放送日：2023年2月1日
あらすじ
公式
薫とヒロコの再会が事件を呼ぶ！
作家夫妻が抱える危険な秘密とは薫（寺脇康文）は、海外渡航前から顔馴染みだったゲイバーのママ・ヒロコ（深沢敦）と再会。ところが、その矢先、公園で男性の遺体を発見する。男性は鬼塚という著名なルポライターで、妻はノエル美智子（大島さと子）というペンネームで少女向け小説を手掛ける人気作家だった。鬼塚の手には、なぜか美智子のデビュー作が握られており、何らかのダイイングメッセージとも思われた。事件に興味を持った右京（水谷豊）が、美智子から事情を聞くと、鬼塚が死亡した晩、彼女も同じ公園で炊き出しのボランティアをしていたことが判明。鬼塚は、そこに集まった生活困窮者を取材中、何らかのトラブルに巻き込まれたのか？ そんな中、ヒロコが聞き捨てならない情報をもたらす。困窮者を食い物にしていた半グレ集団が、鬼塚を脅していたというのだ。
有名記者の死は、事故か、殺人か…!?
遺体はなぜ妻の小説を手にしていたのか？
現代社会の深き闇に特命係が切り込む！ゲスト：大島さと子 深沢敦
ネタバレあり
- 亀山宛てに「本日午後3時 新宿東公園 こもれびの森で恐ろしい出来事が起きる」というメールが届き、右京と亀山が公園に行くと倒れている人がいて近づくとそれはヒロコでいきなり起き上がる（亀山が帰国したのに店に来ないのでドッキリを仕掛けた）。その後公園を歩いていると遺体を発見。遺体は鬼塚一誠（社会問題に鋭く切り込むことで有名なルポライター、本名大塚誠一）で財布もスマホも見当たらず、手には小説『日なたの花』（鬼塚の妻のノエル美智子が書いた少女小説）のサイン本（「すみれさんへ」と書かれたもの）が握られていた。
- 以前鬼塚が書いた『新宿ダークストリート』（裏の利権問題を暴く）をきっかけに店の付近の再開発計画が立ち消えになりヒロコは恩人みたいに思っているなどという話を聞く。
- 美和子から「新宿東公園ではフードバンク（企業や個人から寄付された食料を支援に回す）系のNPOがよく炊き出しをしていた」という話を聞く。
- ノエル美智子に話を聞くと、サインに心当たりはなく、事件当日はハートテーブルというNPOのボランティア活動で新宿東公園で炊き出しをしていたという。
- 右京はハートテーブルに行って話を聞くと、美智子は半年ほど前から参加し夫婦でたびたび寄付もしてくれ、鬼塚が来て貧困の現状などを取材していったｌこともあるという。
- ハートテーブルで支援している人に古川すみれという人がいて、右京が話を聞くと「鬼塚のことは名前くらいしか知らない、ノエル美智子の本は昔読んでいて中学生の頃にファンレターも書いたがだいぶ前にサイン本も売った」と良い、ノエル美智子が炊き出しの現場にいたと聞くと「『この世界は美しく人生は喜びに満ちている』（ノエル美智子の本に一貫しているメッセージ）なんて大うそと文句を言ってやればよかった」と語る。
- 事件当日、鬼塚のすぐ後ろを歩く姿が防犯カメラに写っていた江本雅史（ホスト、店のケツ持ちは半グレグループがしている）を取り調べるが尾行も殺害も認めず、司法解剖で「死因は心筋梗塞、それで倒れた際に頭を打った」と判明。しかし何者かに所持品が持ち去られているため右京と亀山は捜査は続行。
- ヒロコに呼び出されて右京と亀山が「角筈」という店に行くと内村がおり（店の大将が内村の古い友人でヒロコの店の常連というつながり）、再開発計画で閉店の危機にあったが鬼塚のおかげで店が残ったということで内村は恩義を感じており「とことんやれ」と右京と亀山に命じる。
- 内村から情報を共有するよう命令された伊丹らが特命係に来て「『スコルピオ（有名な半グレ集団）の連中がフードバンクの活動を悪用している』（炊き出しに来た人に声を掛けてだまして詐欺の受け子をやらせたり名義貸しに協力させたり）と匿名のタレコミがあって昨日上野の公園で半グレが3人逮捕した」と教える。そこで江本もスコルピオの一員という供述が出たため再度取り調べをするが、右京は江本の首元にサソリの入れ墨があることに気付く。
- ハートテーブルで伴坂健吾に話を聞く（以前右京が来た時にサソリの入れ墨が見えたため元半グレと気付いた）。江本に「鬼塚はしばらく前からスコルピオを調べている、おまえの過去も暴かれるんじゃないか」と言われ、「鬼塚が広場を出て行くのを見たので追い掛けて雑木林の方を捜していたら倒れているのを見つけたがその時にはもう息がなく取材内容が書いてありそうなものだけを持ち去った」と認め、「広場を出て行く時女を追っていたように見えた」とも話す。
- スコルピオのメンバーがすみれに30万で戸籍を売るように言っていたと供述したことからすみれに話を聞くと、戸籍を売ろうとしていたがあの日鬼塚に声を掛けられて逃げたと認める。
- 「鬼塚は取材相手を追い掛けている最中に心筋梗塞を起こした死んだ」らしいことはわかったものの「なぜサイン本を持っていたか」はわからなかったが、ヒロコが鬼塚からもらったサインを見て右京は「お手柄」と言う。
- 美智子に会い、「カレンダーとサイン本では『ル』の字が別人が書いたように見えたが鬼塚が書いたものとサイン本で『す』がそっくり」と指摘すると、少女小説家ノエル美智子の正体は大塚成一で美智子が鬼塚一誠であると認める（昔それぞれ出版社に持ち込んだら性別を理由に断られたので相手の原稿を持って売り込みに行って互いにデビューが決まりそのまま出版していた）。ハートテーブルでのボランティアも取材のためだったがそこですみれを見掛け（面影と手のほくろで気付いた）、それを誠一に伝えると誠一は取材を装って炊き出しですみれの姿を探すようになり事件の夜に見つけて声を掛けたがすみれは逃げたため追い掛けて走ったため発作を起こしたのだった。美智子は「鬼塚は死んだので彼のペンはもう何も暴けない」と言うが右京は「誠一がすみれに告げたかったのは自分の正体だけではなかったと思う、それが何なのかあなたにはわかっているはず」と行動を促す。
- 美智子はすみれに誠一のサイン本を渡して「「この世界は美しく人生は喜びに満ちている」と伝えたかったはず、その思いを私は鬼塚一誠として世の中に伝えていきたい」と仕事を手伝うよう頼み、すみれは引き受ける。
感想／気になる点など
- ピエトロコルテ大泉学園店……。撮影協力が「株式会社ピエトロ」というのが寂しい。
- イカ（相棒2 第3話 「殺人晩餐会」参照）はウケるけど、あの場に美和子もいたんだから「冷凍」「凶器」でわかるはずでしょ。
- 「薔薇と髭と菫たち」というタイトル。「薔薇と髭と」と「菫（すみれ）」を並べるってどういうことなの？
- ※追記
- 解剖報告書で「午後19時45分」と記載。
キャスト
水谷豊：杉下右京
寺脇康文：亀山薫
森口瑤子：小出茉梨
鈴木砂羽：亀山美和子
川原和久：伊丹憲一
山中崇史：芹沢慶二
山西惇：角田六郎
田中隆三：益子桑栄
篠原ゆき子：出雲麗音
片桐竜次：内村完爾
小野了：中園照生
大島さと子：ノエル美智子
深沢敦：ヒロコ
智順：古川すみれ
工藤俊作：鬼塚一誠
小野塚雅人：江本雅史（ホスト）
高橋里央：伴坂健吾（NPO ハートテーブル スタッフ）
鈴木とーる：クミ（薔薇と髭と…。）
平川裕成（平川博晶）：ミキ（薔薇と髭と…。）
風見梨佳：NPO ハートテーブル スタッフ
原田隼人：NPO ハートテーブル スタッフ
朝倉ふゆな：美智子（24歳）
松村光陽：誠一（少女小説を出版社に持ち込んだ頃）
窪寺百合愛：古川葵（すみれの娘）
上杉陽一：昔美智子が持ち込んだ先の編集長
松浦衣里：美智子と誠一が取材をした女性
山本乙葉：
前田成壱：炊き出しで江本雅史が声を掛けた相手
主な複数回出演者
- 工藤俊作は長岡（捜査三課）役で相棒1 第9話 「人間消失」、岡（秋川署 刑事）役で相棒6 第11話 「ついている女」、第12話 「狙われた女」、犬飼孝則（公安部外事三課）役で相棒12 第10話 「ボマー～狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ！」に出演。
- 小野塚雅人は目黒真也（運び屋のリーダー）役で相棒18 第10話 「杉下右京の秘密」に出演。
- 平川裕成は木下学役で相棒14 第8話 「最終回の奇跡」に出演。
- 前田成壱は第一城谷レジデンスで死んだ男役で相棒20 第15話 「食わせもの」に出演。
ロケ地
| 劇中の場所 | 撮影場所 |
|---|---|
| 新宿東公園 | 柏の葉公園[HP] |
| 亀山と美和子が話をした店 | （旧）ピエトロ・コルテ大泉学園店＜オズスタジオシティ＞ |
| ノエル美智子宅 | STUDIOピア Pia8 久我山[HP] |
| ノエル美智子がサイン会をして古川すみれがサインをもらいに来た店 | ジュンク堂書店 池袋本店[地図] |
| ヒロコらと江本雅史がもめていた場所 | 新宿2丁目の道（第一天香ビルの前）[地図] |
| 江本雅史が鬼塚一誠に「殺人予告」をした場所 | 新宿2丁目の道（第二天香ビルの前）[地図] |
| NPO法人 ハートテーブルの事務所 | 東映東京撮影所 プロダクションルームF棟205[地図] |
| スーパーマーケットKEIHIN（古川すみれが働くスーパー） | リヴィンオズ大泉店（おそらく）[地図] |
| スーパーマーケットKEIHIN 従業員通用口前（右京が古川すみれに話を聞いた場所） | 東映東京撮影所 プロダクションルームF棟前[地図] |
| 古川すみれの住んでいるアパート | プラネアール 東大泉4Fスタジオ（403）[HP]＜プラネアール東大泉スタジオ＞ |
| 角筈（内村行きつけの店） | 大衆割烹すみれ[地図] |
| 古川すみれが昔住んでいた部屋 | プラネアール 谷原マンション2Fスタジオ（207）[HP]＜プラネアール谷原スタジオ＞ |
| 美智子と誠一が話をしたり美智子と誠一が取材をしたりした店 | 珈琲館＆サルーン 騎士道[地図] |
＜撮影場所ごとのまとめ＞
柏の葉公園[HP]：新宿東公園
（旧）ピエトロ・コルテ大泉学園店[当ブログの記事]＜オズスタジオシティ＞：亀山と美和子が話をした店
STUDIOピア Pia8 久我山[HP]：ノエル美智子宅
ジュンク堂書店 池袋本店：ノエル美智子がサイン会をして古川すみれがサインをもらいに来た店
新宿2丁目の道（第一天香ビルの前、第二天香ビルの前）：ヒロコらと江本雅史がもめていた場所、江本雅史が鬼塚一誠に「殺人予告」をした場所
東映東京撮影所[当ブログの記事]：NPO法人 ハートテーブルの事務所、スーパーマーケットKEIHIN 従業員通用口前（右京が古川すみれに話を聞いた場所）
リヴィンオズ大泉店（おそらく）：スーパーマーケットKEIHIN（古川すみれが働くスーパー）
プラネアール 東大泉4Fスタジオ[HP]＜プラネアール東大泉スタジオ＞：古川すみれの住んでいるアパート
大衆割烹すみれ：角筈（内村行きつけの店）
プラネアール 谷原マンション2Fスタジオ[HP]＜プラネアール谷原スタジオ＞：古川すみれが昔住んでいた部屋
珈琲館＆サルーン 騎士道：美智子と誠一が話をしたり美智子と誠一が取材をしたりした店
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