐竹良輔とぶつかった男(帽子をかぶっていない方)
森山のえる:綾(聖美と出会った頃)
阿久津将真:佐竹良輔(15年前)
花鈴:原田聖美(綾と出会った頃)
主な複数回出演者
- 陽月華は栗山佳美(樋本晃一の元妻)役で相棒10 第11話 「名探偵再登場」、今宮礼夏(ダンサー)役で相棒12 第4話 「別れのダンス」に出演。
- 忍成修吾は綾辻隆一(火の玉大王)役で相棒12 第1話 「ビリーバー」に出演。
- 羽村純子は警察病院(?)看護師役で相棒11 第11話 「アリス」、新宿中央病院 看護師役で相棒12 第3話 「原因菌」、横浜海浜中央病院 看護師役で相棒18 第7話 「ご縁」に出演。
- あづみ昌宏は爆破と悠馬を見掛けた郵便局員役で相棒12 第10話 「ボマー~狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ!」に出演。
- 二家本辰己は彬の夢に出てきた男(帽子)役で相棒17 第18話 「漂流少年~月本幸子の覚悟」、稚内中央署 捜査員役で相棒18 第2話 「アレスの進撃~最終決戦」に出演。
- 柳川公輔は多数出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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冒頭美和子がいた場所 | 練馬駅前[地図] |
柳沼宅 | 久が原ハウス[HP] |
美和子が搬送された病院 | 久喜市の病院3棟貸しスタジオ[ロケ地情報] |
15年前の事件の場所 | 川口西公園[地図] |
15年前の事件の時に柳沼勝治が逮捕されて車に乗せられた場所 | 川口駅前[地図] |
柳沼勝治の裁判の法廷 | プラネアール 哲学堂スタジオ[HP] |
右京と亀山が佐竹良輔に話を聞いた場所 | 大手町川端緑道 親水広場(気象庁旧生物季節観測の木々)[地図] |
聖美が柳沼勝治厳罰化を求める署名活動をした場所 | 川口駅前[地図] |
佐竹綾の写真(柳沼勝治厳罰化を求める署名活動の時に掲げられたもの)を撮った場所(おそらく佐竹良輔が飾っていた佐竹綾の写真を撮った場所も) | 東映東京撮影所 大森坂[地図] |
<撮影場所ごとのまとめ>
練馬駅前:冒頭美和子がいた場所
久が原ハウス[HP][当ブログの記事]:柳沼宅
久喜市の病院3棟貸しスタジオ[ロケ地情報]:美和子が搬送された病院
川口西公園:15年前の事件の場所
川口駅前:15年前の事件の時に柳沼勝治が逮捕されて車に乗せられた場所、聖美が柳沼勝治厳罰化を求める署名活動をした場所
プラネアール 哲学堂スタジオ[HP]:柳沼勝治の裁判の法廷
大手町川端緑道 親水広場(気象庁旧生物季節観測の木々):右京と亀山が佐竹良輔に話を聞いた場所
東映東京撮影所[当ブログの記事]:佐竹綾の写真(柳沼勝治厳罰化を求める署名活動の時に掲げられたもの)を撮った場所(さらにおそらく佐竹良輔が飾っていた佐竹綾の写真を撮った場所も)
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