放送日:2023年2月22日
あらすじ
公式
半グレ刺殺事件は亡霊の仕業!?
右京vs死を呼ぶ呪いのビデオ裏カジノ運営疑惑のあるイベント会社社長が刺殺される事件が発生。内輪揉めか対立組織の仕業と思われたが、初動の聞き込みでは、「亡霊に呪い殺された」という不可解な証言も。“亡霊”に興味を持った右京(水谷豊)が、薫(寺脇康文)と共に動き出すと、被害者は死の直前、「呪いのビデオを見た」と言っていたことが分かる。さらに現場を調べると、小桜千明(一ノ瀬ワタル)という俳優の自主制作映画のパッケージが、不自然に床に落ちていた。その時、右京は物陰から現場を覗き見る不審な男に気付く。その男こそ小桜だった。周辺を洗うことにした右京と薫は、小桜に目を掛けている所属事務所の先輩・藤枝(山口祥行)からも話を聞くが、めぼしい情報は得られない。ただ、その後の聞き込みで、小桜が高校時代、演劇部に所属していたことが分かり、当時仲の良かった4人組の同級生が、事件に何らかのかかわりを持っている可能性が浮上する。さらに、その中の一人、松尾朋香(田中道子)という女性は、小桜から逃げるように行動しているらしく…!?
事件の背後で見え隠れする亡霊の正体は!?
関与が疑われる悪役俳優にはある隠し事が…
特命係が呪いのビデオに隠された真実を追う!ゲスト:一ノ瀬ワタル 山口祥行 田中道子
ネタバレあり
- イベント会社社長の保科貴之が刺殺されるが、裏カジノを運営していた疑いがあることから角田も捜査に協力することに。そこで角田は特命係に協力を依頼するが、「社長は亡霊に殺された」という証言があったと聞いて右京現場へ向かう。
- 社員によると「2日前に向かいのビルの警備員が訪ねてきて通して防犯カメラの映像を見せたら社長は『そんなばかな、あり得ない』と取り乱していた(しかし向かいのビルは現在ほぼ空室で警備会社との契約はないため警備員は偽物)、映像の中の男は赤い上着を着ててすらっとした髪の長い男だった、後で社長に聞いたら『亡霊の映った呪いのビデオ』と言っていた」という。
- 現場で盗聴器を見つけ、電池式だが電源が入ったままなので仕掛けられたのはごく最近であり偽警備員の仕業と推測。また、「桜色の恋人」というDVDが落ちているのを見つけるが他のDVDとは毛色が違うため「犯人が持ち込んだものかも」と気にしていると主演の小桜千明をビルの外に見つける。しかし、外に出る間に池田淳が小桜千明に「保科が殺されたらしい」と言って一緒に現場を離れてしまい、右京は小桜の姿を見失う。
- 右京と亀山は小桜の所属事務所に住所を聞き、小桜の部屋を訪ねる。DVDはプロモーション用に小桜が自主制作したものだが、「ある場所に落ちていて持ち主を捜している」と聞くと最初は「親しい友人ぐらい」と言うが、事件に関係あると勘づき「酔っ払った勢いで飲み屋でいろいろな人に配ったので誰が持っているかわからない」と答えを変える。
- 右京と亀山は撮影所に行って小桜の先輩俳優である藤枝克也(去年『追憶の死者』という映画がヒット)と伊東慎二から「昨夜は一緒に酒を飲んでいた、小桜は今朝は来ていたが同い年くらいの男と何か真剣そうに話して慌てて帰った、小桜は高校時代演劇部で全国大会で入賞経験もある」という話を聞く。
- 過去の演劇の全国大会を調べると、当時の演劇部の部長として池田淳という名前を見つけるが、小桜にDVDの所有者を訪ねた際に携帯に表示されていた名前と右京は指摘。
- 右京が池田に話を聞くと「小桜は同級生で演劇部の同期、DVDももらったが家にある、北原陽介と松尾朋香も同期」だという。
- 亀山は小桜が偽警備員と確認。池田もその日は休みだったことから2人は一緒に行動していたと考える。
- 角田から以前摘発した裏カジノの話を聞く(客の中には著名な経営者やセレブもいたという話だが顧客リストは破棄されており逮捕できず逮捕できたのはその場にいた客と従業員合わせて10数人のみ、元締めまでたどり着けなかったが保科が元締めでまず間違いない、調べたら保科の個人口座に1年前から定期的に金をためこんでいる)。そして、逮捕者リストに北原陽介の名前を見つけるが、北原はバーテンダーとして雇われていただけで起訴猶予になったという。
- 土師に北原のことを調べさせて1年前に行方不明者届が出ていた(届を出したのは同居中の恋人松尾朋香)ことがわかるが、保科の口座に入金が始まったのも1年前ということで小桜らが保科を探っていた理由が北原に関わっていると考える。
- 北原の元勤務先のバーで話を聞くと「北原の恋人の松尾はプロのダンサーだったが3年前に北原が道で肩がぶつかった相手ともめたことで巻き込まれてけがをした、手術などに金がかかるため北原は責任を感じてがむしゃらに働いていた、失踪する数日前に小桜千明から預かったDVD(桜色の恋人)を渡したら『裏カジノの客なんて捨てるほど金持ってたのに、オーナーの保科ってやつは逃げ延びたままみたいだし、でも無駄じゃなかったかも』と言っていた、ひと月くらい前に久しぶりに小桜ら3人が来てその時に同じ話をした」という。また、北原の写真を見せてもらうと北原の格好は「亡霊」のものと一致。
- 右京と亀山が松尾の家に行くも不在。そこで小桜と池田が残したメモ(連絡を求めるもの)を見つけ、外で様子をうかがう池田にも気付く。
- 小桜が池田を呼び出し「例の動画を保科に見せた時保科はすごく動揺していた、もう死んだんじゃないか」と言うと池田は「たぶん」と認める。そこに右京と亀山が登場。実は池田が何か隠していると思って右京が小桜に頼んだのだが、池田は「一度は保科に直接確認したが知らないと否定された、そこで失踪時の北原に似せた人物が映る動画を作成して小桜が警備員として保科を訪ねた(小桜は「昨夜私たちのビルに侵入した男がいる、一度身柄は確保したものの逃がしてしまった、お宅のビルを見張っていたようなのでご報告をと思って、男は北原陽介と名乗っていた」と保科に言いつつ盗聴器を付けた)、保科はすぐに誰かに『あんたが殺した北原陽介が現れたって話があって、もちろん俺は確実に埋めた、このとこが世間にバレたらあんたは終わりだから一応気を付けろ』と電話していた、松尾は警察にも小桜にも黙ってるよう言ってきた」と認める。右京は「世間にバレたら終わり」という言葉から藤枝克也(DVDのパッケージに写っている有名人)が殺した(裏カジノには多くの著名人が通っていたらしいが北原はそこで藤枝を見掛けていたのをDVDを見て思い出して金を脅し取ろうとしたが殺された)のだろうと指摘。小桜はそれを聞くと走り出し、亀山が追うが見失う。そこで右京は亀山に撮影スケジュールを確認するよう指示。
- 松尾は保科に「埋めた」という電話の音声を聞かせると「やったのはこいつ(藤枝克也)」と認めつつ首を絞められたがナイフで反撃して殺したことを思い出しつつ、撮影現場にエキストラとして潜り込む。藤枝が一人になったところを襲おうとするが、小桜が「僕が陽介のかたきを取る」と止めて藤枝を問い詰めるが認めず、松尾がナイフを持って出てきたため小桜もナイフを出し、小桜が藤枝を刺す。松尾がぼう然としているところを亀山が取り押さえ、右京は藤枝を起き上がらせる(ナイフは実は小道具で小桜が刺す瞬間に血のりを出して死んだふりをするように言った)。
- 藤枝は北原に脅されたため殺して保科に遺体の処理を頼んだことを認めて逮捕され、松尾も逮捕される。
感想/気になる点など
- 右京は「亡霊はナイフをを持ちませんかね?」と亀山に聞くけど、その聞き方はおかしいのでは? 普通は「亡霊がナイフをを持ちますかね?」と聞くだろうし、「亡霊はナイフをを持ちませんかね?」と言うとしたら他の人が先に「亡霊がナイフをを持ちますかね?」「亡霊はナイフを持たないのでは?」などと言ってきた場合では?
- 右京が池田淳に会ったのは2月21日(火)。「3日前に学校を休んだ」ということは18日(土)に休んだということになるけど、今どきの都立高校の先生は土曜日も休みじゃないの? 前日(20日)も急に休んだ(ぶり返した)、って19日は休まなかったような口ぶりだけど、日曜も普通に仕事なの?
- CASK。CASCⅢか(シーズン6 第14話 「琥珀色の殺人」)。
- 北原陽介は失踪前のシーンで「オーナーの保科ってやつは逃げ延びたままみたいだし」って言うけど、知ってたならどうして供述しなかったの? 特に隠す理由もなかったと思うけど。
- 公式サイトのあらすじに「半グレ刺殺事件」ってあるけど、保科は「半グレ」だったの? 裏カジノの運営をしていて?
キャスト
水谷豊:杉下右京
寺脇康文:亀山薫
森口瑤子:小出茉梨
鈴木砂羽:亀山美和子
川原和久:伊丹憲一
山中崇史:芹沢慶二
山西惇:角田六郎
篠原ゆき子:出雲麗音
田中隆三:益子桑栄
松嶋亮太:土師太(警視庁サイバーセキュリティ対策本部)
一ノ瀬ワタル:小桜千明(俳優)
山口祥行:藤枝克也(俳優、小桜千明の先輩)
長谷川慎也:池田淳(東京都立高嶺高等学校 演劇部 顧問、小桜千明と高校の同期)
田中道子:松尾朋香(小桜千明と高校の同期)
鈴木信二:保科貴之(ホシナエンターテイメント社長)
小山悠:北原陽介(小桜千明と高校の同期)
中川可菜:矢口綾子(ホシナエンターテイメント社員)
湯浅浩史:伊東慎二(俳優)
斎藤譲:竹内昌幸(北原陽介が以前働いていたバーの店長?)
栗田昌治:「アウトローレガシー」(藤枝克也と小桜千明が出ている作品)の監督
辻本みず希:河本唯(「桜色の恋人」の出演者)
戸張瞬:
白井雅士:
依田真一:
倉田昭二:
原布助:3年前に北原陽介とぶつかって突き落とした男
主な複数回出演者
- 山口祥行は鎌田健作(麻薬取締部 潜入捜査官)役で相棒9 第6話 「暴発」に出演。
- 長谷川慎也は土井彰(里美の元彼)役で相棒17 第8話 「微笑みの研究」に出演。
- 鈴木信二は堺敏夫役で相棒16 第3話 「銀婚式」に出演。
- 栗田昌治は山崎の部下?(廊下で会話)役で相棒15 第14話 「声なき者~突入」に出演。
ロケ地
劇中の場所 | 撮影場所 |
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共映東京撮影所 「アウトローレガシー」の撮影をしていたスタジオ | 東映東京撮影所 特定できないが撮影所内のスタジオと思われる |
共映東京撮影所 門 | 東映東京撮影所 正門[地図] |
ホシナエンターテイメントの入っている建物 | 清原株式会社 東京支店[HP][地図] |
防犯カメラの映像を撮った場所 | 東映東京撮影所 Gスタジオ 外階段[地図] |
小桜千明と池田淳がホシナエンターテイメントの前を離れてすぐに話をした場所 | 清洲橋通り(美倉橋)[地図] |
小桜千明の住んでいるアパート | 高商スタジオ 大泉学園アパート1(101)[HP] |
『追憶の死者』で藤枝克也が人を刺すシーンを撮った場所 | 東映東京撮影所 プロダクションルームE棟裏[地図] |
共映東京撮影所 藤枝克也に話を聞いた場所 | 東映東京撮影所 プロダクションルームE棟前[地図] |
共映東京撮影所 伊東慎二が帰る小桜千明を見た場所 | 東映東京撮影所 本館前[地図] |
共映東京撮影所 藤枝克也が台本を読みながら歩いた場所 | 東映東京撮影所 プロダクションルームB棟前[地図] |
「桜色の恋人」の撮影をした場所 | 石神井川沿いの道(平成みあい橋の下)[地図] |
松尾朋香が利用したネットカフェ | Booth[HP] |
東京都立高嶺高等学校(外観) | 埼玉県立戸田翔陽高等学校[HP] |
東京都立高嶺高等学校(演劇部の部室) | 東映東京撮影所 プロダクションルームF棟205[地図] |
東京都立高嶺高等学校(右京が亀山と電話した場所) | 東映東京撮影所 プロダクションルームF棟[地図] |
2年前に摘発された裏カジノ | アミューズメントカジノ ジクー 西武新宿駅前店[HP] |
北原陽介が以前勤めていたバー | CASK strength[HP] |
小桜千明が池田淳を呼び出して話をした公園 | 後谷公園[地図] |
「アウトローレガシー」の撮影をした病院 | 千葉大学病院[HP] |
<撮影場所ごとのまとめ>
東映東京撮影所[当ブログの記事]:共映東京撮影所(「アウトローレガシー」の撮影をしていたスタジオ、門、藤枝克也に話を聞いた場所、伊東慎二が帰る小桜千明を見た場所、藤枝克也が台本を読みながら歩いた場所)、防犯カメラの映像を撮った場所、『追憶の死者』で藤枝克也が人を刺すシーンを撮った場所、東京都立高嶺高等学校(演劇部の部室、右京が亀山と電話した場所)
清原株式会社(東京支店)[HP]:ホシナエンターテイメントの入っている建物
清洲橋通り(美倉橋):小桜千明と池田淳がホシナエンターテイメントの前を離れてすぐに話をした場所
高商スタジオ 大泉学園アパート1[HP]:小桜千明の住んでいるアパート
石神井川沿いの道(平成みあい橋の下):「桜色の恋人」の撮影をした場所
Booth[HP]:松尾朋香が利用したネットカフェ
埼玉県立戸田翔陽高等学校[HP]:東京都立高嶺高等学校(外観)
アミューズメントカジノ ジクー[HP]:2年前に摘発された裏カジノ
CASK strength[HP]:北原陽介が以前勤めていたバー
後谷公園:小桜千明が池田淳を呼び出して話をした公園
千葉大学病院[HP]:「アウトローレガシー」の撮影をした病院
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